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経済活動正常化への期待高まるも中国リスクが重荷に【クロージング】

2021/9/27 15:53 FISCO
*15:53JST 経済活動正常化への期待高まるも中国リスクが重荷に【クロージング】 27日の日経平均は小幅反落。8.75円安の30240.06円(出来高概算12億9000万株)で取引を終えた。政府が今月末に期限を迎える緊急事態宣言を全面解除する方針と伝わったことなどから、経済活動の正常化への期待感が高まり、コロナ禍で大きく影響を受けていた銘柄を中心に買いが先行する展開から寄り付き直後に30414.61円まで上昇する場面が見られた。ただし、中国の不動産開発大手の融創中国も資金繰りが悪化していると各種メディアが伝えたため中国リスクに対する懸念が再燃。日経平均は前日終値を挟んだこう着となった。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄が1300を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、鉱業、空運、陸運、銀行など18業種が上昇。一方、海運が6%を超える下げとなったほか、機械、倉庫運輸など15業種が下落。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、トヨタ<7203>、アドバンテス<6857>、京セラ<6971>、ホンダ<7267>が堅調だった半面、ダイキン<6367>、バンナムHD<7832>、中外薬<4519>、KDDI<9433>、信越化<4063>が軟化した 新型コロナウイルスの新規感染者数の減少傾向が続き、今月末に期限を迎える緊急事態宣言の解除も現実味を帯びてきており、経済活動の正常化に対する期待感や29日投開票の自民党総裁選を前にした政策期待が相場を支えている。また、9月末の配当や株主優待の権利付き最終売買日を28日に控え、それに絡んだ買いも相場を押し上げる要因となっている。ただし、日経平均の騰落レシオが買われすぎの目安となる120%を大きく上回っており、相場の過熱感を指摘する向きも多い。中国リスクも引き続き警戒される。 投資マインドは好転しているが、沈静化した中国不動産開発大手、中国恒大集団の債務問題は依然として残っているほか、中国での仮想通貨取引の禁止などの規制強化といった中国リスクは拭えていない。米国の利上げについても、インフレ高止まり懸念による利上げの前倒しとみる投資家が増えれば、業績期待は高まらず金利上昇は株価の逆風となるだけに、米経済指標の結果も見極める必要がある。 《FA》
関連銘柄 10件
4063 東証プライム
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時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4519 東証プライム
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時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
6367 東証プライム
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時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
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時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6971 東証プライム
1,468
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時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,664.5
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時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,362.5
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時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
3,142
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時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
9433 東証プライム
5,030
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時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25