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*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、株安を嫌気も安全通貨買い 12日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。アジア株安が欧米市場に波及すれば、リスク回避的な円買いがドルを下押しする見通し。ただ、安全通貨買いの流れとなればドルが選好され、対円でも下げづらい展開となりそうだ。 ドル・円は需給による取引が中心とみられ、方向感を見極めにくい値動きが続く。前週末は米長期金利の上昇を手がかりにドル買い・円売りに振れたが、心理的節目の110円近くで利益確定売りに押され、失速。ユーロ・ドルの上げ渋りでドル・円は底堅いものの、一段の上昇は阻止されている。週明けアジア市場では中国アリババの独禁法違反に対する制裁が注目され、日経平均株価や上海総合指数などアジアの主要指数が弱含みややリスク回避的なムードが広がった。 この後の海外市場では具体的な材料が乏しく、引き続き方向感の乏しい展開となりそうだ。アジア株安が嫌気され欧米も株安に振れれば、リスク回避的な円買いが主要通貨を押し下げる要因となろう。ただ、本日発表されるユーロ圏の小売売上高は堅調な内容が予想されるものの、域内の新型コロナウイルスまん延に伴う減速懸念に変わりはなく、ユーロ買い・ドル売りは限定的の見通し。一方で、欧米株安を受けドル選好地合いが見込まれ、対円で109円台は維持されそうだ。 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00　ユーロ圏・2月小売売上高（前月比予想：+1.3％、1月：-5.9％） ・03:00　米・3月財政収支（20年3月：-1191.25億ドル） 《FA》