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パウエル発言を受けた利上げペース減速期待からハイテク主導で買い戻しの動き【クロージング】

2022/12/1 16:10 FISCO
*16:10JST パウエル発言を受けた利上げペース減速期待からハイテク主導で買い戻しの動き【クロージング】 1日の日経平均は5営業日ぶりに反発。257.09円高の28226.08円(出来高概算12億4000万株)で取引を終えた。米国の利上げ減速期待から長期金利が低下し、金利低下局面で買われやすいハイテク株が買われた前日の米国市場の流れを引き継ぐ格好から、買い先行で始まった。 日経平均は28000円を回復して始まり、その直後に28423.46円まで上げ幅を広げた。ただ、日米金利差縮小を映して、円相場が一時3カ月ぶりに1ドル=136円台まで円高が進んだため、自動車など輸出関連株の一角が軟調だったことが重荷となった。日経平均は上げ幅を縮めたものの、28200円水準での底堅さは目立った。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1100を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、電気機器、化学、精密機器、医薬品など14業種が上昇。一方、不動産、保険、電気ガス、銀行など19業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、エーザイ<4523>が堅調だった半面、KDDI<9433>、住友不<8830>、セコム<9735>、任天堂<7974>、電通グループ<4324>が軟化した。 注目されたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演では、「利上げペースの減速時期は早ければ12月の会合になる」などと述べたことから、利上げペースの鈍化への期待感が高まり、主要株価指数は大幅上昇。なかでも、テック銘柄中心のナスダック指数やSOX指数は急騰となった。 これを受け、指数寄与度の高い値がさハイテク株を中心に値を上げる銘柄が増加し、日経平均をけん引する格好となった。ただし、米個人消費支出や雇用統計の発表を控えていることもあり、28500円を目前に戻り待ちの売りが出たようだ。 パウエルFRB議長の講演内容については、「目新しさはない」との見方が多いものの、米金利が低下したことで、リスクオン的な流れが波及した格好となった。しかし、今後、金融市場がFRBのハト派化期待を過度に織り込み、実質金利が一段と低下するようなことになれば、「再び釘を刺す強いメッセージを出すことになることも想定される」と警戒する向きも少なくない。このため、引き続き、米国のインフレ指標の内容には警戒が必要であろう。 《FA》
関連銘柄 10件
4324 東証プライム
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時価総額 1,011,498百万円
国内最大の広告代理店。世界145以上の国・地域で事業展開。メディア確保力、広告企画力などが強み。配当性向35%目標。内部投資で競争力、ケイパビリティの強化を図る。中国などでのコアビジネス再建に注力。 記:2024/07/08
4523 東証プライム
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時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
6857 東証プライム
9,447
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+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8830 東証プライム
4,567
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 2,174,285百万円
大手総合不動産会社。住友本社の不動産部門を継承する会社として1949年に設立。東京都心部を中心にオフィスビル230棟超を管理・運営。不動産販売やリフォーム等も。六本木五丁目、飯田橋など進行中の案件は豊富。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9735 東証プライム
5,192
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時価総額 2,422,587百万円
国内初の警備保障会社。事業所向け・家庭向けオンライン・セキュリティシステム、常駐警備、現金護送等を手掛ける。防災事業、メディカルサービス事業等も。システムセキュリティ、入退室管理システム等の拡販図る。 記:2024/08/01
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
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+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17