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新興市場見通し:米CPIに注目、強すぎる米雇用統計受けた金利上昇転換に注意

2022/8/6 15:39 FISCO
*15:39JST 新興市場見通し:米CPIに注目、強すぎる米雇用統計受けた金利上昇転換に注意 ■金利安定でグロース株の買い戻し継続 今週の新興市場は続伸。米主要IT企業の決算や米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に通過したことで、グロース株の買い戻しが続いた。ペロシ米下院議長の台湾訪問を受けた地政学リスクの台頭や主要企業の決算発表が集中するなか、全体的にこう着感が強く、新規株式公開(IPO)を中心に新興株に物色が集中する傾向も見られた。米連邦準備制度理事会(FRB)高官によるタカ派発言などもあったが、米金利が引き続き低位安定で推移していたことも投資家心理の向上に寄与した。なお、週間の騰落率は、日経平均が+1.35%であったのに対して、マザーズ指数が+1.64%、東証グロース市場指数は+1.67%だった。 個別では、週間でフリー<4478>が+12.7%、そーせいグループ<4565>が+12.8%と好調だったほか、ビジョナル<4194>が+3.4%、JTOWER<4485>が+4.3%、Appier Group<4180>が+8.2%、セルソース<4880>が+5.5%と時価総額上位の多くが堅調だった。売買代金上位ではHOUSEI<5035>、モイ<5031>、M&A総合研究所<9552>、エアークローゼット<9557>など直近IPOが多くを占めた。M&A総合研究所は業績予想の上方修正を材料に週初から急伸し、週末まで上値を伸ばした。そーせいグループは米アッヴィ社との契約締結が好感された。週間上昇率ランキングでは増進会HDとの資本業務提携が材料視されたEduLab<4427>などもランクイン。一方、ソレイジア・ファーマ<4597>は臨床試験に関するネガティブなリリースを発表し急落、下落率上位に顔を出した。 ■リバウンド局面は転換か 来週の新興市場は戻り一服か。週末に発表された米7月雇用統計は大幅に予想を上回った。非農業部門雇用者数は+52.8万人と予想(+24.9万人)および6月(+39.8万人)から大きく上振れ。平均賃金の伸びは前年比+5.2%と予想(+4.9%)および6月(+5.1)%を超過。前月比でも+0.5%と予想(+0.3%)と6月(+0.4%)を上回った。インフレの減速予想とは対照的にインフレの加速が確認され、株式市場にとってはネガティブな内容となった。週末の米国市場では、幅広い年限の債券利回りが急伸し、ナスダック総合指数も反落したが、押し目買い意欲も根強く、下落率は軽微にとどまった。しかし、下方硬直性のある賃金においてインフレ高進が確認されたことは、FRBが今後積極的に金融引き締めを行う根拠となる。7月半ばからインフレ減速・利下げ転換への期待を背景に相場が上昇してきた経緯を踏まえれば、来週は仮に10日に発表される米7月消費者物価指数(CPI)で予想通りインフレ減速が確認されても、上値追いとはなりづらいだろう。米10年債利回りの低下トレンドも今回の雇用統計をきっかけに上昇基調へと転換することが想定され、新興株のリバウンドは一服すると考える。 個別では、逆張りに注目。米雇用統計を受けた金利の上昇転換で新興株は全般厳しい展開が想定されるが、中でも、7月半ばからのリバウンド局面で順調に上昇してきた銘柄ほど利益確定売りが出やすいだろう。反面、ここまでのリバウンドにおいて取り残されてきた銘柄には自律反発狙いの買いなどが入りやすいと想定。25日移動平均線からの乖離率が-10%以上、もしくはRSIが20%以下と売られ過ぎの銘柄に注目。ウォンテッドリー<3991>、ジェイフロンティア<2934>、アクシージア<4936>、ENECHANGE<4169>、ワンプラ<4199>など。 《FA》
関連銘柄 17件
2934 東証グロース
3,070
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-140(%)
時価総額 14,610百万円
独自の健康食品や漢方薬、育毛剤などを通販。オンライン診療アプリや健康食品のマーケ支援等も。医薬品のD2Cは引き合い堅調。SOKUYAKUのアプリ会員数は順調増。売上原価は減少。24.5期2Qは損益改善。 記:2024/02/03
3991 東証グロース
1,301
3/28 15:00
-6(%)
時価総額 12,223百万円
ビジネスSNSプラットフォーム「ウォンテッドリー」を運営。企業向けサブスク型採用サービスの利用料収入が収益源。登録企業ユーザー数は4万社。ストック収益は横ばい。営業費用は減少。24.8期1Qは増益。 記:2024/01/28
4169 東証グロース
757
3/28 15:00
-150(%)
時価総額 26,303百万円
電気ガス会社の比較・切替サイトを運営。EV充電器導入支援や電力管理サービスなども。24.12期はEV充電器導入支援の拡大を想定。比較・切替サイトの売上回復も続く見込み。5割増収を計画。利益計画は非開示に。 記:2024/03/12
1,560
3/28 15:00
-37(%)
時価総額 158,215百万円
マーケティング支援会社。AI搭載マーケティング支援ツールを手掛ける。AIによる顧客行動予測等が強み。米国及びEMEAは売上伸長。北東アジアは既存顧客の拡大などで売上好調。23.12期通期は大幅増収増益。 記:2024/02/25
4194 東証プライム
9,680
3/28 15:00
-210(%)
時価総額 371,625百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
4199 東証グロース
1,310
3/28 15:00
-18(%)
時価総額 3,341百万円
スマホ向けゲームアプリを開発・運営。海外展開も。柱の2作品が売上の約7割を稼ぐ。24.8期1Qは経費効率化で黒字に。通期では一部サービス終了影響を想定。ただ新作3本の開発に注力の上で営業黒字維持を目指す。 記:2024/02/06
4427 東証グロース
306
3/28 15:00
-1(%)
時価総額 3,081百万円
学力測定や教育ツールの研究・開発、教育プラットフォームを通じた学習サービス、マッチングサービスなどを展開。減価償却費の減少等により、テスト等ライセンス事業は黒字転換。販管費減少。24.9期1Qは損益改善。 記:2024/02/25
4478 東証グロース
3,470
3/28 15:00
-250(%)
時価総額 197,363百万円
中小企業向けにクラウド会計・人事労務ソフトを提供。販売管理ソフトや電子契約サービスも。オンラインマーケティング中心に広告投資実施。有料課金ユーザー企業数は45万8196件と増加。24.6期1Qは2桁増収。 記:2024/01/27
4485 東証グロース
4,010
3/28 15:00
+75(%)
時価総額 102,905百万円
通信インフラ会社。携帯キャリアの携帯基地局の装置やアンテナ、構造物、電源等のシェアリングする事業を展開する。タワーシェアリングも行う。今上期はタワー移管が順調に推移した。施設内のシェアリングも拡大した。 記:2024/01/15
4565 東証プライム
1,621
3/28 15:00
+19(%)
時価総額 132,797百万円
バイオ創薬ベンチャー。膜たんぱく「GPCR」の解析技術に強み。15年買収の英国ヘプタレス社が収益の柱。契約一時金及びマイルストン収入は伸び悩む。23.12期通期は医薬品販売が増収。M&A効果等が寄与。 記:2024/02/13
4597 東証グロース
32
3/28 15:00
+2(%)
時価総額 5,361百万円
創薬ベンチャー。がん領域に特化した医薬品の開発、販売を行うスペシャリティファーマ。がん領域医薬品パイプラインの拡充図る。業務委託費の減少等で、23.12期通期は損益改善。24.12期は大幅増収計画。 記:2024/02/25
4880 東証プライム
1,487
3/28 15:00
+35(%)
時価総額 27,785百万円
脂肪・血液由来細胞の加工受託サービスが柱。医療機器や化粧品の販売も。滑膜由来細胞加工や卵子凍結保管の受託を育成へ。24.10期は細胞加工受託の伸長を想定。だが将来を睨んだ人材・開発投資が利益に響く見込み。 記:2024/01/14
4936 東証プライム
843
3/28 15:00
+17(%)
時価総額 21,749百万円
中国EC販売が柱の化粧品メーカー。エステサロンで使用される本格スキンケア製品を販売。美容サプリ等も。京王百貨店の新宿店に直営店を新設。広告投資を強化。AGドリンクXの売上が伸びる。24.7期1Qは増収。 記:2024/02/02
5031 東証グロース
235
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+1(%)
時価総額 3,240百万円
ライブ配信アプリ会社。スマホでライブ配信と視聴ができる「ツイキャス」を企画、開発、運営する。登録ユーザーは3000万人超。今期3Q累計は課金ユーザーの回復が遅れるも、ユーザー報酬や手数料の減少により増益。 記:2024/02/01
5035 東証グロース
509
3/28 15:00
±0(%)
時価総額 3,576百万円
クラウドサービス開発、システム受託開発、越境ECプラットフォームサービスを展開。大手新聞社向けで実績。情報システム事業は売上堅調。為替差益増。23.12期通期は経常増益。24.12期は2桁増収増益計画。 記:2024/02/22
9552 東証プライム
6,740
3/28 15:00
+60(%)
時価総額 388,601百万円
独立系のM&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は建設業や情報通信業、製造業が多い。成約件数は66件と大幅に増加。大型案件の寄与で成約単価は上昇。24.9期1Qは業績堅調。 記:2024/02/10
9557 東証グロース
439
3/28 15:00
-8(%)
時価総額 3,560百万円
ファッションレンタル会社。女性向け普段着のレンタルサービス「airCloset」を提供する。スタイリストが選定、自宅へ配送。ECで販売も行う。今上期の売上高は会社計画に対して順調に進捗。利益は黒字転換。 記:2024/03/05