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後場に注目すべき3つのポイント~米CPI前に様子見ムード強く上値の重い展開

2021/5/12 12:23 FISCO
*12:23JST 後場に注目すべき3つのポイント~米CPI前に様子見ムード強く上値の重い展開 12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、米CPI前に様子見ムード強く上値の重い展開 ・ドル・円はじり高、米株続落観測でドルに買い ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■日経平均は続落、米CPI前に様子見ムード強く上値の重い展開 日経平均は続落。169.07円安の28439.52円(出来高概算7億0188万株)で前場の取引を終えている。 前日の米国市場ではNYダウは続落。引き続きインフレと長期金利上昇への警戒感から売りが優勢だった。しかし、前の日とは対照的に、直近まで好調だった景気循環株を中心に利益確定売りが出た一方、ハイテク株は取引後半には持ち直し、ナスダック総合指数は小幅な下落、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)に至ってはプラスで引けた。米ハイテク株安の目先の一服感を受けて、前日に900円超と大幅下落した日経平均は自律反発狙いの買いも入るなか103円高でスタート。しかし、依然として警戒感はくすぶっており、勢いなく間もなくマイナスに転じると、その後は28500円を下回った水準での推移が続いた。 個別では、前日に決算を発表したところで、シャープ<6753>、トプコン<7732>、石原産業<4028>、ジェイリース<7187>などが大幅高に。また、第1四半期が想定以上の大幅増益となったセレス<3696>はストップ高となっている。一方、決算が失望感を誘った日産自動車<7201>、三井金属鉱業<5706>、三井E&S<7003>などは大きく売られた。そのほか、「2021年3月期の純利益が4兆9000億円強になったことが分かった」との観測報道があったソフトバンクグループ<9984>は寄り付きこそ小高く始まったが、すぐに売りに押されてマイナス圏での推移となった。また、市場予想を僅かながら上回る上半期業績見通しを発表したSUMCO<3436>も一時は大きく上昇したものの、地合いの悪化もあり急失速すると前日終値をやや下回る水準での推移となった。 売買代金上位では、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン<8035>、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、SUMCO、日本製鉄<5401>、日産自動車、伊藤忠<8001>などが下落。一方、ファーストリテイリング<9983>、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>、マネックスG<8698>などは堅調推移となっている。 セクターでは、海運業、卸売業、鉄鋼、電気・ガス業、不動産業などが下落率上位となっている。一方、サービス業、ゴム製品、精密機器、保険業、鉱業の5業種が上昇率上位に並んでいる。東証1部の値上がり銘柄は全体の31%、対して値下がり銘柄は64%となっている。 本日の日経平均は朝方の自律反発も束の間、すぐに失速し、100円以上下げて前場を終えている。900円以上下げた前日と合わせて1000円超の下げだ。前日の下落分がきつかっただけに、多少の自律反発は予想していたが、想定以上に弱い印象だ。日足の一目均衡表では、前日の大幅下落で雲下限を下放れ、三役逆転の売り手優位の格好となっている。 商品市況を中心に進むインフレが長期金利を上昇させ、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に金融引き締めへと政策方針を転じざるを得ないのではないかという警戒が市場の不安心理を高めている。 しかし、前日のオンラインイベントにて、FRBのブレイナード理事は、米国経済は未だ目標からは程遠いと指摘し、政策当局者らは引き続き辛抱強さを示すことが必要との認識を改めて強調した。また、「インフレ高進が持続するためには、経済活動の再開後に賃金と物価の上昇が一定期間続くだけでなく、より速いペースで根強く上昇し続けるという幅広い期待も必要だ」とも指摘。さらに、「今回の新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)に関連した『限定された期間』の物価上昇がインフレのダイナミクスを恒久的に変化させる可能性は低い」とも語ったという。 そもそも、FRBは昨年の秋口に一時的な物価目標の上振れを認める「平均物価目標」を政策方針として採用している。また、直近の高官らの発言においても、FRBは目標達成の目安としては、実績としてのデータの「積み上がり」をもって判断するとしている。そのため、いまの株式市場の過敏な動きは、FRBが即座に金融引き締めへと転じるリスクを過度に折り込みすぎているのではないかとも思われる。 ただ、今晩には米国で4月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。前年同月がコロナ禍で低迷していたため、ベース効果によりCPIの前年比が高く出ることは想定内ではあるが、インフレに過度に敏感になっている今、この指標に注目せざるを得ないのも致し方ない。本日の東京市場の戻りの鈍さにはこうした背景があるのだろう。CPIの結果が市場予想を大きく上回るようなことがあれば、市場は一層下押しする恐れもある。一方、逆にこれだけ神経質になっている分、反対に結果が予想を下回れば市場は一旦は落ち着き、その後は戻りを試す可能性も想定される。いずれにしろ、この神経質な地合いを消化するには、まずは今夜のCPIの結果と、それを受けた米国市場の動きを確認するしかないということだろう。 さて、後場の取引時間中にはトヨタの決算が、そして大引け後にはソフトバンクグループの決算が控えている。ソフトバンクグループについては、これまでの観測報道などでほとんど折り込み済みのため、大きく注目されずらいとは思うが、孫氏のコメントなどには注目したい。また、トヨタは裾野産業への影響力も大きいため、取引時間中の結果とそれを受けた動きには注目だ。 ■ドル・円はじり高、米株続落観測でドルに買い 12日午前の東京市場でドル・円はじり高となり、108円半ばから後半にやや値を上げた。時間外取引の米ダウ先物が軟調地合いで推移し、今晩の株安観測からドルはリスクオフの買いにより全面高に。その影響でクロス円も底堅いが、日本株の反落で円買いが下押しした。 ここまでの取引レンジは、ドル・円が108円59銭から108円87銭、ユーロ・円は131円92銭から132円10銭、ユーロ・ドルは1.2130ドルから1.2151ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・セレス<3696>、キャリア<6198>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・3月JOLT求人件数:812.3万件(予想:750.0万件、2月:752.6万件←736.7万件) 【要人発言】 ・ブレイナード米FRB理事 「労働市場の完全な回復は可能、しかし、軌道はまちまち」 「目標達成に焦点をあて、辛抱強い姿勢を維持することが重要」 「我々は引き続きFRBの目標達成で進展を続けると予想」 「インフレ期待は2%で、依然非常に抑制されている」 「高インフレが一時的である十分な理由」 <国内> ・14:00 3月景気動向指数・先行速報値(予想:102.9、2月:98.7) <海外> ・15:00 英・1-3月期GDP速報値(前年比予想:-6.1%、10-12月期:-7.3%) ・15:00 英・3月鉱工業生産(前月比予想:+1.0%、2月:+1.0%)1.0/1.3 ・15:00 英・3月貿易収支(予想:-143.00億ポンド、2月:-164.42億ポンド) ・15:00 独・4月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.0%、速報値:+2.0%) 《CS》
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半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
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国内最大級のポイントサイト「モッピー」の運営等を行うモバイルサービス事業が主力。DX化支援、ブロックチェーン関連事業等も。モッピーの会員数は525万人超。ブロックチェーン関連はステーキングサービスが順調。 記:2024/06/15
4028 東証プライム
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1920年創業の化学メーカー。酸化チタン等の無機化学事業、農薬等の有機化学事業が柱。酸化チタンで国内トップシェア。配当性向40%目標。酸化チタンは自動車向け需要が回復。27.3期売上高1607億円目標。 記:2024/07/01
5401 東証プライム
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5706 東証プライム
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1874年創業の非鉄金属大手。機能材料部門、金属部門が柱。亜鉛に強み。半導体パッケージ基板向け極薄銅箔、二輪用触媒などで世界トップシェア。機能材料部門では既存分野の深耕、環境貢献製品の創出等に取り組む。 記:2024/08/10
6198 東証グロース
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高齢化社会型人材サービスを手掛ける。コールセンター派遣が主力のシニアワーク事業が柱。看護師や介護士などの人材派遣、人材紹介等も。シニアケア事業では看護師派遣が順調。広告宣伝強化でスタッフ獲得図る。 記:2024/07/02
6753 東証プライム
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時価総額 652,358百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
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時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
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半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
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舶用エンジン、コンテナクレーン等を手掛ける総合重工メーカー。1917年に旧三井物産造船部として創業。舶用大型エンジン、港湾クレーンで国内トップシェア。舶用推進、港湾物流の中核事業中心に収益力強化進める。 記:2024/10/12
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家賃債務保証、医療費保証、養育費保証を手掛ける保証関連事業が主力。不動産仲介・管理業務等を行う不動産関連事業、IT関連事業も展開。店舗網などが強み。住居用賃料保証では販路拡大、営業強化に取り組む。 記:2024/08/20
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大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
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自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
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1,567.5
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総合精密光学機器メーカー。服部時計店精工舎の測量機部門を母体として1932年に設立。測量機器、ICT自動化施工システム、眼科用医療機器等を手掛ける。アイケア事業の収益力強化、低採算事業の整理等に取り組む。 記:2024/10/08
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時価総額 10,605,103百万円
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8001 東証プライム
7,581
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-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
22,250
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世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8698 東証プライム
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+550(%)
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9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17