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後場に注目すべき3つのポイント~なお残る金利上昇圧力に要警戒

2022/10/20 12:23 FISCO
*12:23JST 後場に注目すべき3つのポイント~なお残る金利上昇圧力に要警戒 20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反落、なお残る金利上昇圧力に要警戒 ・ドル・円は上げ渋り、150円付近の売りが下押し ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は3日ぶり反落、なお残る金利上昇圧力に要警戒 日経平均は3日ぶり反落。303.23円安の26954.15円(出来高概算4億7266万株)で前場の取引を終えている。 19日の米株式市場でダウ平均は99.99ドル安(−0.32%)と反落。企業決算を好感した買いが先行したが、長期金利の上昇で警戒感が再燃して下落に転じた。引けにかけて金利が一段と上昇すると一段安となり終了、ナスダック総合指数も−0.85%と反落。日経平均は275.63円安と27000円を割り込んでスタート。寄り付きから売りが先行し、ナスダック100先物が下げ幅を広げる中、連れ安の展開に。香港ハンセン指数の大幅安も嫌気され、下げ幅を広げる動きが続いた。前引けにかけてやや持ち直したが、27000円回復には至っていない。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>の主力ハイテク株のほか、東エレク<8035>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>の半導体関連、信越化学<4063>、HOYA<7741>、SMC<6273>の値がさ株が大きく下落。中小型グロース株は底堅い一方、ベイカレント<6532>、SHIFT<3697>などの値がさグロース株が大幅安。外資証券による新規の売り推奨が観測されたGMOPG<3769>が大きく下落。ソースネクスト<4344>、オープンドア<3926>などインバウンド関連の中でも中小型株の一角が大幅安。出資先企業が子会社の上場申請取り下げを発表したことが嫌気され、BEENOS<3328>が急落した。 一方、蘭ASMLの好決算を手掛かりにレーザーテック<6920>が半導体関連の中で逆行高。関連株の中ではソシオネクスト<6526>も上昇している。米10年債利回りの14年ぶりの高値更新を背景に三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の金融が堅調。NTT<9432>、マツキヨココカラ<3088>などディフェンシブ系の一角もしっかり。良品計画<7453>は国内証券の目標株価引き上げを好感して大幅高。業績予想の上方修正を発表したイントラスト<7191>、日本光電<6849>、イワキポンプ<6237>も大きく上昇した。 セクターでは精密機器、ガラス・土石、金属製品が下落率上位となった一方、鉱業、銀行、保険が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体72%、対して値上がり銘柄は22%となっている。 本日の日経平均は前日に上抜いたばかりの200日移動平均線を再び割り込んで、心理的な節目の27000円も下回った。6日にも大幅高で一度同線を上回ったものの、翌日に下落トレンド再開という形があった。今回も同様の流れになってしまったことで、今後この200日線が強力な上値抵抗線としてより強く意識されることになりそうだ。 前日19日、米10年債利回りは4.14%と2008年7月以来の高水準まで上昇した。英国でハント新財務相が大規模な減税策の大半を撤回し、欧州を中心とした財政不安が和らいできている中にもかかわらず、米国金利がこうして再び高値を更新してきていることは、それだけ金利上昇圧力が強い証左といえ、かなり気掛かりである。 前日の当欄(「年末に向けての株価の意外高も念頭に」)では、フェデラルファンドレート(FF)金利先物市場がすでに来年3−5月時点で政策金利が4.9%を超える水準にまで上昇することを織り込んでいること等を理由に、金利上昇圧力は限られてきたという話をした。ただ、英財政政策を巡る一連の不安について、これまでに発表済みの撤回分だけでは、財政不安を完全に解消するには不十分との指摘があり、欧州発のグローバルな金利上昇圧力はまだ残る。また、前日に発表された英10月消費者物価指数(CPI)は前年同月比+10.1%と8月(+9.9%)から加速した。冬季シーズンが本格化するに伴い、エネルギー危機が再台頭した際のインフレ・金利上昇のシナリオも考えられよう。 現在、米国の政策金利と連動性の高い米2年債利回りは4.55%に位置している。ターミナルレート(最終到達点)が、現状、米連邦準備制度理事会(FRB)が想定している4.50−4.75%のままであれば、米2年債利回りをはじめとした米国金利の上昇余地は小さいと考えられる。しかし、上述の欧州発のリスク要因が顕在化するか、もしくは、今後発表される米国のCPIや雇用統計が予想を大きく上振れることがあると、グローバルな金利上昇圧力が強まり、米ターミナルレートも5.0−5.5%程度にまで切り上がる可能性がある。この場合、米2年債利回りは5%前後、米10年債利回りでは4.5%程度までは上昇余地が生まれることになりそうだ。市場の目線はインフレ・金利動向よりも企業業績に移ってきているが、金利上昇を通じた株価下押し圧力が残っていることも留意しておきたい。 ほか、気掛かりなのは自動車関連だ。前日、米自動車ローン大手アライ・ファイナンシャルの7−9月期決算が発表されたが、新規ローンの申請件数が予想を下回り、株価が急落した。9月下旬にも、米中古車販売のカーマックスの決算を受けて自動車関連株が軒並み下落することがあったが、米国の個人消費を巡る環境は急速に悪化している可能性が高まってきた。個人消費の悪化を通じて企業の投資意欲もさらに落ち込んでいる可能性があり、広告需要の一段の悪化も想定される。現時時間で20日午後には米動画写真共有アプリを展開するスナップチャットの決算が予定されているが、広告関連のIT企業決算には注意が必要だろう。 ■ドル・円は上げ渋り、150円付近の売りが下押し 20日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り、149円台後半でもみ合った。米10年債利回りの上昇でドル買い基調が強まるなか、前日海外市場に続きアジア市場でもドル買い先行。ただ、心理的節目の150円付近では売り買いが交錯し、午前中は上値の重さが目立った。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は149円74銭から149円96銭、ユーロ・円は146円24銭から146円51銭、ユーロ・ドルは0.9758ドルから0.9776ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・fonfun<2323>、ビリングシステム<3623>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・9月貿易収支:-2兆0940億円(予想:-2兆1547億円、8月:-2兆8200億円) ・豪・9月失業率:3.5%(予想:3.5%、8月:3.5%) ・豪・9月雇用者数増減:+0.09万人(予想:+2.50万人、8月:+3.63万人←+3.35万人) 【要人発言】 ・鈴木財務相 「投機による過度な変動、絶対に容認できない」 「為替の過度な変動には今後も適切な対応を取りたい」 ・エバンス米シカゴ連銀総裁 「非線形的な影響が出ることを懸念」 <国内> 特になし <海外> ・EU首脳会議(21日まで) 《CS》
関連銘柄 27件
2323 東証スタンダード
731
9/27 14:59
-39(%)
時価総額 2,472百万円
SMS配信サービス「バンソウSMS」、Webメールサービス「リモートメール」などのクラウドソリューション事業が主力。DXソリューション事業も展開。SaaS事業のサービスを強化。26.3期売上20億円目標。 記:2024/09/01
2,417.5
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+42.5(%)
時価総額 1,036,866百万円
大手ドラッグストア。マツモトキヨシHD、ココカラファインの経営統合で21年10月に誕生。ヘルス&ビューティ分野に強み。国内店舗数は3400店舗超。アジアを中心とするグローバル事業の拡大などに注力。 記:2024/08/27
3328 東証プライム
2,603
9/27 15:00
+15(%)
時価総額 34,714百万円
海外向け購入サポートサービス「Buyee」が主力。日本の通販商品の海外発送代行サービス、海外通販サイト「セカイモン」の運営等を手掛ける。グローバルコマース部門では積極プロモーションによる流通拡大図る。 記:2024/08/02
3623 東証グロース
1,500
9/27 15:00
-34(%)
時価総額 9,846百万円
収納代行やクイック入金、スマホ決済サービスPayBなど決済支援事業が主力。学費収納管理システムやキャッシュレス決済端末販売等も。約1100の金融機関、決済機関と提携。既存サービスの安定運用、拡販を継続。 記:2024/05/08
3697 東証プライム
14,080
9/27 15:00
+380(%)
時価総額 250,779百万円
ソフトウェアテスト・品質保証サービス、セキュリティソリューション、DXサービス等を手掛ける。サービス提供社数は1760社超。エンジニア数、単価は上昇傾向続く。AI特化型品質保証サービスの提供を開始。 記:2024/05/10
9,154
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-195(%)
時価総額 700,812百万円
決済代行サービス、金融機関や事業者向けBaaS支援等の決済代行事業が柱。早期入金サービス等の金融関連事業等も。GMOグループ。25%の営業利益成長を重視。大型案件の収益化やプロダクトの拡張強化等に注力。 記:2024/05/08
3926 東証プライム
718
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-10(%)
時価総額 22,445百万円
旅行比較サイト「トラベルコ」の運営を行う。多言語旅行比較サイトや伝統工芸品紹介サイト「GALLERY JAPAN」の運営等も。テレビCMで競争優位性やブランド認知の拡大図る。ターゲット市場の拡充等に注力。 記:2024/06/15
4063 東証プライム
6,343
9/27 15:00
+284(%)
時価総額 12,839,012百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。希土類磁石は車載市場などへの拡販に取り組む。配当性向は中長期的に40%目指す。 記:2024/05/16
4344 東証プライム
205
9/27 15:00
+3(%)
時価総額 27,941百万円
パッケージソフト販売会社。セキュリティや年賀状、語学等のパッケージソフトの開発、販売を行う。ウイルス対策に強み。通訳機「ポケトーク」や会議室カメラ等も販売する。今期3Q累計はIoT製品が堅調に推移した。 記:2024/04/15
6237 東証プライム
2,974
9/27 15:00
-26(%)
時価総額 66,888百万円
流体制御機器メーカー。液体移送用ケミカルポンプが主力。流体制御技術と製品バリエーションの豊富さが強み。冷却装置・温調機器、薬液タンク等も手掛ける。配当性向3割超目安。半導体・液晶市場などが強化市場。 記:2024/05/03
6273 東証プライム
67,290
9/27 15:00
+2,690(%)
時価総額 4,533,260百万円
空気圧制御システムメーカー。空圧機器、自動制御機器、各種濾過装置を製造。エア漏れ可視化技術に定評。国内外で製品供給体制の強化図る。半導体業界向け販売は足踏み。販管費は増加。24.3期3Qは業績伸び悩む。 記:2024/04/09
6526 東証プライム
3,098
9/27 15:00
+81(%)
時価総額 551,698百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
6532 東証プライム
5,400
9/27 15:00
-38(%)
時価総額 839,219百万円
大手経営コンサルティング会社。全体戦略や事業戦略の立案など経営課題を解決するサービスを提供。24年9月に持株会社に移行、M&A推進。採用活動を積極化。コンサルタントの増加等によりコスト増も案件拡大で堅調。 記:2024/05/23
2,199
9/27 15:00
+78(%)
時価総額 4,302,185百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,861
9/27 15:00
-11,379(%)
時価総額 3,607,956百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6849 東証プライム
2,209.5
9/27 15:00
+11.5(%)
時価総額 389,893百万円
医用電子機器メーカー。国内で唯一AEDを製造。脳波計、生体情報モニタなどで国内トップシェア。医療機器の設置工事、保守サービス等も。総還元性向35%以上目安。製品競争力の強化、北米事業の成長等に注力。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
7,209
9/27 15:00
+309(%)
時価総額 5,523,312百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
26,235
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+1,985(%)
時価総額 2,473,593百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7191 東証スタンダード
733
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時価総額 16,390百万円
家賃債務保証や医療費用保証、介護費用保証などの保証事業が主力。保険デスクサービスなどのソリューション事業も。家賃債務保証は新規契約増。月次更新型商品の更新保証料も順調。27.3期売上高150億円目標。 記:2024/06/17
7453 東証プライム
2,782
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+29.5(%)
時価総額 781,130百万円
生活雑貨や衣服、食品等の販売を行う「無印良品」を国内展開。西友のプライベートブランドとして1980年に誕生。海外では「MUJI」を展開。店舗数は国内外で1240店舗超。国内では生活雑貨中心に新商品を投入。 記:2024/05/17
7741 東証プライム
20,840
9/27 15:00
+510(%)
時価総額 7,524,824百万円
メガネレンズ、医療用内視鏡などを手掛けるライフケア事業が主力。エレクトロニクス関連製品、映像関連製品等も。半導体用マスクブランクスで世界トップシェア。コンタクトレンズはPB品、オンラインサービスが順調。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
27,475
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+1,715(%)
時価総額 12,958,117百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
2,954.5
9/27 15:00
-6,219.5(%)
時価総額 4,061,525百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
3,734
9/27 15:00
-3(%)
時価総額 3,851,057百万円
第一生命保険を中核とする持株会社。第一フロンティア生命保険、アイペット損害、ベネフィット・ワンなども傘下に持つ。既存進出国の資本効率改善などに取り組む。中期経営計画では27.3期ROE10%程度目標。 記:2024/08/30
9432 東証プライム
149.8
9/27 15:00
-1.5(%)
時価総額 13,564,437百万円
国内最大の通信会社。傘下にNTT東西、NTTドコモ、NTTデータなど。グローバル事業を強化。総合ICT事業は増収。通信端末機器販売収入、システムインテグレーションサービス収入が増加。24.3期3Qは増収。 記:2024/04/14
9983 東証プライム
49,110
9/27 15:00
+1,210(%)
時価総額 15,627,833百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
9,093
9/27 15:00
+201(%)
時価総額 15,666,821百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17