マーケット
3/28 15:15
40,168.07
-594.66
39,807.37
+47.29
暗号資産
FISCO BTC Index
3/29 7:06:12
10,701,648
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~やはり「FOMC議事録」からが本番だった

2022/1/6 12:28 FISCO
*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~やはり「FOMC議事録」からが本番だった 6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり大幅反落、やはり「FOMC議事録」からが本番だった ・ドル・円は反落、アジア株安で円買い ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位が、東エレク<8035> ■日経平均は3日ぶり大幅反落、やはり「FOMC議事録」からが本番だった 日経平均は3日ぶり大幅反落。610.67円安の28721.49円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。 5日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反落し、392ドル安となった。12月のADP社の12月全米雇用リポートで雇用者数の増加が市場予想を大きく上回り、上昇する場面もあった。しかし、12月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で従来想定されていたより早いペースで利上げ・バランスシート縮小を実施する可能性が示唆され、売りが広がった。金利上昇とともにハイテク株の売りがかさみ、ナスダック総合指数は-3.34%とおよそ1年4カ月ぶりの下げ幅を記録。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで195円安からスタートすると、国内での新型コロナウイルス感染者数の増加なども警戒され、この日の安値圏で前場を折り返した。自動車や海運といった景気敏感株の一角が買われる一方、値がさグロース(成長)株の軟調ぶりが目立った。 個別では、ソニーG<6758>が売買代金トップで6%超の下落。前日は電気自動車(EV)市場参入への期待から大きく上昇したが、米長期金利の上昇により利益確定売りが広がっているようだ。昨年12月の国内「ユニクロ」既存店売上高が2ケタ減収となったファーストリテ<9983>は3%超の下落。その他、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>などが軟調で、キーエンス<6861>やリクルートHD<6098>の下げが目立つ。また、エムスリー<2413>やテルモ<4543>が急落し、SHIFT<3697>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。テルモは一部証券会社の投資判断引き下げが観測された。一方、トヨタ自<7203>が3日続伸し、郵船<9101>や商船三井<9104>は小じっかり。また、リョービ<5851>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。 セクターでは、サービス業、電気機器、精密機器などが下落率上位で、その他も全般軟調。一方、輸送用機器、海運業、鉄鋼など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の86%、対して値上がり銘柄は11%となっている。 注目されたFOMC議事要旨で米連邦準備理事会(FRB)のタカ派姿勢が改めて意識され、本日の日経平均は600円を超える下落で前場を折り返した。日足チャートでは、29000円前後に位置する5日移動平均線と75日移動平均線を一気に下抜け。朝方は節目意識の働く29000円近辺で下げ渋る動きも見られたが、支えきれなかった。個別では景気敏感株買い、グロース株売り継続だが、東証1部全体としては8割強の銘柄が下落。挽回生産への期待が持てる自動車株、国内外での新型コロナ感染拡大で供給ひっ迫が続きそうな海運株など、「買える銘柄」は限られるのかもしれない。東証株価指数(TOPIX)は-1.39%。ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円あまりとなっている。 新興市場ではマザーズ指数が-4.18%と大幅に4日続落。節目の900ptを割り込み、取引時間中としては昨年5月20日以来の安値を付けている。時価総額上位のメルカリ<4385>など全般軟調。売買代金トップのFRONTEO<2158>は大幅に4日続落しているが、昨年末にかけて信用買い残を大きく積み上げていただけに厳しいところだろう。 当欄では度々、5日のFOMC議事要旨公表からが新年相場の本番と強調してきたが、やはりと言うべきか、日米株とも急反落を強いられる格好となった。FOMC議事要旨は決定内容を踏まえるとさほどサプライズがあるとも思えないが、「実際にかなりタカ派的なイメージの強いものになった(SMBC日興証券)」などと捉えられている。特に利上げ・バランスシート縮小の加速が「既定事実であるような書きぶり」がタカ派姿勢を強く意識させたようだ。それに金融市場がここ数日、景気高揚への期待を高めるとともに、金融引き締めを織り込む動きがやや薄れていた反動も大きいだろう。 実際、米国債利回りは5日、短期の年限を中心に大きく上昇。景気の先行きに対する根強い期待もあり、10年物国債利回りは1.70%(+0.05pt)と昨年4月以来の水準に上昇した。一方、期待インフレ率の指標とされる10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は2.53%(-0.04pt)に低下。FRBが「インフレファイター」の姿勢を鮮明にしたことが影響しているのだろう。 結果的に名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利は上昇する方向となり、特にハイテク株にとって逆風となっている。もっとも、景気敏感株も「相対的に安心感がある」だけで、株式全体として実質金利の上昇はポジティブではないだろう。市場では金融引き締めによる景気腰折れを警戒する向きがあるほか、利回り水準重視の債券投資家の買いも想定されることから、長期金利が一段と上昇するかどうかまでは見通しづらい。ただ、長期金利の低下圧力、それにBEIの上昇圧力が強まりそうな材料は乏しいとみられる。 また、日米ともハイテク株の需給状況には厳しいものがありそうだ。市場全体の信用買い残(東名2市場、制度・一般合計)は昨年12月30日申込み時点で3兆3576億円。12月は一貫して減少が続いていたが、ヒストリカルで見ればなお高水準にある。コロナ禍以降、世界的に個人がレバレッジを効かせた取引を活発化させていたのは昨年末の当欄で指摘したとおり。12月のIPO(新規株式公開)ラッシュと年末の損出し売りを通過すればマザーズ市場の需給状況は改善すると当欄では期待していたが、金利上昇によるハイテク株売りが水を差してしまった格好だ。再び損失覚悟の売りを迫られる個人投資家が多く出てくる可能性がある。 それに、米国ではハイテク株投資で知られるキャシー・ウッド氏の運用会社アーク・インベストメント・マネジメントの苦境も取りざたされている。同氏に賛同する個人投資家らから資金を集め、「破壊的イノベーション」に投資するという手法は一見すると時流に乗るものと感じられる。ただ、資金流出の懸念が常に付きまとう上場投資信託(ETF)で長期的なイノベーションを見越した投資を行うことは本質的に難しいと筆者は考えている。 今晩の米国では11月の貿易収支や12月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数、明日7日には12月の雇用統計が発表される。その後も経済指標の発表が続き、25~26日にはFOMCと重要イベントが目白押しとなる。方向感を見出すのは容易でないが、警戒感をもって取り組む必要がありそうだ。 ■ドル・円は反落、アジア株安で円買い 6日午前の東京市場でドル・円は反落し、116円前半から115円後半に弱含んだ。タカ派的な米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け世界的に株安に振れやすく、日経平均株価や上海総合指数などの下落を嫌気した円買いが優勢に。また、ドル買いは一巡し、下落基調に振れた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は115円82銭から116円18銭、ユーロ・円は131円04銭から131円43銭、ユーロ・ドルは1.1305ドルから1.1319ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・明治機械<6334>の、1銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位が、東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・中・12月財新サービス業PMI:53.1(予想:51.7、11月:52.1) 【要人発言】 ・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月14-15日開催分) 「供給問題が長引いていると認識」 「バランスシート縮小は前回のサイクルより速いペースになる可能性」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・11月製造業受注(前月比予想:+2.2%、10月:-6.9%) 《CS》
関連銘柄 17件
2158 東証グロース
657
3/28 15:00
-23(%)
時価総額 25,830百万円
独自開発のAIエンジン「KIBIT」を活用し、eディスカバリ支援やデジタル鑑識、作業効率化のソリューション等のサービスを提供する。今上期は大手金融機関への導入加速により、AIソリューションが伸長した。 記:2023/12/27
2413 東証プライム
2,169
3/28 15:00
+21(%)
時価総額 1,472,604百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
3697 東証プライム
24,040
3/28 15:00
-370(%)
時価総額 428,176百万円
ソフトウェアの品質保証・テスト専門会社。企業向け基幹システムのソフトウェアテストやセキュリティなどを展開。エンタープライズ向けテストに強み。ロイヤルカスタマーの顧客単価が拡大し、1Qは増収・営業増益。 記:2024/01/28
4385 東証プライム
1,928.5
3/28 15:00
-27(%)
時価総額 310,240百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は250万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。24.6期2Qは大幅増益。 記:2024/02/13
4543 東証プライム
2,759.5
3/28 15:00
±0(%)
時価総額 2,095,898百万円
医療機器メーカー。心臓血管領域のカテーテル製品に強み。脳血管領域を強化中。電子体温計も。24.3期上期は国内が足踏み。だが欧米を牽引役に海外販売堅調。円安も効いて増収増益に。通期最高業績・連続増配を計画。 記:2024/01/14
5851 東証プライム
2,994
3/28 15:00
-2(%)
時価総額 97,742百万円
独立系のダイカストメーカー。自動車業界が主顧客。建築用品や印刷機器も。配当性向は30%程度目安。自動車生産の回復等でダイカスト事業は堅調。23.12期通期は大幅増益。24.12期は営業増益を見込む。 記:2024/02/13
6,629
3/28 15:00
-54(%)
時価総額 11,242,519百万円
国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
6334 東証スタンダード
361
3/28 15:00
-2(%)
時価総額 4,116百万円
製粉・飼料製造プラントで国内トップ。食品原料加工機械等も手掛ける。Abalanceと資本業務提携。産業機械製造分野では各種機械製品の受注強化図る。販管費の増加等が重しになり、24.3期2Qは業績苦戦。 記:2024/01/14
6758 東証プライム
12,930
3/28 15:00
-275(%)
時価総額 16,305,790百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6861 東証プライム
70,090
3/28 15:00
-410(%)
時価総額 17,046,449百万円
世界有数のFA用センサメーカー。商品開発や直接販売に特化し、生産現場と開発分野用途のセンサ、測定器を展開。国内は売上横ばいだが、海外は売上増。24.3期2Qは増収。収益面は販管費の増加などが重し。 記:2024/01/09
6920 東証プライム
42,930
3/28 15:00
+60(%)
時価総額 4,047,698百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7203 東証プライム
3,806
3/28 15:00
-47(%)
時価総額 62,094,841百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
8035 東証プライム
39,260
3/28 15:00
-250(%)
時価総額 18,516,312百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9101 東証プライム
4,150
3/28 15:00
-81(%)
時価総額 2,117,185百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9104 東証プライム
4,612
3/28 15:00
-146(%)
時価総額 1,669,595百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9983 東証プライム
46,710
3/28 15:00
-220(%)
時価総額 14,864,103百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,962
3/28 15:00
-87(%)
時価総額 15,441,114百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10