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来週の相場で注目すべき3つのポイント:日銀短観、米雇用統計、IPO5社など

2021/6/26 18:42 FISCO
*18:42JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:日銀短観、米雇用統計、IPO5社など ■株式相場見通し 予想レンジ:上限29500-下限28500円 来週の日経平均はもみ合い継続か。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の一連の高官発言を受けた乱高下を消化し、日経平均は結局FOMC前にこう着感を強めていた29000円水準にまで戻した。その後も同水準でのもみ合いが継続。乱高下した挙句イベント前と変わらない状態ゆえ、売り方も買い方も動きにくい。個別でも突出して強い動きを見せているものは少なく、日替わり物色に過ぎない。 週半ばの30日には月末最終営業日の株安アノマリーが意識されるほか、週末には6月の米雇用統計を控えているだけに積極的に買いづらい状況が続く。一方、今週は週初に日経平均が1100円を超す急落を見せたにも関わらず、即座に29000円まで戻しただけに、売り方も積極的に仕掛けづらい。やはり売り買いともに手掛けづらく、指数は引き続き一進一退となりそうだ。 米雇用統計も注目とはいえ、5月以降の物価や雇用関連の指標、FOMCを巡る一連の乱高下を経験しているだけに波乱要因にはなりにくい。労働供給側の制約になっている失業保険の上乗せプログラムの失効効果が表れるのも次回7月分からと想定されているだけに、弱い数値が出てもサプライズにはなりにくいだろう。むしろ、早期の金融緩和解除が遠のくとの見方から好感される可能性もある。 週後半にかけては中国で6月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国で6月サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数、国内では6月日銀短観など経済指標が多く予定されている。日本経済新聞社がまとめたエコノミスト予想では、大企業製造業の業況判断指数(DI)はプラス15と3月のプラス5から一段と改善し、2年半ぶりの高水準を見込む。非製造業も大企業でプラス3と3月のマイナス1から改善し、5四半期ぶりにプラスに転じる予想。中国のPMIや米ISMが市場予想並みかそれを上回り、景気のピークアウトを感じさせない結果となると同時に、日銀短観も良好な内容となれば、国内外の景況感の改善を背景に日本株の後押しとなる。7月下旬から発表される4-6月期決算への期待も高まろう。 2月期、8月期を本決算とする小売企業の決算が徐々に本格化する。週初28日は直近の月次動向から再評価の動きが出てきているしまむら<8227>のほか、コロナ禍でのアウトドア需要を背景に今年も株価好調なヒマラヤ<7514>など。29日にはJ.フロント リテイリング<3086>、30日には観測報道で既に動意づいているニトリHD<9843>、アダストリア<2685>、週末7月2日には良品計画<7453>、アスクル<2678>、ハイデイ日高<7611>など。 ワクチン接種が加速しているなかコロナ前の水準をいまだ回復できていないJフロント、アダストリア、ハイデイ日高の動きには注目したい。また週後半にはマルマエ<6264>や大阪有機化学工業<4187>など業績好調で上値追いの動きとなっている半導体関連株の決算もある。内容もさることながら、材料出尽くしとなるのか素直に好感されるのか反応に注目だ。米国でも30日にマイクロン・テクノロジーの決算が予定されており、国内半導体関連株の刺激材料となるか注目。 ■為替市場見通し 来週のドル・円は底堅い値動きか。米国の利上げ開始時期に関して米連邦準備制度理事会(FRB)のコンセンサスは形成されていないようだ。セントルイス連銀のブラード総裁は早期利上げの必要性に言及し、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁とダラス連銀のカプラン総裁は資産買取りの段階的縮小(テーパリング)論議の前倒しを主張している。一方、ウイリアムズNY連銀総裁は急激な物価上昇は一時的と指摘し、パウエルFRB議長は予防的な利上げには否定的とみられる。 米金融当局者の発言が引き続き注目され、金利引き上げに慎重な発言はドル買いを抑制しよう。ただ、市場関係者の間では、FRBの金融政策が引き締めに向かっていることは間違いないとの見方が広がっている。インフレ進行や雇用拡大によって早期利上げの可能性が再び高まる可能性は残されており、リスク回避的なドル売りは抑制されそうだ。6月ISM製造業景況感指数の雇用指数や6月ADP雇用統計、6月雇用統計が市場予想を上回った場合、ドル売りは一段と縮小する可能性がある。 ■来週の注目スケジュール 6月28日(月):日銀金融政策決定会合における主な意見(6月17、18日分)、コンフィデンスが東証マザーズに新規上場、米・ニューヨーク連銀総裁が国際決済銀行(BIS)主催のパネル討論会に参加、スペイン・Mobile World Congress 2021(MWC21、7月1日まで)など 6月29日(火):有効求人倍率(5月)、小売売上高(5月)、BlueMeme/Waqooが東証マザーズに新規上場、オムニ・プラス・システム・リミテッドが東証マザーズ(外国株信託受益証券)に新規上場、米・消費者信頼感指数(6月)、米・S&P/コアロジックCS20都市住宅価格指数(4月)など 6月30日(水):鉱工業生産指数(5月)、住宅着工件数(5月)、プラスアルファ・コンサルティングが東証マザーズに新規上場、決算発表:ニトリHD、中・製造業/非製造業PMI(6月)、米・ADP全米雇用報告(6月)、米・決算発表:マイクロンテクノロジーなど 7月1日(木):日銀短観(大企業製造業DI)(4-6月)、中・財新製造業PMI(6月)、米・ISM製造業景況指数(6月)、「OPECプラス」閣僚級会合、英・ベイリー英中央銀行総裁が講演など 7月2日(金):決算発表:良品計画、米・雇用統計(6月)、米・製造業受注(5月)など 7月4日(日):東京都議選投開票 《YN》
関連銘柄 10件
2678 東証プライム
2,367
4/26 15:00
+22(%)
時価総額 230,827百万円
オフィス用品通販で成長。個人向けEC「ロハコ」も。ヤフーLINEの傘下。24.5期3Q累計はロハコが足踏み。だが法人向け通販の粗利率改善や物流効率化などで増収増益に。損害賠償金特益。総還元性向45%目安。 記:2024/04/09
2685 東証プライム
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時価総額 171,532百万円
複数のアパレルブランドを展開する製造小売り。海外は中華圏を中心に東南アジア進出を狙う。新事業として飲食を育成。24.2期3Q累計は国内が堅調。海外は中国の回復に遅れも台湾が好調。通期最高業績・増配を計画。 記:2024/02/05
1,400
4/26 15:00
+6(%)
時価総額 378,792百万円
大手百貨店。傘下に大丸松坂屋百貨店やファッションビル大手のパルコ、博多大丸、ギンザシックスなど。百貨店事業は収益伸長。大丸心斎橋店、大丸京都店はインバウンド売上が堅調。24.2期3Q累計は2桁増収増益。 記:2024/01/27
4187 東証プライム
3,195
4/26 15:00
+20(%)
時価総額 71,600百万円
アクリル酸エステルの製造販売が主力。塗料原料やインキ、先着剤原料、レジスト原料などを展開。23.11期通期は化成品事業が増益。アクリル酸エステルは自動車用塗料向けが堅調。24.11期は増収、営業増益計画。 記:2024/01/28
6264 東証プライム
1,867
4/26 15:00
+55(%)
時価総額 24,370百万円
真空パーツやマシニング、門型加工の専門メーカー。精密部品の少量多品種受託加工に定評。半導体製造装置大手と取引。24.8期1QはFPD分野の受注高、売上高が伸長。G6・G8、OLED向け売上の回復が寄与。 記:2024/02/02
7453 東証プライム
2,475
4/26 15:00
-20(%)
時価総額 694,931百万円
大手雑貨店チェーン。生活雑貨や衣服、食品等を販売する「無印良品」を国内で展開。海外では「MUJI」を展開。国内外で1230店舗展開。国内は28店舗を新規出店。国内事業は収益伸長。24.8期1Qは大幅増益。 記:2024/02/02
7514 東証スタンダード
904
4/26 15:00
-7(%)
時価総額 11,138百万円
スポーツ用品店大手。ゴルフ用品業態も。地盤の岐阜県から全国に展開。24.8期1Qはキャンプ用品やゴルフ用品のブーム需要が一巡。暖冬による秋冬衣料の値下げ販売増も利益押し下げ要因に。通期では増収増益を計画。 記:2024/02/07
7611 東証プライム
2,760
4/26 15:00
+83(%)
時価総額 105,286百万円
中華店チェーン。関東で、低価格ラーメンとおつまみの「日高屋」を運営する。11月末の直営店数445。今期3Q累計は既存店の客数や客単価が堅調に推移した。キャンペーンや営業時間の延長等の施策も奏功した。 記:2024/01/16
8227 東証プライム
7,779
4/26 15:00
+195(%)
時価総額 574,300百万円
衣料量販店「ファッションセターしまむら」を運営。低価格の衣料に強み。若者向け業態「アベイル」やベビー業態「バースデイ」も展開。アプリ会員は500万人超。品揃え拡充や地域対応強化が奏功し3Q累計は増収増益。 記:2024/01/26
9843 東証プライム
21,820
4/26 15:00
+225(%)
時価総額 2,497,146百万円
家具・インテリア最大手。企画、製造、物流、販売の一貫体制を構築。商品の8割超を自社開発し、9割超を海外調達。富士通の配送最適化技術を活用した配送ルート作成の運用を開始。業容好調で3Q累計は増収・増益。 記:2024/02/09