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原油急伸による世界的な景気鈍化懸念を背景にリスク回避の売りが強まる【クロージング】

2022/3/7 15:57 FISCO
*15:57JST 原油急伸による世界的な景気鈍化懸念を背景にリスク回避の売りが強まる【クロージング】 7日の日経平均は大幅続落。764.06円安の25221.41円(出来高概算17億5000万株)で取引を終えた。ウクライナ情勢の緊迫化を背景に原油相場が急騰したことから、資源インフレに伴う世界的な景気悪化への警戒感からリスク回避の動きが強まり、前場終盤には一時、25006.26円まで下げ幅を広げ、2020年11月以来となる25000円割れが目前に迫った。ただし、心理的な節目である25000円に接近したことや、前引けのTOPIXの下落率が2.88%だったため、日銀による上場投資信託(ETF)買いへの思惑もあり、後場はやや下げ渋る展開だった。 東証1部の騰落銘柄は値下がり銘柄が1900を超え、全体の9割近くを占めた。セクター別では、鉱業、石油石炭、海運など5業種が上昇した一方、空運、輸送用機器、繊維製品、精密機器、金属製品など28業種が下落。指数インパクトの大きいところでは、塩野義<4507>、住友鉱<5713>、三菱商<8058>、伊藤忠<8001>、出光興産<5019>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、ダイキン<6367>が軟調だった。 ウクライナ情勢の緊迫化などを背景に、欧米がロシア産の原油の輸入禁止を検討していることを受けて原油市況が高騰。北海原油ブレントは一時139ドル台と13年8カ月ぶりの高値水準まで急伸するなど、原油高に歯止めがかかっていない。このため、資源高によるインフレが懸念され、世界景気のスローダウンに対する警戒感が投資家心理を圧迫したようだ。また、時間外取引で米株先物が大幅に続落しているほか、中国の上海・香港市場も下落しており、世界的な株安スパイラルに対する不安感も売りが膨らむ要因になり、日経平均は1000円近く急落する場面もあった。 ウクライナ情勢を巡っては、7日にも3回目となるウクライナとロシアの停戦交渉が行われる予定で、何らかの進展がみられるのかに注目が集まっている。一方、ロシアのプーチン大統領はウクライナがすべての要求を呑まない限り攻撃を続ける構えであり、停戦合意する可能性は低いとみられる。ただ、次回交渉につながる期待が持てれば、リスク回避の動きはやや緩和することも想定されよう。当面は、ウクライナ情勢、それを受けた原油など商品市況の動向をにらみながら、不安定な値動きを余儀なくされそうだ。 《FA》
関連銘柄 10件
4063 東証プライム
6,238
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+39(%)
時価総額 12,626,479百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。希土類磁石は車載市場などへの拡販に取り組む。配当性向は中長期的に40%目指す。 記:2024/05/16
4507 東証プライム
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6/28 15:00
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時価総額 1,955,825百万円
製薬メーカー。抗HIV薬や抗インフル薬など感染症分野に強み。24.3期3Q累計は海外子会社及び輸出の売上が増加。セフィデロコルが欧米で伸びる。ロイヤリティー収入ではHIVフランチャイズ販売が堅調。 記:2024/03/05
5019 東証プライム
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時価総額 1,551,131百万円
石油元売りで国内2位。19年に昭和シェル石油と統合。石化製品や資源・再エネ開発なども。24.3期3Q累計は在庫評価影響の縮小や電力用石炭の市況軟化で足踏み。マレーシアで独自エンプラ製造装置の商業運転開始。 記:2024/03/09
5713 東証プライム
4,878
6/28 15:00
-100(%)
時価総額 1,418,591百万円
大手非鉄。銅、ニッケル、金を手掛け、事業連携による材料調達や製品開発に特徴。大電流・大面積仕様にも応用可能なプリンテッドエレクトロニクス用の厚膜導電性インクを開発。車載用電池材料の増販で、3Q累計は増収。 記:2024/02/23
6367 東証プライム
22,370
6/28 15:00
+15(%)
時価総額 6,556,960百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6954 東証プライム
4,409
6/28 15:00
+89(%)
時価総額 4,451,093百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
8001 東証プライム
7,854
6/28 15:00
+198(%)
時価総額 12,447,726百万円
大手総合商社。繊維や機械、金属、エネルギー、化学、食料、住生活など、8カンパニー制で事業展開。ビッグモーターの事業を継承。今期3Q累計はエネルギーや化学品、金属が足踏みも、食料が回復、住生活が堅調だった。 記:2024/03/31
8035 東証プライム
34,900
6/28 15:00
+100(%)
時価総額 16,459,992百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8058 東証プライム
3,148
6/28 15:00
+49(%)
時価総額 13,575,693百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。24.3期3Q累計は天然ガス部門が増益。LNG販売事業が牽引。産業インフラ部門なども収益増。 記:2024/02/24
9984 東証プライム
10,390
6/28 15:00
+255(%)
時価総額 17,901,492百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17