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後場に注目すべき3つのポイント~気掛かりはウクライナ情勢だけでない

2022/2/18 12:37 FISCO
*12:37JST 後場に注目すべき3つのポイント~気掛かりはウクライナ情勢だけでない 18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、気掛かりはウクライナ情勢だけでない ・ドル・円は堅調、米ロ外相会談に期待 ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は続落、気掛かりはウクライナ情勢だけでない 日経平均は続落。138.71円安の27094.16円(出来高概算6億株)で前場の取引を終えている。 17日の米株式市場でNYダウは大幅続落し、622ドル安となった。政府がウクライナ国境のロシア軍が増強されていると発表したほか、バイデン大統領がロシアによるウクライナ侵攻の可能性が「非常に高い」と述べたことで、地政学リスクの高まりを嫌気した売りが出た。週間の失業保険申請件数の増加や1月の住宅着工件数の予想下振れも投資家心理を冷やした。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで337円安からスタートすると、朝方には一時26792.54円(440.33円安)まで下落。ただ、来週末にブリンケン米国務長官がロシアのラブロフ外相と会談することが報じられると急速に下げ幅を縮めた。 個別では、レーザーテック<6920>と東エレク<8035>が揃って3%前後の下落。前日の米市場でアプライド・マテリアルズやエヌビディアといった半導体関連株が決算を受けて売られ、東京市場にも波及しているようだ。キーエンス<6861>やリクルートHD<6098>もさえない。決算発表銘柄ではトレンド<4704>が大幅に下落。また、外資系証券の投資判断引き下げが観測されたファナック<6954>は5%近い下落で、THK<6481>は東証1部下落率上位に顔を出している。一方、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>といった海運株が堅調で、ソフトバンクG<9984>やトヨタ自<7203>もしっかり。富士ソフト<9749>は投資判断引き上げ観測があり、朝日インテック<7747>は前日の説明会内容を受けて買われているようだ。また、イソライト<5358>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。 セクターでは、鉱業、ゴム製品、銀行業などが下落率上位。一方、海運業、輸送用機器、鉄鋼などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は36%となっている。 本日の日経平均は米株安の流れを引き継いで27000円割れからスタートしたが、米ロ外相会談による緊張緩和への期待で下げ渋って前場を折り返した。日足チャートを見ると27000円を下回る場面での底堅さが感じられる一方、上値切り下げの形状となっている。「政局相場」で盛り上がる以前の昨年2~8月に似た動きという印象を受ける。個別では半導体関連を中心とした値がさグロース(成長)株の一角が前日に続きさえない。半面、海運株は輸送需要の増加を意識した買いが続いているようだ。前引けの日経平均が-0.51%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は-0.43%。ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円あまりで、1日を通じては3兆円前後といったところか。 新興市場ではマザーズ指数が-1.18%と続落。こちらも朝方から売りが先行し、取引時間中としては2020年4月14日以来、およそ1年10か月ぶりに700ptを下回る場面があったが、日経平均とともに下げ渋った。FRONTEO<2158>は新サービス発表を材料視する向きもあって-1.13%に踏みとどまっているが、前日までの大幅下落を踏まえれば戻りの鈍さが意識されざるを得ないか。買いを集めているのは前日上場したばかりのエッジテクノロジ<4268>などで、株式需給重視の物色となっていることが窺える。 さて、金融市場全体としてウクライナ情勢に関するニュースに振らされる展開となっている。米ロ外相による対話の機会が設けられたのは明るい材料だが、米政権から「ロシアが侵攻の口実作りのために偽旗作戦を進めている」「侵攻は目前」などといった発言が相次ぎ出ている点は気掛かり。前日にはロシアメディアがウクライナ軍による砲撃を報じている。懸念が完全に払しょくされるのにはなお時間を要するだろう。 また、前日の米株市場では、失業保険申請件数や住宅着工件数といった経済指標の悪化に加え、セントルイス連銀のブラード総裁が「物価制御のため中立金利以上に政策金利を引き上げる必要もあるかもしれない」と述べるなど、投資家心理を冷やす材料が多かった。雇用市場だけでなく、住宅市場の状況もインフレ・金利上昇のもとで注目度が高まっている。今晩の米国では1月の中古住宅販売件数、来週22日には12月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数が発表される。もちろん金融政策の行方にも少なからず影響を与えるだろう。 FRB高官に加え、市場関係者からも引き続き金融引き締め加速を予想したり、その必要性を強調したりする声が多く出ている。JPモルガン・アセット・マネジメントのボブ・マイケル最高投資責任者(CIO)などが0.5%の利上げでインフレ抑制を図ることに期待を示しており、米金融大手モルガン・スタンレーは年内の利上げ回数予想を6回、合計の引き上げ幅を1.5%(従来は1.25%)に上方修正した。 アジア市場では上海総合指数が小幅に下落し、香港ハンセン指数は0.5%程度の下落。ドル・円相場は米ロ外相会談の報道を受けて一時1ドル=115.20円台まで急伸したが、足元伸び悩んでいる。株式市場でも売り方の買い戻しが入る可能性こそあるが、週末を前に積極的に買い持ち高を増やしづらいだろう。引き続きウクライナ情勢関連のニュースや米経済指標を見極めたいところでもあり、後場の日経平均は戻りの鈍い展開になるとみておきたい。 ■ドル・円は堅調、米ロ外相会談に期待 18日午前の東京市場でドル・円は堅調地合いとなり、114円後半から115円前半に浮上した。来週中に米ロ外相会談が開催される見通しとなり、平和解決への期待感から日経平均株価は下げ幅を縮小。それを受け安全通貨の円が売られ、ドルを小幅に押し上げた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は114円79銭から115円27銭、ユーロ・円は130円40銭から131円01銭、ユーロ・ドルは1.1358ドルから1.1372ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ジーダット<3841>、フレンドリー<8209>の、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・1月全国消費者物価指数(生鮮品除く):前年比+0.2%(予想:+0.3%、12月:+0.5%) 【要人発言】 ・鈴木財務相 「足元の物価上昇、主にエネルギー価格の上昇によるもの」 「コロナ危機の最中にあり、必要な財政出動はちゅうちょなく行う段階」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 英・1月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+1.2%、12月:-3.7%) 《CS》
関連銘柄 19件
2158 東証グロース
725
9/27 15:00
+15(%)
時価総額 28,503百万円
独自開発のAIエンジン「KIBIT」を活用し、eディスカバリ支援やデジタル鑑識等のサービスを提供。塩野義製薬と戦略的業務提携。ライフサイエンスAI分野は増収。特別損失減少。24.3期3Qは最終損益改善。 記:2024/04/16
3841 東証スタンダード
1,657
9/27 15:00
-27(%)
時価総額 6,479百万円
半導体や液晶パネル等の微細加工部品を設計するための電子系CADソフトを開発。パワー半導体向け製品の開発力強化を図る。半導体顧客向けソフト販売が堅調。大口案件や海外も伸びる。コスト削減も奏功。 記:2024/05/19
4268 東証グロース
839
9/27 15:00
±0(%)
時価総額 8,892百万円
AIソリューション会社。AIアルゴリズムの組込や実装、運用のAI個人向け、法人向けAI教育サービス、AIを活用したプロダクトの開発、販売を行う。今期3Q累計は増収も、採用強化に伴う採用費や人件費が増加。 記:2024/04/15
4704 東証プライム
8,895
9/27 15:00
+5(%)
時価総額 1,252,389百万円
コンピュータ・インターネット用セキュリティ関連製品の開発、販売等を行う。ウイルスバスターで知名度高い。コンシューマ向け製品で国内トップシェア。配当性向70%目標。統合セキュリティプラットフォームを拡販。 記:2024/08/13
5358 東証1部
1,196
3/28 14:59
-1(%)
時価総額 28,234百万円
耐火断熱材総合メーカー。耐火断熱れんが、セラミックファイバーなどを手掛け、高温用耐火断熱技術に定評。珪藻土焼成粒充填パイプなども事業領域。セラミックファイバー製品が伸長し、22.3期3Q累計は利益急伸。 記:2022/02/25
9,308
9/27 15:00
-60(%)
時価総額 15,785,996百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6481 東証プライム
2,647.5
9/27 15:00
+42(%)
時価総額 343,796百万円
機械要素部品メーカー。直動案内部品「LMガイド」、ボールスプライン、ボールねじ等を手掛ける。LMガイドは世界トップシェア。免震装置等も。配当性向は30%基本。グローバル展開等で製品市場の拡大を図る。 記:2024/08/10
6861 東証プライム
71,090
9/27 15:00
-40(%)
時価総額 17,289,657百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
26,235
9/27 15:00
+1,985(%)
時価総額 2,473,593百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6954 東証プライム
4,441
9/27 15:00
+215(%)
時価総額 4,483,398百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,751.5
9/27 15:00
+25(%)
時価総額 44,890,687百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7747 東証プライム
2,634
9/27 15:00
+50(%)
時価総額 715,484百万円
精密医療機器メーカー。心臓血管治療用ガイドワイヤーで世界トップシェア。素材加工技術に定評。メディカル事業は好調。国内ではPCIガイドワイヤー中心に循環器領域が伸びる。24.6期2Q累計は2桁増収増益。 記:2024/04/13
8035 東証プライム
27,475
9/27 15:00
+1,715(%)
時価総額 12,958,117百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8209 東証スタンダード
405
9/27 15:00
±0(%)
時価総額 1,157百万円
セルフうどん「香の川製麺」をチェーン展開。関西地盤。ジョイフル傘下。1954年にすし専門店として誕生。現在はうどん業態に経営資源を集中。高単価商品の導入でうどんカテゴリーの単価は上昇。収益構造の改善図る。 記:2024/06/17
9101 東証プライム
5,314
9/27 15:00
-36(%)
時価総額 2,711,017百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,063
9/27 15:00
-59(%)
時価総額 1,832,862百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,258
9/27 15:00
+23.5(%)
時価総額 1,613,856百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9749 東証プライム
9,000
9/27 15:00
-80(%)
時価総額 606,600百万円
独立系のソフト開発会社。FA・自動車関連の組込み系に強み。24.12期は最高業績・連続増配を計画。中計では28.12期に営業益450億円を目指す。筆頭株主の3Dが出した非公開化などの株主提案は総会で否決。 記:2024/04/11
9984 東証プライム
9,093
9/27 15:00
+201(%)
時価総額 15,666,821百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17