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米中問題再燃懸念などから利益確定売りが優勢に【クロージング】

2021/4/12 16:20 FISCO
*16:20JST 米中問題再燃懸念などから利益確定売りが優勢に【クロージング】 12日の日経平均は反落。229.33円安の29538.73円(出来高概算9億5429万株)で取引を終えた。朝方は前週末の米国株の上昇を映して、東エレク<8035>やアドバンテス<6857>などの指数寄与度の大きいグロース銘柄などに買いが先行し、寄り付き直後に一時29876.04円まで上昇。ただ、3万円の大台を目前に戻り待ちの売りなどが散見されていた。米中対立問題の再燃などが懸念されるなか、上海や香港といったアジア市場の下落や時間外取引での米株先物も軟調に推移しており、利益確定売りが次第に増加し、結局は安値引けとなった。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1200を超え、全体の5割超を占めた。セクター別では倉庫・運輸、電気・ガス、鉄鋼など14業種が上昇。一方、海運が5.58%と大幅に下落したほか、非鉄金属、その他金融、鉱業など18業種が下落している(情報通信は変わらず)。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、資生堂<4911>、7&iHD<3382>、クボタ<6326>が堅調。半面、信越化<4063>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、安川電<6506>が軟調だった。 米国のブリンケン国務長官が11日、中国の台湾政策ついて「武力で現状を変えようとするのは深刻な過ちだ」とけん制したことなどから、米中両国の対立激化が警戒されるようになった。また、前週末に決算を発表し、今期見通しが市場コンセンサスに届かなかった安川電が一時8%超急落したことで、電子部品関連株などにも利益確定の売りが広がる要因につながった。 今週は米国の経済指標などに投資家の関心が集まりそうだ。13日に3月の消費者物価指数(CPI)が発表される。先週の卸売物価指数同様に市場予想を大幅に上回る伸びを示せば、景況感の改善期待を背景に米株高基調が強まり、日本株にも好影響をもたらすのか、若しくはインフレ加速を背景にグロース株中心に売られる展開になるのか確認したいとの声が聞かれる。また、14日にはゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースが決算を発表する。米ヘッジファンド問題の余波が出てくるのかどうかも気掛かりとされ、目先は軟調な展開が想定されそうだ。 《FA》
関連銘柄 10件
2,556.5
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 6,658,547百万円
国内流通グループ最大手。セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、セブン銀行等を傘下に収める持株会社。海外コンビニ事業の売上構成比率が高い。海外コンビニ事業は店舗網の拡大、オリジナル商品の強化等に注力。 記:2024/10/24
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4911 東証プライム
2,729
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6326 東証プライム
1,909.5
11/22 15:30
+10.5(%)
時価総額 2,246,846百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17