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来週の相場で注目すべき3つのポイント:日本電産の決算、IPO2社、海外PMIなど
2021/7/17 18:21
FISCO
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*18:21JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:日本電産の決算、IPO2社、海外PMIなど ■株式相場見通し 予想レンジ:上限28500-下限27000円 来週の日経平均は上値の重い展開か。国内市場については週後半が祝日のため、月曜から水曜までの3営業日と取引が限られる。立会日が少ないなか、翌週の7月最終週から4-6月期決算発表が本格化するほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)もあるため、各種イベント前に様子見ムードが一段と強くなりやすい。 東証1部の主力株については、決算シーズンを前に様子見ムードが強いなかではあるが、足元の動きは総じて良くない。9日に発表された製造業決算の前哨戦にも当たる安川電機<
6506
>の決算は、第1四半期実績及び上方修正後の通期計画とも市場予想を上回り、受注動向も含めて総じて良好な内容だった。しかし、株価は週明け12日こそ大きく上昇したものの、翌日から週末まではさえない動きとなり、結局、週初の上昇分をほとんど帳消しにしてしまった。あれだけの好内容でも株価の反応がさえないとなると、今後の決算に対する期待値も上がりにくい。それがハードルを下げてくれることでポジティブな株価反応につながればよいが(その可能性は低いだろう)。 むろん、安川電機の株価反応については、東京五輪開催を目前にした新型コロナ感染再拡大やワクチン接種ペースの鈍化、今後の政局動向など、国内の不透明要素による部分が大きい。これらの要因を背景に海外勢が日本株を積極的に買ってこないがゆえに、買いが続かないとも考えられる。だとすれば、今後、ワクチン接種に再度弾みがつき、感染第5波も早期に収束できるのであれば、政権求心力も向上し、各種不透明感の後退を通じて日本株に対する海外勢の見方も変わってくる可能性もあろう。 ただ、それがあったとしても、4-6月期決算シーズンの7月下旬から8月中旬にかけて実現するかについては時間的な問題から難しそうだ。また、経済指標のピークアウト感が懸念されるなか、海外でも新型コロナウイルスのデルタ株の感染が拡大していることは気懸かり。今後の国内決算において上方修正の数が少なくなることにもつながりかねない。不透明感が強まるなか連休前の手仕舞い売りなどにも警戒したい。 薄商いのなか、直近発表された3-5月期決算にインパクトのあった銘柄や、値動きが軽くセカンダリーも好調な直近IPO(新規株式公開)銘柄などに物色の範囲も限られそうだ。このところ軟調な半導体関連株については、年後半からの在庫調整などへの懸念があったが、先日の決算でTSMCは「年後半にかけてメーカーは在庫積み上げに動く」と言及した。懸念要素が一部払拭されたことはポジティブに捉えたい。 ■為替市場見通し 来週のドル・円は、やや底堅い値動きか。7月14−15日に行われたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による議会証言でパウエル議長は物価上昇について言及したが、これに歯止めを掛けるための新たな措置を打ち出す意向はないことが確認された。6月消費者物価指数コア指数は、前年比+4.5%と市場予想を上回る高い伸びを記録。コア指数の上昇率が前年比で4%を超えたのは1991年12月以来となる。 先月発表された5月個人消費支出(PCE)価格指数は、食品とエネルギーを除いたコア指数が前年同月比+3.4%と米FRBのインフレ目標値を大幅に上回っている。今月30日発表の6月コアPCE価格指数は5月実績を上回る可能性があるため、量的緩和策の早期縮小観測は再び強まると予想される。また来週発表の6月米中古住宅販売件数、7月米マークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)、7月米マークイットサービス業購買担当者景気指数(PMI)などの経済指標が市場予想を上回った場合、米FRBによる将来的な金利引き上げの可能性は一層高まり、ドルは主要通貨に対して強い動きを見せる可能性がありそうだ。 ■来週の注目スケジュール 7月19日(月):月例経済報告(7月)、米・NAHB住宅市場指数(7月)、米・決算発表:IBMなど 7月20日(火):消費者物価コア指数(6月)、アシロが東証マザーズに新規上場、決算発表:ディスコ、米・住宅着工件数(6月)、米・住宅建設許可件数(6月)、米・決算発表:ネットフリックス、UBSグループ、ボルボなど 7月21日(水):貿易収支(6月)、日銀政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(6月分)、スーパーマーケット売上高(6月)、ランドネットが東証ジャスダックに新規上場、決算発表:オービック、日電産、キャシー・ウッド氏らが参加するビットコイン関連イベント「The B Word」など 7月22日(木):株式市場は祝日のため休場(海の日、オリンピック開会式の前日)、欧・欧州ECB定例理事会、米・中古住宅販売件数(6月)、米・景気先行指数(6月)、米・決算発表:AT&T、ブラックストーン、バイオジェン、インテル、スナップ、ツイッター、ロシュなど 7月23日(金):株式市場は祝日のため休場(スポーツの日、オリンピック開会式)、米・欧・独・英・製造業/サービス業PMI(7月)、米・決算発表:アメックスなど 《YN》
関連銘柄 1件
6506 東証プライム
安川電機
4,157
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
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