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後場に注目すべき3つのポイント~FRB発言受けて長期的に失業率とコアインフレ率の推移に注目

2022/9/26 12:20 FISCO
*12:20JST 後場に注目すべき3つのポイント~FRB発言受けて長期的に失業率とコアインフレ率の推移に注目 26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日大幅続落、FRB発言受けて長期的に失業率とコアインフレ率の推移に注 ・ドル・円はしっかり、欧州通貨売りで ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は3日大幅続落、FRB発言受けて長期的に失業率とコアインフレ率の推移に注目 日経平均は3日大幅続落。534.30円安の26619.53円(出来高概算7億558万株)で前場の取引を終えている。 前週末22日の米株式市場のNYダウは107.10ドル安、23日は486.27ドル安と売り優勢の展開となった。22日は9月連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて金利予想が一段と上昇し、警戒感から売られた。23日は英国政府が1972年来で最大とされる減税策を発表し、インフレ高進懸念に欧州市場が大幅安となった流れに続き、景気後退懸念を受けた売りが強まった。国内連休中に米主要株価指数はそろって大幅に下落しており、本日の日経平均は前週末比374.39円安の26779.44円と3営業日続落でスタート。その後も、売り優勢の展開が続いている。 個別では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、アドバンテ<6857>などの半導体関連株が大幅下落。商船三井<9104>や日本郵船<9101>などの海運株も軟調で、ソニーG<6758>や任天堂<7974>、メルカリ<4385>、ダブル・スコープ<6619>などのグロース株も大幅に下落した。ソフトバンクG<9984>やINPEX<1605>、リクルートHD<6098>なども大幅安に。三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの銀行株も冴えない。ほか、今期の大幅赤字見通しをネガティブ視された北海道電力<9509>が急落、OATアグリオ<4979>、出光興産<5019>、ツバキ・ナカシマ<6464>、などが東証プライム市場の値下り率上位に顔を出した。 一方、NTT<9432>やKDDI<9433>などの通信株が堅調に推移した。岸田首相が「全国旅行割」や「イベント割」の開始を表明したことでH.I.S.<9603>が上昇、想定以上の業績上方修正を発表した日電波<6779>が急上昇した。そのほか、日産車体<7222>、アイスタイル<3660>、鎌倉新書<6184>、ソースネクスト<4344>などが東証プライム市場の値上がり率上位に顔を出した。 セクターでは鉱業、石油・石炭、非鉄金属などが下落率上位となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の15%、対して値下がり銘柄は82%となっている。 本日の日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップダウンからのスタート。その後はマイナス圏での軟調な展開が続いている。長期金利の上昇や景気後退懸念などに加えて、ロシアのプーチン政権が予備役の動員に踏み切ったことに伴う一段の地政学リスクへの警戒感も相場の重しとなっている。そのほか、香港株式市場や中国株式市場は売り先行後もみ合い展開に、ナスダック100指数は軟調な展開が続いている。 新興市場でも軟調な展開が続いているが、マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は下落してスタートした後下げ幅をやや縮小している。米国株大幅安を受けて個人投資家心理が悪化、世界的な金利先高観と米国での実質金利の上昇基調はバリュエーション面での割高感が意識されやすい新興株にとってネガティブに働いている。ただ、前週に大きく下落していたこともあってか、日経平均と比較すると売り一巡後に一定の買いが見られている。前引け時点で東証マザーズ指数が1.11%安、東証グロース市場Core指数が0.81%安となっている。 さて、FOMCで大幅に引き上げられた政策金利見通しは金利先高観を強める内容でネガティブ視され、英国を筆頭にグローバルな金利上昇も気掛かりな状況となっている。FOMCで政策金利は3会合連続で0.75pt引き上げられ、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標は3.00~3.25%に。政策金利見通しでは2022年末に政策金利が4.4%(中央値)まで引き上げられた後、来年23年末には4.6%(同)まで引き上げられることが示された。 8月29日の当欄では、金融経済と実体経済の間には大幅な乖離があると指摘され、同時点から25%程度の下落する可能性があると示唆した。これを受け、ナスダック100指数で9600pt付近、2020年のコロナショック前の水準まで下落する可能性があることを念頭に置いて相場を見守ってきた。現在、テクニカル面では、11000ptのラインで節目を迎えており、ここを上抜けるか下抜けるか注目が集まっている。 FRBは今回のFOMCの結果発表の際、失業率に注目している旨を示した。今回の利上げによって、現在3.7%の失業率が来四半期は3.8%、2023年には4.4%まで上昇すると予想している。仮に、来年以降の失業率が4.4%を超えて5%を超えると、FRBの想定しない失業率がスタグフレーションを想定させることになりさらなる下落となる可能性がある。また、PCEコアインフレ率の見通しで来年に4.5%まで落ちる予想を示している。現状6.3%だが、2023年にコアインフレ率が本当に4.5%まで落ちるのか、つまり、失業率とコアインフレ率の推移はまだまだ長期的に注目が必要となりそうだ。 そのほか、米中間選挙の行方、世界各国の経済状況、米中リスクやロシアウクライナの地政学リスクなど、様々なリスクが存在している。引き続き来年にかけて株式相場は軟調に推移していく可能性があり、現段階で筆者は引き続きナスダック100指数で9600pt付近、さらには8000pt台まで下落する可能性があることを念頭に置いて相場を注視している。さて、後場の日経平均は、主力大型株からグロース株、など多くの銘柄が売りに押される中、軟調な展開が続くか。個人投資家を中心に値動きの軽い新興株の動きも注目したい。 ■ドル・円はしっかり、欧州通貨売りで 26日午前の東京市場でドル・円はしっかりの値動きとなり、143円20銭台から144円付近に値を上げた。ユーロやポンドの記録的な安値水準でリスクオフのムードが広がり、ドルや円が安全通貨として選好された。ただ、ドル・円は為替介入効果で上昇ペースは緩慢のようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は143円27銭から144円08銭、ユーロ・円は137円39銭から139円22銭、ユーロ・ドルは0.9551ドルから0.9710ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・クルーズ<2138>、プレイド<4165>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・9月製造業PMI速報値:51.8(予想:51.0、8月:51.5) ・米・9月サービス業PMI速報値:49.2(予想:45.5、8月:43.7) ・米・9月総合PMI速報値:49.3(予想:46.1、8月:44.6) ・カナダ・7月小売売上高:前月比-2.5%(予想:-2.0%、6月:+1.0%←+1.1%) ・ユーロ圏・9月製造業PMI速報値:48.5(予想:48.8) ・ユーロ圏・9月サービス業PMI速報値:48.9(予想:49.1) ・ユーロ圏・9月総合PMI速報値:48.2(予想:48.2) ・英・9月製造業PMI速報値:48.5(予想:47.5) ・英・9月サービス業PMI速報値:49.2(予想:50.0) 【要人発言】 ・鈴木財務相 「必要に応じて対応する考えに変わりはない」 「金利差のみをとらえ要因と決めつけるわけにいかない」 「急激で一方的な動きは好ましくない」 「深く憂慮しながら市場動向をみていく」 「為替介入、一定の効果を認められたと思う」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 28件
1605 東証プライム
2,262
7/26 15:00
+10(%)
時価総額 3,136,641百万円
原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
2138 東証スタンダード
690
7/26 15:00
+7(%)
時価総額 8,941百万円
ファッション通販サイト「SHOPLIST」の運営が柱。GameFi事業、ランク王のメディア事業等を手掛ける。EC事業は大幅増益。投資事業組合運用益の計上などにより、24.3期3Q累計は大幅経常増益。 記:2024/04/15
3660 東証プライム
450
7/26 15:00
+17(%)
時価総額 33,366百万円
化粧品情報サイト「アットコスメ」を運営。全国の主要都市で化粧品専門店も展開。口コミを活用した美容商品販売やEC、海外卸売も事業領域。マーケティングソリューションの拡大に意欲。業容好調で中間期は利益急伸。 記:2024/03/27
4165 東証グロース
969
7/26 15:00
+10(%)
時価総額 37,400百万円
ウェブサイト・アプリ向け顧客分析プラットフォーム「KARTE」を提供。リアルタイム性に強み。サービス及びコンサル等売上は堅調。STUDIO ZEROの大型案件が寄与。24.9期1Qは2桁増収、損益改善。 記:2024/03/31
4344 東証プライム
214
7/26 15:00
-9(%)
時価総額 29,168百万円
パッケージソフト販売会社。セキュリティや年賀状、語学等のパッケージソフトの開発、販売を行う。ウイルス対策に強み。通訳機「ポケトーク」や会議室カメラ等も販売する。今期3Q累計はIoT製品が堅調に推移した。 記:2024/04/15
4385 東証プライム
2,189.5
7/26 15:00
-1(%)
時価総額 352,227百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4979 東証スタンダード
1,811
7/26 15:00
+54(%)
時価総額 20,051百万円
殺虫剤「オリオン」や殺ダニ剤「ダニサラバ」等の農薬、養液栽培用肥料「OATハウス肥料」シリーズ等の肥料・バイオスティミュラントを手掛ける。グリーンプロダクツの拡販、バイオスティミュラント製品の拡大図る。 記:2024/07/05
5019 東証プライム
960.3
7/26 15:00
+5.3(%)
時価総額 1,430,198百万円
石油元売りで国内2位。19年に昭和シェル石油と統合。石化製品や資源・再エネ開発なども。24.3期3Q累計は在庫評価影響の縮小や電力用石炭の市況軟化で足踏み。マレーシアで独自エンプラ製造装置の商業運転開始。 記:2024/03/09
8,027
7/26 15:00
-248(%)
時価総額 13,613,471百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6184 東証プライム
433
7/26 15:00
+3(%)
時価総額 16,877百万円
終活関連サイト運営会社。葬祭やお墓、仏壇、相続等のポータルサイトを運営。月刊「仏事」の出版等も行う。主力サイトが堅調。いい相続、いい介護事業等の順調な成長が寄与。提携自治体も拡大。 記:2024/05/21
6464 東証プライム
768
7/26 15:00
+5(%)
時価総額 31,935百万円
ベアリング用ボール、ボールねじ、精密ローラー、遠心送風機などを製造。ベアリング用精密ボールで世界トップシェア。売上原価や販管費は減少。23.12期通期は営業黒字転換。24.12期は最終黒字転換を見込む。 記:2024/04/09
6619 東証プライム
472
7/26 15:00
+3(%)
時価総額 26,027百万円
リチウムイオン二次電池セパレータ事業が主力。イオン交換膜事業も手掛ける。取引先のハイエンド車種の堅調な需要により、車載向け売上高は伸長。24.1期3Q累計は2桁増収。収益面は売上原価の増加等が重し。 記:2024/02/26
6758 東証プライム
13,220
7/26 15:00
-195(%)
時価総額 16,671,504百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6779 東証プライム
1,385
7/26 15:00
-18(%)
時価総額 32,034百万円
大手水晶デバイスメーカー。水晶振動子や水晶発振器、応用機器,人工水晶等を手掛ける。車載向け水晶デバイスで世界トップシェア。海外売上比率が高い。車載市場では先進運転支援システム向けを中心に需要が増加。 記:2024/06/11
6857 東証プライム
5,505
7/26 15:00
-203(%)
時価総額 4,217,760百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
25,640
7/26 15:00
-1,100(%)
時価総額 2,417,493百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7222 東証スタンダード
902
7/26 15:00
-31(%)
時価総額 141,830百万円
車体メーカー。日産自動車生産子会社。小型商用車や多目的乗用車を中心に、設計から生産、品質保証まで行う。売上台数はパトロール、NV200バネット等を中心に増加。増収効果等で24.3期3Qは大幅営業増益。 記:2024/04/14
7974 東証プライム
8,247
7/26 15:00
-33(%)
時価総額 10,710,296百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
27,625
7/26 15:00
-1,385(%)
時価総額 13,028,862百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,685.5
7/26 15:00
+10.5(%)
時価総額 22,386,803百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
10,545
7/26 15:00
+105(%)
時価総額 14,496,117百万円
総合金融グループ大手。傘下に三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなど。ノンバンク子会社多数。燃費効率の高い次世代型航空機に特化した投資・ファイナンスを実施。全事業部門好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/03/25
9101 東証プライム
4,597
7/26 15:00
-23(%)
時価総額 2,345,229百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
4,545
7/26 15:00
-33(%)
時価総額 1,645,340百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9432 東証プライム
157.9
7/26 15:00
-0.2(%)
時価総額 14,297,895百万円
国内最大の通信会社。傘下にNTT東西、NTTドコモ、NTTデータなど。グローバル事業を強化。総合ICT事業は増収。通信端末機器販売収入、システムインテグレーションサービス収入が増加。24.3期3Qは増収。 記:2024/04/14
9433 東証プライム
4,513
7/26 15:00
-41(%)
時価総額 10,398,764百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9509 東証プライム
987.7
7/26 15:00
-4.6(%)
時価総額 212,644百万円
北海道を管轄する電力会社。原発停止で火力と他社受電が柱に。ガス小売等も手掛ける。連結子会社に北海道電力ネットワーク、北海電気工事など。販売電力量は足踏みを見込む。石狩湾新港発電所は30年度に運転開始予定。 記:2024/06/09
9603 東証プライム
1,665
7/26 15:00
-18(%)
時価総額 132,969百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。「変なホテル」等の運営を行うホテル事業も。九州産業交通HDなどを傘下に収める。ハウステンボスは22年に譲渡。26.10期売上4300億円目標。グローバルマーケットの強化図る。 記:2024/06/09
9984 東証プライム
9,174
7/26 15:00
-191(%)
時価総額 15,806,380百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17