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新興市場見通し:インフレ・引き締め懸念再燃で来週は反動安に警戒、ANYCOLORが新規上場

2022/6/4 19:02 FISCO
*19:02JST 新興市場見通し:インフレ・引き締め懸念再燃で来週は反動安に警戒、ANYCOLORが新規上場   ■ナスダックの大幅高が追い風に 今週の新興市場では、日経平均が1000円近く上昇するなか個人投資家心理も改善し、マザーズ指数は週間ベースで反発。前の週末にかけてナスダック総合指数が大幅に3日続伸した流れを受けてマザーズ指数も週初から急伸。その後は米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言や米長期金利の上昇が重石となり、一進一退の展開が続いた。それでも週末3日は2日の米株市場でナスダックが大幅反発したことを追い風に米5月雇用統計前の買い戻しが進み、上伸。なお、週間の騰落率は、日経平均が+3.66%であったのに対して、マザーズ指数は+3.90%、東証グロース市場指数は+3.63%だった。 個別では、メルカリ<4385>が東証プライム市場への鞍替えを発表し週間で+10.5%の大幅高。ほか、弁護士ドットコム<6027>が+13.4%、フリー<4478>が+10.0%、ウェルスナビ<7342>が+5.5%、Appier Group<4180>が+6.3%と全般堅調に推移した。臨床試験の進捗が好感されたキャンバス<4575>は東証グロース市場の値上がり率トップとなり、メタバース関連として人気化した東京通信<7359>が2位と続いた。旅行需要の回復期待から5月頃から動意づいているHANATOUR<6561>は上値追いの展開で続急伸。一方、Birdman<7063>、ヒュウガプライマ<7133>、QDレーザ<6613>など高値圏にある銘柄が利益確定売りに押され、東証グロース値下がり率上位に並んだ。 ■FRB高官のタカ派発言で金利は再び上昇 来週の新興市場では、マザーズ指数の反動安が予想される。今週末に発表された米5月雇用統計では雇用者数の伸びが市場予想を大幅に上回り、FRBの金融引き締めが警戒されるなか、週末の米株市場ではナスダックが大きく反落した。このため、週明けから下落を強いられそうだ。 今週は週間で大幅に上昇したものの、FRBのウォラー理事やブレイナード副議長、クリーブランド連銀のメスター総裁からは9月以降も0.5ptの利上げの可能性を示唆するタカ派発言があり、5月下旬にかけて一部で高まっていたFRBのハト派転換への期待は早々に解消される方向にある。低下基調にあった米10年債利回りも今週末に2.94%と1週間で0.2ptも上昇してきた。期待インフレ率の指標とされる米10年物ブレーク・イーブン・インフレ(BEI)もやや遅れて上昇してきたことで、名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利は今週末にかけてやや低下したが、金利と期待インフレ率が揃って上昇を続ければ、実質金利が変わらなくても、投資家心理に悪影響を及ぼしそうだ。そうした中、来週末には米5月消費者物価指数(CPI)を控えており、特に週末にかけて神経質な展開が予想される。 FRB高官らのタカ派発言、米長期金利や原油先物価格の上昇などの悪材料に再び目線が向くなか、新興株全般に逆風が吹くことが想定される。そうした中、相対的に安心感があるのは、諸外国に遅れてやってきた国内での経済活動再開の恩恵を受けるリオープン関連だ。今週は小休止したが、格安航空券の予約サイトを運営するアドベンチャー<6030>や、来期からは活発化するイベント需要の取り込みも期待されるコンテンツプロデュースのブシロード<7803>などが注目されよう。 IPO関連では、6月20日に東証スタンダードに上場予定のヤマイチ・ユニハイムエステート<2984>の仮条件が900~950円となり、目論見書の想定発行価格である950円を上限とするレンジで決定、今週からブックビルディング(BB)期間入り(~6月8日)となっている。軽量感に欠ける公開規模であるほか、人気の高まりにくい不動産セクターということもあり、BBの積み上がりが順調かどうかを注視したい。8日にはVTuberマネジメント企業のANYCOLOR<5032>が東証グロースに新規上場予定だ。 《FA》
関連銘柄 15件
2984 東証スタンダード
1,000
3/28 15:00
-28(%)
時価総額 7,113百万円
近畿圏中心に賃貸用不動産や住宅用地、分譲マンションを開発・販売。高齢者向け賃貸・分譲マンションの運営等も。不動産開発・販売事業は近畿圏の完成在庫の販売に課題。24.3期2Qは不動産開発・賃貸事業が増収。 記:2024/01/16
1,560
3/28 15:00
-37(%)
時価総額 158,215百万円
マーケティング支援会社。AI搭載マーケティング支援ツールを手掛ける。AIによる顧客行動予測等が強み。米国及びEMEAは売上伸長。北東アジアは既存顧客の拡大などで売上好調。23.12期通期は大幅増収増益。 記:2024/02/25
4385 東証プライム
1,928.5
3/28 15:00
-27(%)
時価総額 310,240百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は250万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。24.6期2Qは大幅増益。 記:2024/02/13
4478 東証グロース
3,470
3/28 15:00
-250(%)
時価総額 197,363百万円
中小企業向けにクラウド会計・人事労務ソフトを提供。販売管理ソフトや電子契約サービスも。オンラインマーケティング中心に広告投資実施。有料課金ユーザー企業数は45万8196件と増加。24.6期1Qは2桁増収。 記:2024/01/27
4575 東証グロース
462
3/28 15:00
-8(%)
時価総額 8,188百万円
抗がん剤を開発中の創薬ベンチャー。独自の創薬エンジンに強み。膵臓がん薬候補は27年上市を目標に欧州3相治験を計画。米国でも承認申請を目指す。新規抗がん剤候補は導出先が米国1相治験完了。継続前提に重要事象。 記:2024/03/11
5032 東証プライム
2,594
3/28 15:00
+16(%)
時価総額 161,661百万円
VTuberグループ「にじさんじ」の運営とそれに付随する物販などを展開。英語圏におけるVTuberビジネス等も。ANYCOLOR IDは110万ID超。VTuber数は増加。24.4期2Qは大幅増収増益。 記:2024/01/28
6027 東証グロース
3,330
3/28 15:00
+45(%)
時価総額 74,186百万円
国内最大級の「弁護士ドットコム」を運営し、法律トラブルの解決支援を行う。電子契約の「クラウドサイン」等も。クラウドサインは売上好調。大企業、地方自治体中心に導入進む。24.3期3Q累計は業績堅調。 記:2024/03/04
6030 東証グロース
3,665
3/28 15:00
-105(%)
時価総額 27,491百万円
旅行サイト運営会社。格安航空券の予約サイト「スカイチケット」を運営。航空券の検索や予約、販売等のサービスを提供。積極的な広告投資継続。アプリは2000万DL超。M&A効果等で、24.6期2Qは2桁増収。 記:2024/03/04
1,683
3/28 15:00
-6(%)
時価総額 21,315百万円
インバウンド中心の旅行サービス会社。訪日観光客向け旅行手配、法人や個人向け旅行サイトを運営。ホテルの運営等も。ホテル等施設運営事業は黒字転換。23.12期通期は黒字転換。24.12期は大幅営業増益計画。 記:2024/02/26
6613 東証グロース
542
3/28 15:00
±0(%)
時価総額 22,491百万円
レーザデバイスメーカー。レーザ技術を用いた製品をシリコンフォトニクスやセンシング領域に提供。レーザデバイス事業は堅調。DFBレーザは半導体検査、医療機器用途向けで販売増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/26
7063 東証グロース
1,026
3/28 15:00
-14(%)
時価総額 5,245百万円
ブランディング支援会社。製品やサービスのブランド構築を支援し、メタバース型バーチャルプラットフォーム、アーティストのマネジメントなども展開。大型プロジェクトに強み。大型イベントが無く、中間期は利益足踏み。 記:2024/02/23
1,967
3/28 15:00
-10(%)
時価総額 14,052百万円
在宅訪問薬局「きらり薬局」の運営や中小薬局への在宅訪問薬局のノウハウやシステム等の提供、介護施設の運営、訪問介護看護サービス等を行う。今上期は在宅訪問薬局と中小薬局向けノウハウの提供が堅調に推移した。 記:2023/12/25
7342 東証グロース
1,654
3/28 15:00
-16(%)
時価総額 97,143百万円
全自動で資産運用をするロボアドバイザーサービス「ウェルスナビ」を運営。20~50代の勤労世代が主要顧客。運用者数は38.3万人。増収効果等により、23.12期3Q累計は大幅増益。預かり資産は1兆円突破。 記:2024/01/13
7359 東証グロース
574
3/28 15:00
-11(%)
時価総額 5,671百万円
スマホ向けアプリの運営等を手掛けるメディア事業が主力。電話占い等のプラットフォーム事業、メタバース事業等も。メディア事業は収益貢献のアプリ運用本数が増加。営業外収益増。23.12期通期は経常黒字転換。 記:2024/03/05
7803 東証グロース
385
3/28 15:00
+1(%)
時価総額 28,637百万円
トレカゲームやスマホゲームを開発・運営。IP活用に強み。グッズ制作・販売も。傘下に新日本プロレス。エンターテイメント事業は伸び悩む。24.6期1Qはスポーツ事業が堅調。観客動員数は回復傾向が続く。 記:2024/01/14