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後場に注目すべき3つのポイント~グロースの軟弱さに悲観も相場転換への期待も

2022/5/27 12:12 FISCO
*12:12JST 後場に注目すべき3つのポイント~グロースの軟弱さに悲観も相場転換への期待も 27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶり反発、グロースの軟弱さに悲観も相場転換への期待も ・ドル・円は軟調、ユーロ・ドルの上昇で ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は4日ぶり反発、グロースの軟弱さに悲観も相場転換への期待も 日経平均は4日ぶり反発。168.00円高の26772.84円(出来高概算5億9908万株)で前場の取引を終えている。 26日の米株式市場でNYダウは516.91ドル高と大幅に5日続伸。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が想定内の内容で連邦準備制度理事会(FRB)の更なるタカ派化リスクが後退したことが引き続き好感された。また、小売企業が相次いで市場予想を上回る好決算を発表したことも個人消費を巡る不安感を払しょくし、相場を押し上げた。ナスダック総合指数は+2.67%と大幅続伸。こうした流れを引き継いで日経平均は342.96円高と大幅に上昇してスタート。しかし、節目の27000円を手前に失速すると、その後は前引けまで上げ幅を縮める動きが続いた。 個別では、前日に大きく上昇したフィラデルフィア半導体株指数(SOX)を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>が買われた。アリババ株が決算後に急伸したこともあり、ソフトバンクG<9984>が大幅高。1対3の株式分割と実質的な増配を発表した郵船<9101>は急伸し、株式分割の思惑が強まった川崎汽船<9107>は、レーティングの格上げも追い風に大幅に上昇。東京海上<8766>、SOMPO<8630>の保険株、JAL<9201>、ANA<9202>の空運株、資生堂<4911>、パンパシHD<7532>といった内需関連株なども強い動き。ニコン<7731>は前日の説明会が評価された。 一方、任天堂<7974>、キーエンス<6861>の値がさ株の一角や、NTT<9432>、JT<2914>、アステラス製薬<4503>などのディフェンシブ銘柄が冴えない。エムスリー<2413>、ベイカレント<6532>などのグロ−ス(成長)株も軟調で、東証プライム値下がり率上位にはMonotaRO<3064>のほか、LTS<6560>、ギフティ<4449>、LITALICO<7366>などの中小型グロース株が散見される。 セクターでは海運、保険、鉱業などが上昇率上位に並んだ一方、電気・ガス、食料品、医薬品などが下落率上位に並んだ。東証プライムの値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は40%となっている。 本日の日経平均は27000円に届かず失速。18、23、24日に続いて27000円台定着に失敗しており、戻り待ちの売りの強さが窺える。先週までは東京市場の海外市場と比べた相対的な強さを指摘する声が聞かれ、先物も日中取引の底堅さなどが目立っていたが、今週に入ってからは朝方の上昇から失速するケースが多く見られ、相対的な強さとやらは過去の話になったようだ。ちょうど米10年債利回りが低下基調を強め、ドル・円が1ドル126円台へと直近ピーク時から5円程も円高・ドル安が進んでいる中でのタイミングであり、先週から一段と強まってきた景気後退入りの懸念が、世界の景気敏感株と称される日本株の重荷になっているようだ。 また、気掛かりなのは相変わらずのグロース株の弱さだ。最近はナスダック総合指数が2日以上続けて上昇する日が少なく、かなり弱い動きが目立っていたが、26日のナスダック総合指数は+2.6%と、前の日の+1.5%に続く大幅続伸となった。さらに、市場予想を下回る売上高見通しを示して前日の時間外取引で大幅に下落していた米エヌビディアは切り返して5%高となるなど、売り込まれてきたハイテク株の底打ちを示唆するような動きも見られた。 それにも関わらず、今日の東京市場では半導体関連株は買われているものの、グロース株が相変わらず弱い。上昇しているならまだしも、下落しているものが多いのが気になる。具体的にはリクルートHDやベイカレントのほか、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>、ラクス<3923>、ラクスル<4384>、JMDC<4483>など。上述した米株市場の動向を踏まえると、しっくりこないというか、あまりの弱さに首を傾げたくなる。グロース株が復調するには、ナスダックの大幅高が2日続いた程度では足らず、まだまだ材料不足ということのようだ。それだけ、今の投資家のグロース株に対するセンチメントは悪化しているのだろう。 しかし、それでも前日の当欄「買い戻し弱ければあく抜け感もない軟弱相場・・・」で紹介した一部外資系金融機関によるテクノロジー株の売り圧力が終了しつつあるとの指摘は、昨日のエヌビディアの動きで確度を伴ってきたと言える。また、一部の調査会社では、米国債利回りに対する社債の上乗せ分、いわゆるクレジットスプレッドがこの1年間でほぼ2倍に拡大した一方、クレジットスプレッドの変動が既にピークを付けていると指摘し、過去のパターンを踏まえると、株式市場の底打ちは近いとみているという。 さらに、モルガン・スタンレーは、ボラティリティー上昇を見込む取引については、既にヘッジコストが高くなり過ぎているため、リスクとリターンが見合わないと指摘。同時に、一部の資産については相場変動がピークに達したとみるべきとも指摘したという。 米VIX指数の動きをみていると、相場の底打ちを示唆するような著しい急騰は見られておらず、やや上述した指摘に違和感も覚えるが、複数の機関が同時にボラティリティーのピークと株式市場の底打ちが近いことを示唆したことは無視できない。まだまだ強気に転じ切ることはできないが、相場の反転が近づいている可能性を頭の片隅に置いておきたい。 後場の日経平均はもみ合いながらも堅調に推移しそうだ。時間外取引の米株価指数先物は小安く推移しているが、アジア市況は堅調で、香港ハンセン指数については2%を優に超える上昇率で大幅高となっている。外部環境が落ち着いたままであれば、日経平均の値崩れはないだろう。なお、今晩の米国市場では4月個人所得・個人消費支出や、FRBが重視している4月PCE(個人消費支出)コアデフレーターが発表予定だ。インフレピークアウトがより裏付けられるような結果を得ることができれば、株式市場、特にグロース株の復調への歩を進めることになるだろう。 ■ドル・円は軟調、ユーロ・ドルの上昇で 27日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、127円前半から126円半ばに下落。仲値にかけて国内勢によるドル買いが観測されたが、その後は値を下げる展開に。欧州中銀(ECB)の早期引き締め期待でユーロ・ドルはしっかりとなり、ドルを下押しする。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は126円67銭から127円21銭、ユーロ・円は136円21銭から136円60銭、ユーロ・ドルは1.0719ドルから1.0765ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・MITホールディングス<4016>、ブロードエンタープライズ<4415>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・5月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く):前年比+1.9%(予想:+2.0%、4月:+1.9%) ・豪・4月小売売上高:前月比+0.9%(予想:+1.0%、3月:+1.6%) 【要人発言】 ・黒田日銀総裁 「エネルギー相場が大きく下げない限り、CPI2%程度は最低12カ月続く」 「CPI見通しは2022年度+1.9%から23年度は+1.1%に低下する」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
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2413 東証プライム
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医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
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時価総額 1,322,564百万円
工業用間接資材のネット通販最大手。工具、部品、消耗品、事務用品等を扱う。取扱商品は2200万点超。登録会員数は960万口座超。圧倒的な品揃えが強み。顧客は中小企業が中心。テレビCMなどで認知度向上図る。 記:2024/10/11
3923 東証プライム
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経費精算システム「楽楽精算」が主力。電子請求書発行システム「楽楽明細」やクラウド型販売管理システム「楽楽販売」などのほか、IT人材事業も展開。楽楽精算は累計導入社数が1.7万社超。成長投資を継続。 記:2024/08/23
3994 東証プライム
4,330
11/22 15:30
-104(%)
時価総額 236,743百万円
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4016 東証スタンダード
731
11/22 15:30
+9(%)
時価総額 1,543百万円
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4384 東証プライム
1,173
11/22 15:30
+28(%)
時価総額 69,175百万円
印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」、テレビCM・動画広告のプラットフォーム「ノバセル」の運営等を行う。ラクスルの累計登録ユーザー数は274万人超。27.7期EBITDA100億円目指す。 記:2024/10/25
876
11/22 13:21
±0(%)
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4443 東証プライム
2,016
11/22 15:30
+47(%)
時価総額 254,238百万円
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4449 東証プライム
1,323
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 38,991百万円
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4483 東証プライム
4,200
11/22 15:30
-46(%)
時価総額 274,470百万円
匿名加工化された疫学データを製薬会社や保険会社などに提供。国内最大規模の遠隔読影プラットフォーム、調剤薬局支援事業等も。オムロン傘下。健康情報プラットフォーム「Pep Up」の発行ID数は拡大続く。 記:2024/06/03
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
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時価総額 2,826,694百万円
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4911 東証プライム
2,729
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時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6532 東証プライム
5,469
11/22 15:30
+81(%)
時価総額 849,943百万円
大手経営コンサルティング会社。全体戦略や事業戦略の立案など経営課題を解決するサービスを提供。24年9月に持株会社に移行、M&A推進。採用活動を積極化。コンサルタントの増加により人件費増も案件拡大で堅調。 記:2024/10/31
6560 東証プライム
2,306
11/22 15:30
-47(%)
時価総額 10,573百万円
DX支援など大企業向けサービス中心のプロフェッショナルサービス事業が主力。ITビジネスマッチングサービス「アサインナビ」等も。アジャイル開発支援サービスの提供を本格化。アサインナビは順調に成長続く。 記:2024/08/10
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
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7366 東証プライム
1,007
11/22 15:30
+72(%)
時価総額 35,962百万円
障がい者就労支援サービス等の就労支援事業、児童発達支援サービス等の児童福祉事業が柱。発達障害ポータルサイトなどの運営も。就労支援事業は新規開設施設の集客が順調。児童福祉事業は既存施設の利用率が高水準。 記:2024/06/07
3,678
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+24(%)
時価総額 2,335,846百万円
国内最大級の総合ディスカウントストアを展開するドン・キホーテ、総合スーパー「アピタ」等を展開するユニーなどを傘下に収める持株会社。グループ総店舗数は国内外で740店舗超。PB商品の商品数拡大を図る。 記:2024/08/22
7731 東証プライム
1,845.5
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 648,651百万円
大手光学機器メーカー。カメラと半導体やFPDの露光装置で世界トップクラス。眼科領域の顕微鏡等も製造、販売する。業務用カメラの米レッド社買収。カメラや半導体露光装置が堅調。開発費などが重し。医療事業に注力。 記:2024/07/28
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8630 東証プライム
3,863
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 1,275,408百万円
大手損害保険会社の損害保険ジャパンを中核とする持株会社。セゾン自動車火災保険、SOMPOひまわり生命保険、SOMPOケアなども傘下に持つ。自動車保険が主力。海外保険事業では地域、事業領域の拡大を図る。 記:2024/08/30
5,681
11/22 15:30
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時価総額 11,589,240百万円
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9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
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2,413
11/22 15:30
+23(%)
時価総額 1,054,828百万円
大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30
9202 東証プライム
2,838
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,374,426百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17