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後場に注目すべき3つのポイント~「グロースシフト」で日本株はまた蚊帳の外?

2021/6/18 12:34 FISCO
*12:34JST 後場に注目すべき3つのポイント~「グロースシフト」で日本株はまた蚊帳の外? 18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反発、「グロースシフト」で日本株はまた蚊帳の外? ・ドル・円は弱含み、米FOMC後の上昇を修正 ・値上がり寄与トップはエーザイ<4523>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■日経平均は3日ぶり反発、「グロースシフト」で日本株はまた蚊帳の外? 日経平均は3日ぶり反発。89.65円高の29107.98円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。 17日の米株式市場でNYダウは4日続落し、210ドル安となった。前日の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて金融緩和策の早期縮小観測が広がり、期待インフレ率の低下とともに長期の年限を中心に金利が低下。商品市況の下落や軟調な経済指標も重なり、景気敏感株に売りが出た。一方、金利低下によりハイテク株が買われ、ナスダック総合指数は0.9%の上昇。本日の東京市場でも値がさグロース(成長)株を中心に買いが先行し、日経平均は118円高からスタートした。ただ、米市場と同様に金融・市況関連を中心とした景気敏感株では売りがかさんでいる銘柄も多く、前場の日経平均は寄り付きを高値に伸び悩み、プラス圏でもみ合う展開となった。 個別では、売買代金トップのエーザイ<4523>が10%の上昇。一部外資系証券の投資判断引き上げが観測されている。グロース株としての位置付けが高い日本電産<6594>は4%超上昇し、レーザーテック<6920>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>も堅調。投資判断引き上げ観測の三井ハイテク<6966>や自社株買い発表のファンコミ<2461>は急伸し、MS−Japan<6539>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、トヨタ自<7203>が利益確定売りに押され3%近い下落。ソフトバンクG<9984>もさえない。米金利低下を受けて三菱UFJ<8306>などのメガバンク株が売られ、第一生命HD<8750>は急反落。また、市況関連でも特に海運株の軟調ぶりが目立ち、郵船<9101>などが揃って東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、精密機器、その他製品、電気機器などが上昇率上位。一方、海運業、保険業、鉱業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の40%、対して値下がり銘柄は54%となっている。 FOMC直後は持ち高調整の売りに押され下落した日経平均だが、本日は値がさグロース株を中心に買いが優勢となっている。ただ、海運株が揃って急落するなど景気敏感株は売りがかさんでおり、東証株価指数(TOPIX)は0.28%の下落。東証1部全体としては値下がり銘柄の方が多く、日経平均も寄り付きを高値に伸び悩む展開を強いられている。ここまでの東証1部売買代金は1兆3000億円ほどと低迷しているわけではないが、個別株の値動きが出ている割には膨らんでいない感もある。新興市場ではマザーズ指数が0.85%の上昇。本日新規上場したEnjin<7370>は公開価格を5割強上回る初値を付けた。従前のIPO銘柄の好調ぶりはなお遠いが、16日上場の全研本社<7371>が伸び悩んだ後だけに安心感のある結果。全研本社はFOMC前の手控えムードが影響した可能性もありそうだ。 日本株に限らず、各商品ともFOMC直後の持ち高調整の動きが一巡すると、その後の方向感が徐々に見えてきた。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ懸念への対応に軸足を置く姿勢を示してきたこともあり、期待インフレ率の指標である米10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は15日の2.38%から17日には2.27%まで低下。期待インフレ率の高まりに後押しされる形で上昇してきた長期金利も一転低下した。 また、改めて「経済改善ペースのピークアウト」が意識されている面もあるようだ。前日発表された米経済指標では先週分の新規失業保険申請件数が増加したほか、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想以上に低下。また、イギリスではインドで確認された変異ウイルスの感染が急速に拡大するなど、足元でも気掛かりな動きが出てきた。 これらを踏まえ、トレードの流れは「リフレ」から「グロース」へ傾いてきた。本日の東京市場での取引状況を見てもそれは鮮明だ。しかし、こうした流れは景気敏感色が強い日本株への海外投資家の関心をより高めにくくするだろう。日本株全体としては、前日予想したとおり「下値こそ堅いが上値は期待しづらい」状況が続くとみておきたい。 さて、政府は沖縄を除く9都道府県で20日に新型コロナウイルス感染拡大に伴う「緊急事態宣言」を解除することを正式に決定した。東京五輪・パラリンピックも有観客・無観客を巡ってなお議論が行われているが、ひとまず開催の流れとなっているもよう。ワクチン普及と経済活動の再開、さらに五輪開催で内閣支持率が上向き、9月の衆院解散・総選挙で与党が勝利するというシナリオを描くストラテジストが多い。もっとも、海外メディアでも有観客での五輪開催による感染者数の増加を懸念する報道が見られるだけに、海外投資家が素直に再評価材料と受け止めるかはやや疑問がある。コロナ対策を巡って感情的なしこりが大きくなっているだけに、内閣支持率が上向くかも慎重に見極める必要があるだろう。 度々指摘しているが、我々が欧米の政治情勢をニュースで知るのと同様に、海外投資家は海外メディアの報道を通じて日本の政治情勢を知る。当面は内閣支持率の推移などを睨み様子見姿勢の海外投資家が多くなるかもしれない。 ただ、こと政界内の動きに関して言えば、目前に迫った東京都議会議員選とその後の衆院選に向けた与党の準備は着々と進んでいる感がある。誌面の都合で続きはまた次回以降としたい。 (小林大純) ■ドル・円は弱含み、米FOMC後の上昇を修正 18日午前の東京市場でドル・円は弱含み、110円前半で小幅に値を下げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル買いを修正する地合いとなり、全般的に主要通貨は対ドルで底堅く推移する。一方、原油価格に追随しクロス円は失速し、ドル・円を下押しした。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円15銭から110円33銭、ユーロ・円は131円21銭から131円43銭、ユーロ・ドルは1.1905ドルから1.1915ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・エコミック<3802>の、1銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはエーザイ<4523>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・5月全国消費者物価指数(生鮮品除く):前年比+0.1%(予想:0.0%、4月:-0.1%) 【要人発言】 ・イエレン財務長官 「インフレは予想以上に上昇」 ・欧州中央銀行(ECB)専務理事兼首席エコノミストのフィリップ・レーン氏 「PEPP終了議論は尚早」 <国内> ・日銀金融政策決定会合(最終日) ・15:30 黒田日銀総裁会見 <海外> ・15:00 英・5月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+1.5%、4月:+9.2%) 《CS》
関連銘柄 17件
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4/19 15:00
±0(%)
時価総額 30,849百万円
インターネット広告大手。PC向けアフィリエイト「A8.net」やスマホ向けアドネットワーク「nend」等を運営。23.12期通期はA8.netの稼働広告主ID数が増加。24.12期は2桁最終増益計画。 記:2024/03/04
3802 東証スタンダード
442
4/19 14:37
-5(%)
時価総額 2,074百万円
給与計算受託や年末調整代行を展開。住民税徴収額更新やマイナンバーの収集代行・管理サービスも事業領域。HRテック導入などDXを推進。給与計算処理人数や年末調整処理人数が増加し、24.3期3Q累計は増収増益。 記:2024/02/23
4523 東証プライム
5,901
4/19 15:00
+77(%)
時価総額 1,750,042百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」が主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アメリカス医薬品事業は堅調。レンビマの売上が伸びる。販管費減。24.3期2Qは大幅営業増益。 記:2024/01/16
6539 東証プライム
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4/19 15:00
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経理や公認会計士、弁護士、人事など管理部門に特化した人材紹介を展開。マッチング力に定評。アバターで出勤できるメタバースオフィスサービスを開始。DRM事業とメディア事業が成長し、中間期売上高は過去最高更新。 記:2023/12/23
6594 東証プライム
6,592
4/19 15:00
-180(%)
時価総額 3,930,704百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・商業・産業向けモーターに加え機器装置や電子・光学部品を展開。M&Aにより多分野での世界首位に意欲。産業・インフラ系需要の好調もあり、中間期は増収増益。 記:2023/12/27
6920 東証プライム
34,350
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時価総額 3,238,724百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6966 東証プライム
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4/19 15:00
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時価総額 267,034百万円
半導体向けのリードフレームやも自動車や家電等向けのモーターコアの製造、販売に加え、それらの金型や工作機械も手掛ける。今期3Q累計は電機部品の需要像が寄与した一方、電子部品の在庫調整が受注に影響した。 記:2023/12/26
7203 東証プライム
3,522
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時価総額 57,461,384百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7370 東証グロース
989
4/19 15:00
-19(%)
時価総額 7,307百万円
PR支援サービス会社。中小・中堅企業、医療機関を対象にPR支援サービスを展開。総還元性向は30%目標。PRプラットフォームサービスは売上増。オプションサービス拡充等で顧客単価が上昇。24.5期2Qは増収。 記:2024/01/28
7371 東証グロース
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-17(%)
時価総額 6,227百万円
ウェブ集客メディアを展開。美容業界向け求人サイトの運営や法人向け語学研修、不動産賃貸なども事業領域。マーケティング部門は足踏み。運用メディア件数などが伸び悩む。24.6期2Qは不動産部門が小幅増収。 記:2024/04/08
7974 東証プライム
7,455
4/19 15:00
-134(%)
時価総額 9,681,734百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
33,530
4/19 15:00
-3,210(%)
時価総額 15,813,854百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
1,500
4/19 15:00
-17(%)
時価総額 19,922,993百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
3,433
4/19 15:00
-71(%)
時価総額 3,540,621百万円
大手生命保険会社。個人生命保険や団体保険、年金保険、海外生命保険、損害保険、がん保険等の引受業務を行う。金融商品販売や資産運用も行う。今期3Q累計はドル建てと円建て商品が堅調だった。海外は想定通りに進捗。 記:2024/04/01
9101 東証プライム
4,153
4/19 15:00
+61(%)
時価総額 2,118,715百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9983 東証プライム
40,520
4/19 15:00
-430(%)
時価総額 12,894,315百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,648
4/19 15:00
-228(%)
時価総額 13,177,152百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10