マーケット
3/29 15:15
40,369.44
+201.37
39,807.37
+47.29
暗号資産
FISCO BTC Index
3/29 16:36:49
10,638,292
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~3万円台回復に向けた買い手は誰?

2021/11/9 12:30 FISCO
*12:30JST 後場に注目すべき3つのポイント~3万円台回復に向けた買い手は誰? 9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり小幅反発、3万円台回復に向けた買い手は誰? ・ドル・円はじり安、円買いで113円割れ ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がアドバンテスト<6857> ■日経平均は3日ぶり小幅反発、3万円台回復に向けた買い手は誰? 日経平均は3日ぶり小幅反発。29.12円高の29536.17円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。 週明け8日の米株式市場でNYダウは続伸し、104ドル高となった。ナスダック総合指数、S&P500指数とともに過去最高値を連日で更新し、ナスダック総合指数は2019年12月以来の11日続伸。週末に議会下院がインフラ投資法案を可決したことが好感され、連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長ら高官発言もおおむねハト派的と受け止められた。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで50円高からスタートすると、大規模な自社株買いを発表したソフトバンクG<9984>の急伸もあって、朝方には一時29750.46円(243.41円高)まで上昇。ただ、引き続き節目の3万円に迫る場面では売りが出て上値が重く、NYダウ先物が時間外取引で下落していることも重しとなって伸び悩んだ。前場中ごろを過ぎるとマイナスに転じる場面もあった。 個別では、前述のソフトバンクGが売買代金トップで10%の上昇。1兆円を上限に自社株買いを実施すると発表している。その他売買代金上位では太陽誘電<6976>が5%超上昇しているほか、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、任天堂<7974>などがしっかり。決算発表銘柄では住友鉱<5713>やヤマハ発<7272>が買われている。また、関西スーパ<9919>は10月29日開催の臨時株主総会を巡る思惑から東証1部上昇率上位にランクイン。MBO(経営陣の参加する買収)実施を発表した片倉<3001>はストップ高水準での買い気配が続いている。一方、郵船<9101>やファーストリテ<9983>は軟調。決算発表銘柄では飯田GHD<3291>が材料出尽くし感から急落し、業績下方修正の東急建設<1720>は東証1部下落率トップとなっている。 セクターでは、情報・通信業、鉄鋼、鉱業などが上昇率上位。一方、海運業、空運業、ゴム製品などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の31%、対して値下がり銘柄は63%となっている。 本日の日経平均は米株高を好感して朝方に一時200円超上昇したが、その後伸び悩む展開となっている。日足チャートを見ると、上ひげを付けつつ連日で陰線を形成しており、やはり節目の3万円接近での上値の重さが拭えない。ソフトバンクGが1銘柄で約132円押し上げる一方、ファーストリテなどが押し下げ役となっている。業種別では商品市況の上昇で鉱業などの関連セクターが堅調だが、前日上昇した海運株や空運株は利益確定売り優勢。東証1部全体としては値下がり銘柄の方が多く、東証株価指数(TOPIX)は-0.08%で前場を折り返した。ここまでの東証1部売買代金は1兆3000億円あまりで、決算発表シーズン中にも関わらずここ数日やや減少傾向なのは気掛かり。株価指数先物の売買に至ってはかなり低調な印象を受ける。 新興市場ではマザーズ指数が-0.27%と続落。前日は2%超下落し、日経平均などと比べても軟調ぶりが目立った。米テスラでイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の保有株売却懸念が広がるなどして、国内の個人投資家もセンチメントがやや悪化した感がある。本日のマザーズ市場でもこのところ賑わっていた銘柄が相次ぎ急落しており、投資損益の悪化が個人投資家の資金余力に影響してくるか注視したい。なお、今週はマザーズ市場でも決算発表のピークを迎え、10日にJTOWER<4485>、12日にセーフィー<4375>、フリー<4478>、ウェルスナビ<7342>などが予定されている。 さて、前日の米市場では商品市況の上昇とともに、期待インフレ率の指標である10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)が2.62%(+0.08pt)に上昇。10年物国債利回りも1.49%(+0.04pt)と反発したが、「FRBは利上げを急がない」との見方を背景に、依然として株高は崩れていない。ただ、「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)が17.22(+0.74)とじりじり上昇してきているのは少々気になる。明日10日には10月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、「インフレは一時的」とのFRBの見解に再び疑念が広がらないか注視する必要もあるだろう。 日本株はというと、かねて当欄で予想していたとおり、米株比でのアンダーパフォームが鮮明となりつつある。国内の市場関係者からは、衆院選通過による安心感と本格検討に入った経済対策への期待で3万円台回復を見込む声も聞かれる。しかし、「3万円台回復に向けた買い手は誰か」という視点に欠ける印象を受ける。これまでたびたび指摘しているが、海外勢の株価指数先物の買いは足元一服しており、現物株投資家の信用取引状況も買い残が高水準となる一方、売り残は低水準となっている。 朝方から円相場がやや強含んでおり、アジア市場では香港ハンセン指数や上海総合指数が日経平均と同様に朝高後伸び悩み。後場の日経平均も上値を試す動きは乏しいとみておいた方が良いだろう。なお、本日は大和ハウス<1925>、バンナムHD<7832>、NTTデータ<9613>など200社前後の決算発表が予定されており、米国では10月の卸売物価指数(PPI)が発表される。 ■ドル・円はじり安、円買いで113円割れ 9日午前の東京市場でドル・円はじり安となり、113円を割り込んだ。前日海外市場のドル売りは一服し、序盤は底堅い値動きとなった。ただ、日経平均株価の上げ幅縮小で円売りは弱まり、主要通貨は対円で値を下げた。リスク回避ムードは強まっていないが、やや円買いに振れやすい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円92銭から113円29銭、ユーロ・円は130円83銭から131円26銭、ユーロ・ドルは1.1577ドルから1.1590ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・タスキ<2987>、芝浦電子<6957>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・9月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+0.2%(予想:+0.6%、8月:+0.6%) ・日・9月経常収支:+1兆337億円(予想:+1兆523億円、8月:+1兆5030億円←+1兆6656億円) 【要人発言】 ・ブラード米セントルイス連銀総裁 「経済はパンデミックから完全に回復」 「テーパーは6月前に終了する可能性」 「2022年、2回の利上げも」 「サプライチェーンボトルネックは2022年まで続く可能性も」 「4Qの成長は加速、2022年は4%超を予想」 <国内> ・14:00 10月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:48.5、9月:42.1) <海外> ・16:00 独・9月貿易収支(予想:+160億ユーロ、8月:+117億ユーロ) 《CS》
関連銘柄 23件
1720 東証プライム
835
3/29 15:00
+9(%)
時価総額 89,145百万円
東急系準大手ゼネコン。東京南西部から横浜北部の東急電鉄沿線案件に強み。グループ関連受注は約20%。空堀川上流雨水幹線工事などを受注。完成工事高は増加。法人税等は減少。24.3期2Qは最終黒字転換。 記:2023/12/11
1925 東証プライム
4,528
3/29 15:00
+41(%)
時価総額 3,017,138百万円
住宅メーカー最大手。分譲住宅や分譲マンション、賃貸が主力事業。商業施設や物流施設、医療施設等も手がける。今期3Q累計は開発物件の売却が順調に進捗した。米国住宅をはじめとする海外事業は計画を超えて推移した。 記:2024/02/10
2987 東証グロース
1,429
3/27 15:00
+28(%)
時価総額 19,704百万円
不動産サービス会社。東京23区で新築投資用IoTマンションを開発。不動産投資型クラウドファンディングや中小企業向け不動産融資サービスも手掛け、仕入情報管理のDX支援も展開。リファイニング好調で1Qは増収。 記:2024/02/06
3001 東証スタンダード
1,940
3/29 15:00
+23(%)
時価総額 68,317百万円
医薬品事業、不動産事業が柱。衣料品等の繊維や消防車・消防関連機器等も手掛ける。医薬品は心臓領域に実績。賃料収入の増加により、不動産事業は堅調。医薬品事業は黒字転換。23.12期通期は大幅営業増益。 記:2024/03/04
1,993.5
3/29 15:00
+42(%)
時価総額 574,884百万円
戸建て分譲住宅で国内首位。マンション分譲や請負工事なども。24.3期3Q累計は物価高の影響で販売棟数が伸びず。資材高も利益の重石に。通期では増収・営業増益を計画。昨年11月に住宅オプション工事会社を買収。 記:2024/02/15
4375 東証グロース
654
3/29 15:00
+16(%)
時価総額 34,856百万円
クラウド録画型映像プラットフォームを開発・運営。クラウドカメラを活用した現場DXに力注ぐ。24.12期も採用費や販促費が先行する見通し。だが課金カメラ台数の積み上げが順調に進む見込み。売上は2割増を計画。 記:2024/03/11
4478 東証グロース
3,540
3/29 15:00
+70(%)
時価総額 201,345百万円
中小企業向けにクラウド会計・人事労務ソフトを提供。販売管理ソフトや電子契約サービスも。オンラインマーケティング中心に広告投資実施。有料課金ユーザー企業数は45万8196件と増加。24.6期1Qは2桁増収。 記:2024/01/27
4485 東証グロース
3,965
3/29 15:00
-45(%)
時価総額 101,750百万円
通信インフラ会社。携帯キャリアの携帯基地局の装置やアンテナ、構造物、電源等のシェアリングする事業を展開する。タワーシェアリングも行う。今上期はタワー移管が順調に推移した。施設内のシェアリングも拡大した。 記:2024/01/15
5713 東証プライム
4,587
3/29 15:00
+104(%)
時価総額 1,333,964百万円
大手非鉄。銅、ニッケル、金を手掛け、事業連携による材料調達や製品開発に特徴。大電流・大面積仕様にも応用可能なプリンテッドエレクトロニクス用の厚膜導電性インクを開発。車載用電池材料の増販で、3Q累計は増収。 記:2024/02/23
6857 東証プライム
6,819
3/29 15:00
+124(%)
時価総額 5,224,506百万円
半導体の動作を試験するテスター大手。メモリ向け世界トップシェア。ディスプレイ・ドライバーIC用テスタでもトップシェア。半導体・部品テストシステム事業部門はスマホ向けが足踏み。24.3期2Qは業績伸び悩む。 記:2024/01/09
6920 東証プライム
41,800
3/29 15:00
-1,130(%)
時価総額 3,941,155百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6957 東証スタンダード
6,120
3/29 15:00
-90(%)
時価総額 47,614百万円
温度センサ専業。幅広い温度領域が測定可能な商品群が強み。調理用家電向けセンサや住宅設備向けセンサは販売伸び悩む。EV/HV用用モーター向けセンサは販売増。特別利益を計上。24.3期2Qは最終増益。 記:2024/01/09
6976 東証プライム
3,625
3/29 15:00
+54(%)
時価総額 472,040百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサやフェライト製品、インダクタ、ノイズ対策製品、複合デバイス等を製造、販売する。セラミックコンデンサで世界的。今期3Q累計は情報機器向けと通信機器向けが増加した。 記:2024/02/08
7272 東証プライム
1,423.5
3/29 15:00
+34(%)
時価総額 1,495,603百万円
輸送機器大手。二輪で世界2位、船外機やウォータービークルでは世界トップ級。産業用ロボット、ゴルフカー、発電機なども事業領域。水素エンジン搭載ゴルフカーを開発。出荷増で23.12期営業利益は過去最高益更新。 記:2024/02/23
7342 東証グロース
1,741
3/29 15:00
+87(%)
時価総額 102,252百万円
全自動で資産運用をするロボアドバイザーサービス「ウェルスナビ」を運営。20~50代の勤労世代が主要顧客。運用者数は38.3万人。増収効果等により、23.12期3Q累計は大幅増益。預かり資産は1兆円突破。 記:2024/01/13
2,828
3/29 15:00
+30(%)
時価総額 1,883,448百万円
玩具・模型やゲームが主力。アミューズメント施設運営も。IP活用に強み。24.3期3Q累計は新作オンラインゲームが低調で評価損計上。ゲーム開発の見直しに伴う処分損も響く。4Qに東映アニメ株売却特益を計上へ。 記:2024/02/15
7974 東証プライム
8,196
3/29 15:00
-63(%)
時価総額 10,644,063百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
39,570
3/29 15:00
+310(%)
時価総額 18,662,518百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9101 東証プライム
4,073
3/29 15:00
-77(%)
時価総額 2,077,902百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9613 東証プライム
2,427.5
3/29 15:00
+33(%)
時価総額 3,404,569百万円
NTT傘下のSI大手。金融分野や公共・社会基盤分野向けに強み。24.3期3Q累計は親会社との海外通信事業統合会社がフル連結化。公共、金融案件の獲得も順調。営業外の金融費用増。通期営業最高益・増配を見込む。 記:2024/03/07
9919 東証スタンダード
1,775
3/29 15:00
+14(%)
時価総額 113,350百万円
京阪神地区で「関西スーパー」や「イズミヤ」、「阪急オアシス」を運営。H2Oリテイリング傘下。総菜・PB商品などを強化。イズミヤ・阪急オアシスは既存店客数、客単価が堅調。24.3期3Q累計は収益伸長。 記:2024/02/10
9983 東証プライム
47,140
3/29 15:00
+430(%)
時価総額 15,000,938百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,962
3/29 15:00
±0(%)
時価総額 15,441,114百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10