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欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの値動きか、米バイデン政策期待で111円台も

2021/3/31 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの値動きか、米バイデン政策期待で111円台も 31日の欧米外為市場では、小じっかりの値動きを予想する。今晩発表の米バイデン政権の追加対策を受け、長期金利の上昇を背景としたドル買いは継続の見通し。ドルは111円台が視野に入り、株安でもクロス円をけん引しそうだ。 バイデン大統領はインフラ再構築を中心とする追加経済対策を発表する予定で、景気回復を先取りした金利高を手がかりにドル買い基調が強まっている。前日の取引でユーロ・ドルは1.1710ドル台まで弱含み、ドル・円は昨年3月以来1年ぶりの110円台に浮上した。本日アジア市場もその流れが受け継がれ、米10年債利回りの上昇でドルは一段高。ユーロ・ドルの1.17ドル割れとドル・円の111円台回復がそれぞれ視野に入り、クロス円はドル・円に押し上げられた。 この後の海外市場でも、ドル買い地合いが見込まれる。バイデン政策はインフラを対象に8年間で2兆ドル規模の投資を主眼としており、法人税率の引き上げや世界展開する企業への課税などで賄う方針。材料出尽くしとなる可能性もあるが、今晩発表の経済指標のうちADP雇用統計は前回から大幅増が予想される。シカゴ購買部協会景気指数も高水準が観測され、早期回復期待から金利高・ドル高は継続する見通し。勢いづいたドル・円は111円台に浮上し、クロス円をけん引しよう。 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・3月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.4%、2月:+0.9%) ・21:00 南ア・2月貿易収支(予想:+221億ランド、1月:+118億ランド) ・21:15 米・3月ADP雇用統計(予想:+55.0万人、2月:+11.7万人) ・22:45 米・3月シカゴ購買部協会景気指数(予想:61.0、2月:59.5) ・23:00 米・2月中古住宅販売成約指数(前月比予想:-3.0%、1月:-2.8%) 《FA》