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後場に注目すべき3つのポイント~中国恒大巡る欧米の楽観修正はやむを得ない

2021/9/21 12:22 FISCO
*12:22JST 後場に注目すべき3つのポイント~中国恒大巡る欧米の楽観修正はやむを得ない 21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反落、中国恒大巡る欧米の楽観修正はやむを得ない ・ドル・円は底堅い、米株式先物の上昇で ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■日経平均は大幅反落、中国恒大巡る欧米の楽観修正はやむを得ない 日経平均は大幅反落。601.48円安の29898.57円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えている。 日本の連休中、米株式市場ではNYダウが17日に166ドル安、20日に614ドル安と大きく下落した。中国恒大集団の経営危機が欧米経済や金融市場にも波及することが懸念され、連邦政府の債務上限問題や連邦準備理事会(FRB)による量的緩和の縮小(テーパリング)への警戒感も広がった。また、主要株価指数が直近のトレンドを下抜けしたとの見方に、「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)が節目の20を上回ったことも重なり、システム的な売りに拍車がかかったとみられている。連休明けの日経平均はこうした流れを引き継いで478円安からスタート。寄り付き直後に一時29832.52円(667.53円安)まで下落すると、押し目買いが入って3万円台まで値を戻す場面もあったが、中国恒大問題の行方を見極めたいとの思惑から一段の戻りを試す動きは限られた。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が5%を超える下落。中国企業への投資リスクが改めて意識されたようだ。その他売買代金上位も郵船<9101>、レーザーテック<6920>、川崎船<9107>、商船三井<9104>、トヨタ自<7203>など全般軟調。日本製鉄<5401>とJFE<5411>が揃って4%前後下落し、TOTO<5332>なども中国経済の鈍化懸念から下げが目立つ。また、立会外分売の実施を発表したキャリアインデ<6538>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、英社と共同開発している抗がん剤の試験結果が良好と伝わった第一三共<4568>は7%超の上昇。緊急事態宣言の解除検討との報道でJAL<9201>などが買われ、業績上方修正の旭ダイヤ<6140>やダイセキS<1712>は東証1部上昇率上位に顔を出している。 セクターでは、鉄鋼、機械、海運業などが下落率上位で、その他も全般軟調。一方、空運業、電気・ガス業、医薬品の3業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の91%、対して値上がり銘柄は7%となっている。 本日の日経平均は連休中の海外株安を受けて大幅なギャップダウンスタートを余儀なくされた。20日も中国恒大の株価急落が続き、香港株安が欧米市場にも伝播する格好となった。日本を含むアジア株は中国恒大問題が各種メディアでクローズアップされるようになった先週後半から不安定な値動きを示しつつあったが、欧米では地理的な遠さもあってか先週まで「当局がソフトランディングに導くべく救済に乗り出すのでは」「金融市場への影響は限られるだろう」という楽観的な見方が多く、市場反応もアジアほど見られなかった。しかし、負債3000億ドル(約33兆円)以上と言われる中国恒大の経営危機は中国内外の経済や金融市場に相応の影響があるとみられ、欧米投資家は楽観的過ぎた感がある。 本日の香港ハンセン指数は朝方の売りが一巡すると下げ渋っている。ひとまずリスクオフ的な動きに歯止めはかかるだろうが、中国恒大問題の行方を見極めるまで積極的に買いづらいとのムードは残るだろう。ここにきて事業面で中国の影響が大きい日本株への慎重論もやや増えてきた。実際、TOTOなどは先週後半からの下げがかなりきつい。日経平均が下値模索にまでは至らずも、戻りの鈍い展開となっていることはこうしたムードを如実に表しているだろう。 さらに、今週は23日も秋分の日の祝日となり、21~22日には日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)という重要イベントがある。自民党総裁選を前にした日本株の先高期待は根強く、中国恒大問題が浮上した先週後半も海外実需筋の東証株価指数(TOPIX)先物の買い戻しや出遅れていた個人投資家の押し目買いが入っていた。総裁選後も当面は新首相による政策期待が高まると考えれば、日本株の相対的な好パフォーマンスが続くと予想するが、短期的に不安定な相場展開となることにも十分備えておきたい。 (小林大純) ■ドル・円は底堅い、米株式先物の上昇で 21日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移し、109円前半から半ばへ小幅に値を上げた。中国恒大集団の経営問題への懸念から連休明けの東京株式市場は日経平均株価が大幅安に振れ、リスク回避的な円買いが先行。ただ、米株式先物の堅調地合いが円買いを抑制している。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円35銭から109円60銭、ユーロ・円は128円23銭から128円54銭、ユーロ・ドルは1.1725ドルから1.1732ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ビートレンド<4020>、ミアヘルサ<7688>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・9月NAHB住宅市場指数:76(予想:74、8月:75) 【要人発言】 ・豪準備銀行9月理事会議事要旨 「労働市場の一段の改善は遅れる見通し」 「中心的なシナリオでは、2024年まで利上げの条件は満たされない」 「デルタまん延で回復は遅れたが、軌道を外れたわけではない」 「回復のタイミングやペースには相当な不確実性」 ・ホークスビーNZ準備銀行総裁補 「金融刺激策の水準をさらに引き下げることが最も好感の少ない政策スタンス」 ・麻生財務相 「プライマリーバランスの黒字化、もう少し時間を要する形になっているのは確か」 <国内> ・日銀金融政策決定会合(22日まで) <海外> ・15:00 英・8月公的部門純借入額(銀行部門除く) 《CS》
関連銘柄 17件
1712 東証スタンダード
915
5/2 12:53
+32(%)
時価総額 15,397百万円
ダイセキ傘下の土壌汚染調査・処理会社。廃石膏ボードリサイクルやバイオディーゼル燃料の製造販売も。24.2期3Q累計は中京・関東・関西で土壌処理・工事や調査案件が好調。高付加価値案件も増えて大幅増収増益に。 記:2024/03/08
4020 東証グロース
746
5/2 12:33
-6(%)
時価総額 1,627百万円
顧客管理サービスを開発・販売。飲食チェーン向けに強み。スマートCRMサービスは利用会員数増。カスタマイズサービスは足踏みだが、CRMサービスは増収。23.12期通期は小幅増収。24.12期は増収計画。 記:2024/03/31
4568 東証プライム
5,516
5/2 12:54
+181(%)
時価総額 10,739,840百万円
製薬大手。生活習慣病や感染症、循環器領域に強み。がん領域に傾注し、HER2抗体薬物複合体「エンハーツ」に注力。麻しん・おたふくかぜ・風しん3種混合ワクチンの製造販売承認を申請。3Q累計は大幅営業増益。 記:2024/03/29
5332 東証プライム
4,074
5/2 12:54
-48(%)
時価総額 721,021百万円
衛生陶器大手。国内首位のトイレに強み。バス・キッチンや洗面商品も。24.3期3Qは日本住設事業が堅調。パブリック用途は足踏みだが、住宅用途のリモデルが売上増。米州事業ではネオレスト、ウォシュレットが堅調。 記:2024/04/13
5401 東証プライム
3,475
5/2 12:54
-1(%)
時価総額 3,302,365百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
5411 東証プライム
2,331.5
5/2 12:54
+7(%)
時価総額 1,432,562百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。鉄鋼事業は販売価格の改善やコスト削減等で増益確保。エンジニアリング事業は黒字転換。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/02/25
6140 東証プライム
913
5/2 12:49
-4(%)
時価総額 50,854百万円
工具メーカー。電子や半導体、輸送機器、機械、建設分野向けに、研削や切削の加工をするダイヤモンド工具を製造、販売する。今期3Q累計は自動車向け工具が堅調も、電子部品需要の低迷と設備投資の抑制が影響した。 記:2024/03/07
6538 東証スタンダード
171
5/2 12:45
-2(%)
時価総額 3,586百万円
求人情報サイト運営会社。転職情報の「キャリアインデックス」、アルバイトや派遣の情報サイト「ラコット」等を運営する。今期3Q累計は増収も、マーケティング事業でHR領域のコストが高騰した。不動産も足踏み。 記:2024/03/08
6920 東証プライム
40,580
5/2 12:54
+830(%)
時価総額 3,826,126百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7203 東証プライム
3,604
5/2 12:54
-1(%)
時価総額 58,799,213百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7688 JQスタンダード
1,492
9/28 15:00
+47(%)
時価総額 3,705百万円
調剤薬局や介護、保育、食品事業を手掛ける総合ヘルスケア企業。高度薬学のノウハウに定評。調剤薬局店舗数は40店舗。保育事業は堅調。M&Aや新規開設効果で園児数が増加。21.3期通期純利益は過去最高。 記:2021/07/02
8035 東証プライム
35,090
5/2 12:54
+150(%)
時価総額 16,549,602百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9101 東証プライム
4,284
5/2 12:54
-40(%)
時価総額 2,185,547百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9104 東証プライム
4,642
5/2 12:54
-87(%)
時価総額 1,680,455百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9107 東証プライム
2,131.5
5/2 12:54
+0.5(%)
時価総額 1,523,443百万円
海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送等も。LNG船や電力炭船、大型原油船等は順調に稼働。24.3期3Qはエネルギー資源部門が増収。 記:2024/02/10
9201 東証プライム
2,760
5/2 12:54
-38(%)
時価総額 1,206,517百万円
大手航空会社。国内線や国際線、LCC、貨物輸送の航空運送、旅客サービス、空港内地上サービス等を提供する。今期3Q累計は国際旅客収入が増加した。国内旅客収入は単価が上振れ。航空燃油費等の増加を吸収した。 記:2024/04/03
9984 東証プライム
7,789
5/2 12:54
±0(%)
時価総額 13,420,089百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10