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米国株高を背景に買い戻しの動きが先行し3万円の大台回復【クロージング】

2021/2/25 16:07 FISCO
*16:07JST 米国株高を背景に買い戻しの動きが先行し3万円の大台回復【クロージング】 25日の日経平均は大幅反発。496.57円高の30168.27円(出来高概算14億6095万株)で取引を終え、3万円の大台を回復した。前日の米国市場で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による金融緩和の長期化発言などを背景にNYダウが最高値を更新したことなどから、買い戻しの動きが優勢となった。 物色の対象は景気敏感株やハイテク関連株中心に値を上げる銘柄が増加した。ただ、東証1部に復帰した東芝<6502>が本日終値で東証株価指数(TOPIX)に組み入れられるだけに、TOPIXをベンチマークとするファンドからの組み入れ需要が発生するため、東芝株買い、その他の銘柄売りのリバランスが実施されたことも指数の上値圧迫要因になったとみられており、買い一巡後はこう着感の強い相場展開が続いた。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1300を超え、全体の6割を占めた。セクター別では、ゴム製品、その他製品、金属製品、その他金融、海運、鉄鋼、鉱業が2%超上昇するなど30業種が値上がりした一方、小売、電気ガス、医薬品の3業種が小幅に下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>が堅調。一方、イオン<8267>、中外薬<4519>、スズキ<7269>、テルモ<4543>が軟調だった。 前日の米国市場は、パウエル議長発言のほか、新型コロナウイルスワクチンに関するポジティブなリリースが出たことから、経済活動の正常化期待が高まり主要株価指数は上伸した。この流れを引き継いで、東京市場も投資マインドが改善し、日経平均は一時30213.28円まで上伸した。また、米国を中心に景況感の改善期待が高まるなか、世界の景気敏感セクターである日本企業の業績回復度合いも加速する可能性があるとの見方も支援し材料となっているようだ。ただ、日経平均が3万円を突破してくると戻り待ちの売りや目先の利益を確保したいと考える向きも多く、買い一巡後は上値の重い展開を強いられていた。 一方、明日は2月の最終売買日となるが、昨年9月以降、日経平均の月末最終営業日は5カ月連続して下落しているだけに、今月も同様に月末下落のアノマリーに対する懸念を警戒視する向きはあるようだ。また、コロナワクチンのさらなる普及についても、材料としては新味に欠けるとみている投資家が多いとみられ、ここから相場が一段と上昇するには、コロナ収束後の明確な業績成長シナリオなど新たなきっかけ材料が不可欠であろう。当面は相場の過熱感を解消しながら、3万円台を固める展開となりそうだ。 《FA》
関連銘柄 10件
4519 東証プライム
6,270
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時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4543 東証プライム
3,073
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+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
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時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6954 東証プライム
4,114
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時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
-38(%)
時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
8035 東証プライム
22,250
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+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8267 東証プライム
3,608
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 3,145,905百万円
流通大手。総合スーパーを軸に、食品スーパーやドラッグストア、金融、不動産などを手掛ける。アセアンなどアジアでも事業展開。GMS事業では食品PB中心に低価格戦略実施。SM事業では地域オリジナル商品を拡充。 記:2024/10/24
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17