マーケット
5/8 14:03
38,185.53
-649.57
38,884.26
+31.99
暗号資産
FISCO BTC Index
5/8 14:22:59
9,731,320
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~予想外の英利上げや米経済指標下振れ

2021/12/17 12:22 FISCO
*12:22JST 後場に注目すべき3つのポイント~予想外の英利上げや米経済指標下振れ 17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反落、予想外の英利上げや米経済指標下振れ ・ドル・円は反落、仲値の買い一巡で失速 ・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がダイキン工業<6367> ■日経平均は3日ぶり反落、予想外の英利上げや米経済指標下振れ 日経平均は3日ぶり反落。266.72円安の28799.60円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えている。 16日の米株式市場でNYダウは小幅に反落し、29ドル安となった。英イングランド銀行(中央銀行)が予想外の利上げに踏み切り、15日まで開催された連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めに傾いたことも改めて意識されて、ハイテク株を中心に売りに押された。景気敏感株が買われNYダウを支えたが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は-2.47%。また、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は-4.27%となった。前日にFOMCを通過した安心感から大幅高となった日経平均も、本日は米株安の流れを引き継いで211円安からスタート。寄り付き後は軟調もみ合いの展開となり、前場中ごろを過ぎると香港株の軟調な出足を受けて28766.69円(299.63円安)まで下落する場面があった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、東エレク<8035>、任天堂<7974>などが軟調。郵船<9101>は小安い。前日上げの目立ったOLC<4661>だが、東京都内で新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」の感染者が確認されたこともあり、本日一転して3%超の下落。新型コロナ飲み薬の開発中止を発表した中外薬<4519>も下げが目立つ。また、来週のIPO(新規株式公開)ラッシュを前に15日上場したばかりのネットプロHD<7383>が売られ、東証1部下落率上位に顔を出している。一方、川崎船<9107>や商船三井<9104>が続伸し、村田製<6981>は小じっかり。決算発表のアスクル<2678>や自社株買い実施のFB<3843>は急伸し、双信電機<6938>が東証1部上昇率トップとなっている。 セクターでは、精密機器、サービス業、その他製品などが下落率上位。一方、鉱業、非鉄金属、石油・石炭製品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は29%となっている。 本日の日経平均はFOMC通過後の大幅上昇から一転、軟調な展開となっている。日足チャートでは、前日に29100円近辺に位置する75日移動平均線に迫る動きを見せたものの、本日は28800円台に位置する25日移動平均線を挟んでのもみ合い。売買代金上位では米ハイテク株安を受けて値がさ株の軟調ぶりが目立つ。一方、原油などの商品高を受けて市況関連株は堅調。ここまでの東証1部売買代金は1兆2000億円あまりで、前日よりやや少ない。 新興市場ではマザーズ指数が-2.27%と3日ぶり大幅反落。前日も日経平均と比べると伸び悩みが鮮明で、本日再び取引時間中の年初来安値を更新してきた。売買代金トップのサイエンスアーツ<4412>は好需給を背景に物色人気が続くが、相対的に時価総額の大きい銘柄の軟調ぶりを見ると、損失拡大に苦しむ個人投資家がなお少なくないと考えざるを得ない。東証1部のネットプロHDに見られるように、来週のIPOラッシュに備えるための換金売りも出ているのだろう。 さて、足元で新型コロナ新規感染者数が過去最多を更新している英国は、中銀が予想外の利上げに踏み切った。ジョンソン首相が感染抑制に向けた一段の規制強化も示唆するなかでの利上げは、各国中銀がインフレへの懸念を強めていることを印象付けそうだ。 FOMC直後こそ大幅に上昇した米ハイテク株も急失速。もっとも米国では今晩、先物取引と株価指数オプション取引、個別株オプション取引の取引期限が重なる「トリプルウィッチング」を迎えるため、需給要因によるものとの見方もある。しかし、ナスダック総合指数は長めの陰線を付ける格好となり、S&P500指数も11月22日に付けた取引時間中の最高値に届かず下げたことから、ムードの悪さを感じざるを得ない。 前日指摘したとおり、そもそも多くのファンドマネジャーにとって「タカ派的な中央銀行」はリスク要因として捉えられている。また、11月の小売売上高に続き、12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)やフィラデルフィア連銀製造業景況指数などの米経済指標が市場予想を下回ったのも気になるところ。外部環境をよく見極めたうえで取り組む必要があるだろう。 ■ドル・円は反落、仲値の買い一巡で失速 17日午前の東京市場でドル・円は反落。仲値にかけて国内勢によるドル買いが膨らみ、一時113円85銭まで値を上げた。ただ、その後の買い一巡により、113円60銭付近に失速。日経平均株価などアジアの主要指数は軟調地合いとなり、株安を嫌気した円買いがドルの戻りを弱めている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円61銭から113円85銭、ユーロ・円は128円64銭から128円98銭、ユーロ・ドルは1.1321ドルから1.1335ドル。 ■後場のチェック銘柄 ANAP<3189>、リアルワールド<3691>の、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がダイキン工業<6367> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・11月設備稼働率:76.8%(予想:76.8%、10月:76.5%←76.4%) ・米・12月製造業PMI速報値:57.8(予想:58.5、11月:58.3) ・米・12月サービス業PMI速報値:57.5(予想:58.8、11月:58.0) ・米・12月総合PMI速報値:56.9(11月:57.2) ・独・12月製造業PMI速報値:57.9(予想:56.9、11月:57.4) ・独・12月サービス業PMI速報値:48.4(予想:51.0、11月:52.7) ・独・12月総合PMI速報値:50.0(予想:51.1、11月:52.2) ・ユーロ圏・12月製造業PMI速報値:58.0(予想:57.8、11月:58.4) ・ユーロ圏・12月サービス業PMI速報値:53.3(予想:54.3、11月:55.9) ・ユーロ圏・12月総合PMI速報値:53.4(予想:54.4、11月:55.4) ・ユーロ圏・10月貿易収支:+36億ユーロ(9月:+73億ユーロ) ・英・12月製造業PMI速報値:57.6(予想:57.6、11月:58.1) 【要人発言】 ・ラガルドECB総裁 「インフレ見通しに上振れリスク」 「経済見通しのリスクは広範に均衡」 「供給、燃料ひっ迫が成長やインフレリスクに」 「ユーロ圏の経済は回復している」 「短期的にインフレは上昇」 「2022年の利上げの可能性はかなり低い」 <国内> ・日銀金融政策決定会合(最終日) ・15:30 黒田日銀総裁会見 <海外> ・16:00 英・11月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.8%、10月:+0.8%) 《CS》
関連銘柄 19件
2678 東証プライム
2,392
5/8 13:57
-19(%)
時価総額 233,265百万円
オフィス用品通販で成長。個人向けEC「ロハコ」も。ヤフーLINEの傘下。24.5期3Q累計はロハコが足踏み。だが法人向け通販の粗利率改善や物流効率化などで増収増益に。損害賠償金特益。総還元性向45%目安。 記:2024/04/09
3189 東証スタンダード
224
5/8 13:56
+1(%)
時価総額 1,114百万円
若年女性向けファッションブランド。原宿を中心に国内で35店舗を運営。EC販売に強み。昨年10月に事業再生ADR申請。債務超過解消に向けた取組みに重点。猛暑影響で秋冬物の立ち上がりが遅れ、1Qは利益足踏み。 記:2024/01/28
3691 東証グロース
568
5/8 12:42
-7(%)
時価総額 2,096百万円
デジタルマーケティングやデジタルギフトなどを展開。NFTデジタルギフトも事業領域。給与前払いサービス「即払い」などに注力。デジタルマーケティング事業は伸長。増収効果等により、24.9期1Qは黒字転換。 記:2024/02/24
3843 東証プライム
1,456
5/8 13:55
+8(%)
時価総額 34,091百万円
インターネットインフラを展開。マンションでのインターネットサービスやトーンモバイルなどを手掛け、大規模システム運用に強み。5Gインフラ支援や5G生活様式支援に注力。全セグメント好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/03/28
4412 東証グロース
584
5/8 13:34
+1(%)
時価総額 3,920百万円
スマホ向けIP無線アプリを開発・販売。大規模運用を想定して開発した独自通信プロトコルに強み。24.8期1Qは契約社数が増えて売上倍増。だが開発・販売強化のための人件費増が利益の重石に。通期3割増収を計画。 記:2024/02/06
4519 東証プライム
4,913
5/8 13:59
-72(%)
時価総額 8,249,212百万円
大手医療用医薬品メーカー。がん領域で国内トップシェア。がんや免疫疾患、神経疾患、血液疾患の領域を中心に医薬品を開発し、血友病治療薬「ヘムライブラ」に注力。新型コロナ治療薬が一巡し、23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
4661 東証プライム
4,361
5/8 13:59
+83(%)
時価総額 7,930,265百万円
ディズニーリゾート運営会社。アジアで最大規模。東京ディズニーランドやディズニーシー、ホテル、複合商業施設を展開する。今期3Q累計はテーマパークとホテルが堅調に推移した。入園者数や商品、飲食の販売が増加。 記:2024/02/23
6367 東証プライム
22,260
5/8 13:59
-135(%)
時価総額 6,524,718百万円
エアコン世界首位。世界で唯一、空調と冷媒の両方を手掛け、インバータ搭載機に定評。フッ素樹脂も展開。換気や除菌機能搭載商品、IoT活用サービスなどにも注力。業容好調で売上高、営業利益ともに過去最高を更新。 記:2024/02/06
6920 東証プライム
41,580
5/8 13:54
-810(%)
時価総額 3,920,412百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6938 東証スタンダード
476
5/8 13:41
-3(%)
時価総額 8,141百万円
電子部品メーカー。大電流ノイズフィルタを業界に先駆けて開発。積層誘電体フィルタ等を手掛ける。23.12期通期はフィルムコンデンサ、ノイズ測定事業が堅調。釜屋電機がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/04/07
6981 東証プライム
2,831.5
5/8 13:54
-24(%)
時価総額 5,740,705百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7203 東証プライム
3,561
5/8 13:54
-38(%)
時価総額 58,097,669百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
225
5/8 13:54
+4(%)
時価総額 21,729百万円
BNPL(後払い)決済の総合プロバイダ。独自の与信システムに強み。台湾など海外にも進出。BtoBサービスは売上好調。新規、既存ともに取引増。atoneはECの新規店が伸びる。24.3期2Qは2桁増収。 記:2024/01/27
7974 東証プライム
7,338
5/8 13:54
-421(%)
時価総額 9,529,787百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
36,370
5/8 13:54
-470(%)
時価総額 17,153,292百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9101 東証プライム
4,491
5/8 13:54
+186(%)
時価総額 2,291,151百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9104 東証プライム
4,751
5/8 13:54
-13(%)
時価総額 1,719,914百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9107 東証プライム
2,197
5/8 13:54
+32(%)
時価総額 1,570,257百万円
海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送等も。LNG船や電力炭船、大型原油船等は順調に稼働。24.3期3Qはエネルギー資源部門が増収。 記:2024/02/10
9984 東証プライム
7,964
5/8 13:54
-114(%)
時価総額 13,721,606百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10