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後場に注目すべき3つのポイント~「がまんどころ」で気になる個人の投資行動

2021/3/26 12:32 FISCO
*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~「がまんどころ」で気になる個人の投資行動 26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、「がまんどころ」で気になる個人の投資行動 ・ドル・円は底堅い、米長期金利にらみ ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■日経平均は続伸、「がまんどころ」で気になる個人の投資行動 日経平均は続伸。435.07円高の29164.95円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えている。 25日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反発し、199ドル高となった。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の発言で金融緩和縮小への警戒感が先行したものの、週間の新規失業保険申請件数が1年ぶりの低水準に改善。また、バイデン大統領が新型コロナウイルスのワクチン配給目標を引き上げ、景気敏感株を中心に買いが入った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も小幅ながら3日ぶりに反発した。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで338円高からスタートすると、朝方には一時29240.74円(510.86円高)まで上昇。ただ、年度末を前に一段と上値を追う動きは限られ、前場中ごろにかけて伸び悩む場面もあった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、東エレク<8035>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>など売買代金上位はおおむね堅調。ただ、ファーストリテ<9983>は小幅高にとどまっている。ツムラ<4540>やIHI<7013>は一部証券会社の投資判断・目標株価引き上げを受けて急伸。業績上方修正を発表したJCRファーマ<4552>なども大きく買われており、アクセル<6730>は東証1部上昇率トップとなっている。一方、キーエンス<6861>が反落し、村田製<6981>は小安い。良品計画<7453>は5%近く下落しているが、中国・ウイグル族を巡る問題の影響が懸念されているようだ。日立<6501>による売却観測が報じられた日立金<5486>も下げが目立つ。また、前日ストップ高のハイパー<3054>が急反落し、東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、全33業種がプラスとなり、ゴム製品、パルプ・紙、輸送用機器、海運業、不動産業などが上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の79%、対して値下がり銘柄は17%となっている。 日経平均は連日で1%を超える上昇となり、29000円台を回復してきている。週間騰落率はなお2%超のマイナスだが、前日の当欄で述べたとおり、先週末からの下落局面では日経レバETF<1570>などに押し目買いの動きが見られたため、ひとまず持ち直しは明るい材料だ。新興市場でもマザーズ指数が6日ぶりに反発。フリー<4478>が海外公募・売出価格決定を受けて急反発しているほか、25日上場のベビーカレンダー<7363>や19日上場のココナラ<4176>といった直近IPO(新規株式公開)銘柄にも買いが入っている。 持ち高調整の売りが出る一方、機関投資家の積極的な買いが入りにくい年度末は多くの市場参加者にとって「がまんどころ」のようだ。ここを抜ければ売りが一巡する一方、配当再投資目的の買いや機関投資家の新たな持ち高構築のための買いが入り、需給好転が見込める。本日、日経平均が29000円台をキープして終えることができれば、こうした「耐え忍ぶ」投資家の力強いサポートとなりそうだ。 一方、筆者が気掛かりなのは国内外で個人の投資行動に変化の兆しが出てきたことだ。改めて触れると、米国では追加経済対策に基づく給付金が株式投資には向いていないとの見方が出てきている。以前の給付時のように株式のコールオプション(買う権利)の取引量が膨らんでいないという。 また、日本では今週に入ってから個人投資家が主な取引主体のIPO銘柄で初値水準が低下しつつある。今週は6社が新規上場し、うち5社は公開価格を上回る堅調な初値を付けた(本日上場のブロードマインド<7343>はまだ買い気配)。ただ、市場予想に届かないケースが相次ぎ、公募・売出規模の小さい案件が多かったにもかかわらず、上場2日目まで初値を持ち越す銘柄も出てきていない。 先週末からの株式相場の下落から当然とみる向きもあるだろうが、IPO銘柄の初値は株式相場の地合い以上に「個人投資家の物色意欲」を映す。多少の相場調整局面ではIPO銘柄への取引参加意欲は衰えないだけに、足元の動きは気になるところだ。注目されたココナラの株価が上場2日目以降伸び悩み、初値を下回っていることから、資金回転が利きにくくなったとの懸念もある。 結局のところファンドも何も最終的な資金の出し手は個人である。個人の株式投資に対する見方に変化が出てきていないか注目したい。 (小林大純) ■ドル・円は底堅い、米長期金利にらみ 26日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移し、109円前半で小幅に上昇する場面もあった。米10年債利回りは前日下げたが、本日は持ち直しておりドルは売りづらいもよう。一方、日経平均株価などアジア株の強含みでリスク選好の円売りが優勢となり、主要通貨を押し上げた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円13銭から109円31銭、ユーロ・円は128円43銭から128円78銭、ユーロ・ドルは1.1764ドルから1.1784ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・スパンクリートコーポレーション<5277>、)シキノハイテック<6614>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・3月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く):前年比-0.1%(予想:-0.2%、2月:-0.3%) 【要人発言】 ・デイリー米サンフランシスコ連銀総裁 「今すぐインフレについて懸念すべきではない」 「マイナス金利は選択可能なリストに入っていない」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 英・2月小売売上高指数(自動車燃料含む)(前月比予想:+2.1%、1月:-8.2%) 《CS》
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4478 東証グロース
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11/22 15:30
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4540 東証プライム
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時価総額 372,890百万円
漢方薬最大手。1893年創業。医療用漢方製剤で国内トップシェア。高齢者、がん、女性関連が重点領域。大建中湯や補中益気湯、抑肝散などが主力。メディカルサイトの拡充、中国における生薬・飲片の売上拡大図る。 記:2024/10/20
4552 東証プライム
724
11/22 15:30
+28(%)
時価総額 93,893百万円
遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が主力。ムコ多糖症II型治療薬「イズカーゴ」等も手掛ける。メディパルHDが筆頭株主。血液脳関門通過技術を適用した新薬の研究開発などに取り組む。 記:2024/08/01
207
11/22 15:24
+3(%)
時価総額 1,932百万円
壁・床材のスパンクリートを(穴あきPC板)製造・販売。不動産賃貸も。スパンクリートが低調。プレキャスト製品の安値、受注減少も。プレキャスト子会社は債務超過で破産手続き開始申し立て。継続前提に重要事象。 記:2024/07/22
5486 東証プライム
2,177
12/28 15:00
-3(%)
時価総額 933,724百万円
高機能材料メーカー。高級特殊鋼、希土類磁石、素形材製品が柱。23.3期1Qは需要回復。通期でも収益好転を見込む。米国ファンドが遅延していたTOBを開始。TOB価格は2181円。TOB成立ならば上場廃止に。 記:2022/10/15
6501 東証プライム
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6614 東証スタンダード
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6730 東証スタンダード
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6861 東証プライム
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6981 東証プライム
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7013 東証プライム
8,529
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時価総額 1,319,266百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,664.5
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自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7343 東証グロース
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時価総額 7,810百万円
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7363 東証グロース
1,239
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時価総額 1,167百万円
妊娠・出産・育児の情報サイト「ベビーカレンダー」の運営等を行うメディア事業が主力。エコー動画館、かんたん診察予約システム等の医療法人向け事業も。メディア事業では結婚・恋愛などの情報発信の拡充を推進。 記:2024/08/20
7453 東証プライム
3,025
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 849,360百万円
生活雑貨や衣服、食品等の販売を行う「無印良品」を国内展開。西友のプライベートブランドとして1980年に誕生。海外では「MUJI」を展開。店舗数は国内外で1300店舗超。国内では日用品好調。生産管理を効率化。 記:2024/10/20
7974 東証プライム
8,166
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時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
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時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
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時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17