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後場に注目すべき3つのポイント~高値警戒感から利益確定売り優勢

2021/2/17 12:18 FISCO
*12:18JST 後場に注目すべき3つのポイント~高値警戒感から利益確定売り優勢 17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反落、高値警戒感から利益確定売り優勢 ・ドル・円は上げ渋り、米長期金利の失速で ・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がエムスリー<2413> ■日経平均は3日ぶり反落、高値警戒感から利益確定売り優勢 日経平均は3日ぶり反落。265.04円安の30202.71円(出来高概算7億0850万株)で前場の取引を終えている。 前日16日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は64.35ドル高の31522.75ドル、ナスダックは47.97ポイント安の14047.50で取引を終了した。米国での新型コロナ感染件数の減少やワクチン普及への期待で寄り付き後、上昇した。追加経済対策への期待感も後押ししたが、長期金利の上昇が警戒され上値は抑制された。ナスダック指数は終日軟調に推移した。 米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は、売りが先行した。昨日までの2日間で日経平均が900円を超す上昇となった後ということもあり、利益確定売りが出やすく、また、米長期金利の上昇も株価の重しとなった。一方、国内外で新型コロナの新規感染者数が減少傾向となっていることに加え、今日から医療従事者へのワクチン接種が始まることから、経済活動再開の本格化に対する期待感が高まり、株価下支え要因となった。また、外為市場で1ドル=106円00銭前後と昨日15時頃に比べ50-60銭ほど円安・ドル高に振れていることなどが安心感となったが、前場は概ね売りが優勢だった。 個別では、出光興産<5019>によるTOBが不成立となった東亜石<5008>、20年12月期営業利益が前期比6.4%増となったが材料出尽くし感が先行したガンホー<3765>、世界の生産拠点を約4割減らすと発表したブリヂストン<5108>、検査データ改ざんなどの不正行為があったと発表した曙ブレーキ<7238>が下げた。また、昨日の米国市場でハイテク株比率が高いナスダックが下げたことを受け、東エレク<8035>、TDK<6762>、日本電産<6594>、キーエンス<6861>など半導体、電子部品、ハイテク株の一角もさえなかった。 一方、自社株買いを発表したアドウェイズ<2489>がストップ高買い気配となり、同じく自社株買いを発表したノジマ<7419>、市街地の給油所で水素充填サービスを展開すると報じられたENEOS<5020>、米AIスタートアップと運航データ解析で連携すると報じられた川崎汽船<9107>、株主優待制度の変更を発表したナルミヤ<9275>が上げた。また、原油価格上昇が手掛かりとなった国際帝石<1605>、石油資源<1662>などエネルギー株の一角や、ワクチン接種が開始され経済活動の正常化期待が手掛かりとなったJAL<9201>、ANA<9202>など空運株も堅調だった。 セクターでは、ゴム製品、精密機器、不動産業、電気機器、機械などが値下がり率上位。一方、石油石炭製品、鉄鋼、空運業、海運業、鉱業などが値上がり率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の41%、対して値上がり銘柄は53%となっている。 一昨日15日の当欄で、「日経平均が年初来急ピッチの上げを演じている割に、騰落レシオがそれほど上昇していないように見える」と書いた。これは、今の相場が、一部の銘柄群が相場全体を押し上げていて、かつ、その一部の銘柄群が日々、目まぐるしく入れ替わっているということを示唆していると思われる。結果としては全体底上げ相場なのだが、日々の相場は選別色が強いということだ。 また、先週10日の当欄では、日経平均が急ピッチで上昇する中で新高値銘柄数が意外と少なく感じると書いた。これが示唆することはいくつかありそうだが、新高値銘柄が日々、目まぐるしく入れ替わっている可能性が高そうだ。昨日、新高値に躍り出た銘柄が今日は全体高にも関わらず小休止し、昨日とは異なる銘柄が今日は新高値に躍り出る。こういったことが日々、繰り返されているのではないだろうか。おそらく、日々の新高値銘柄は思いのほか少ないが、この相場が終わってみれば、結果的に新高値となった銘柄は驚くほど多いのだと思う。 日々、物色される銘柄は、その株価の位置に関わらず、日替わりで、新高値狙いの銘柄も日替わりだ。しかも先週から、新高値銘柄数と騰落レシオで見てきたように、このような相場の特徴は、昨年来、次第に強くなっている。循環物色はますます色濃くなってきており、振り回されてばかりいてはパフォーマンスは上がらない。投資スタンスをしっかり固めて相場に臨むことが肝要のように感じる。 さて、後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。このところ相場全体の上げピッチが速かったことから、前場の日経平均の下落は健全な調整として歓迎する声もあり、売り急ぐ動きは見られない。一方、上昇相場継続には日柄調整が必要との指摘もあり、積極的な買いはやや後退しているようだ。今晩、米国では1月の小売売上高、1月の卸売物価指数(PPI)、1月の鉱工業生産・設備稼働率、20年12月の企業在庫など経済統計の発表が多く、これを見極めたいとする向きもある。 (小山 眞一) ■ドル・円は上げ渋り、米長期金利の失速で 17日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。米長期金利の上昇に伴い一時106円20銭台に浮上したが、その後金利の失速を受けドルは106円を割り込んだ。一方、日経平均株価は前日から大きく値を下げているが、30000円台を維持しており株安を嫌気した円買いを抑制している。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円92銭から106円22銭、ユーロ・円は128円22銭から128円46銭、ユーロ・ドルは1.2083ドルから1.2110ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ChinaAMC CSI 300 Index ETF-JDR<1575>、ベクター<2656>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がエムスリー<2413> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・12月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比+5.2%(予想:-6.1%、11月:+1.5%) ・日・1月貿易収支:-3239億円(予想:-6250億円、12月:+7510億円←+7496億円) 【要人発言】 ・ケント豪準備銀行総裁補佐 「政策対応により、豪ドルは最大5%押し下げられている」 「政策対応で豪ドルに下押し圧力をかけ続ける」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 英・1月消費者物価指数(前年比予想:+0.6%、12月:+0.6%) ・16:00 英・1月生産者物価指数・産出(前年比予想:-0.4%、12月:-0.4%) 《CS》
関連銘柄 20件
1605 東証プライム
2,373
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 3,290,561百万円
原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
1662 東証プライム
6,660
4/26 15:00
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時価総額 380,652百万円
石油開発最大手。日本政府が筆頭株主。北海道、秋田県、山形県、新潟県に油ガス田を保有。E&P事業は売上伸長。北米、中東における原油販売量の増加が寄与。増収効果や販管費の減少により、24.3期3Qは営業増益。 記:2024/04/09
2413 東証プライム
1,877.5
4/26 15:00
-5.5(%)
時価総額 1,274,695百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
2489 東証プライム
452
4/26 15:00
-1(%)
時価総額 18,986百万円
アフィリエイト広告サービスが柱。ゲーム・マンガ広告に強み。アドプラットフォーム事業は売上増。アフィリエイト広告は金融関連のクライアントからの需要が増加。23.12期通期は小幅増収。24.12期は増収計画。 記:2024/02/13
2656 東証スタンダード
121
4/26 15:00
-3(%)
時価総額 2,329百万円
ソフトトウエア販売会社。ビジネスやセキュリティのソフトウエアダウンロード販売とサイト広告販売を展開。「みんなの電子署名」や「みんなのタイムスタンプ」に注力。サーバー費計上もあり、3Q累計は利益水面下。 記:2024/03/26
2,323.5
4/26 15:00
+59(%)
時価総額 211,901百万円
オンラインゲーム大手。家庭用ゲームも展開。主力の「パズドラ」に加え、「ラグナロクオリジン」にも注力。海外売上比率は6割超。パズドラは安定。Ragnarok関連タイトルは好調。23.12期通期は2桁増収。 記:2024/02/24
5008 東証スタンダード
3,140
12/12 15:00
±0(%)
時価総額 39,074百万円
石油精製業、電力供給業を展開。出光興産グループ。主に関東地方へ石油製品を供給。京浜製油所は重油分解装置能力が強み。23.3期2Qは2桁の増収、営業増益。出光興産がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2022/11/06
5019 東証プライム
1,048
4/26 15:00
+25.5(%)
時価総額 1,560,812百万円
石油元売りで国内2位。19年に昭和シェル石油と統合。石化製品や資源・再エネ開発なども。24.3期3Q累計は在庫評価影響の縮小や電力用石炭の市況軟化で足踏み。マレーシアで独自エンプラ製造装置の商業運転開始。 記:2024/03/09
5020 東証プライム
711.9
4/26 15:00
+8.5(%)
時価総額 2,299,638百万円
大手エネルギーグループ会社。石油元売りトップ。サービスステーションの運営や石油・ガス開発、金属資源開発、製錬を行う。今期3Q累計は原油価格や金属価格の下落が影響も、在庫影響を除き営業増益となった。 記:2024/04/16
5108 東証プライム
6,725
4/26 15:00
+14(%)
時価総額 4,799,619百万円
世界最大のタイヤメーカー。スポーツ用品なども。24.12期は高付加価値タイヤの増販を想定。調整営業益は前期比10%増の5300億円を見込む。増配予定。中計では26.12期に調整営業益6400億円を目指す。 記:2024/03/09
6594 東証プライム
7,115
4/26 15:00
+229(%)
時価総額 4,242,561百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6762 東証プライム
7,312
4/26 15:00
+96(%)
時価総額 2,842,701百万円
電子部品大手。リチウムイオン電池や受動部品に強み。磁性材料がコア技術。24.3期3Q累計はセンサ応用製品が増収。自動車市場向け販売の増加が寄与。セラミックコンデンサなども自動車市場向け販売が伸びる。 記:2024/03/31
6861 東証プライム
69,610
4/26 15:00
+5,030(%)
時価総額 16,929,709百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
7238 東証プライム
145
4/26 15:00
+1(%)
時価総額 19,719百万円
大手ブレーキメーカー。自動車や自動二輪、鉄道車両用、産業機械用のブレーキや構成部品等を製造、販売。価格転嫁や生産性向上等で日本は大幅増益。北米は新型車向け製品等が売上貢献。24.3期3Qは大幅営業増益。 記:2024/02/23
7419 東証プライム
1,869
4/26 15:00
+41(%)
時価総額 191,720百万円
家電量販店。神奈川県を地盤に、家電専門店「ノジマ」やキャリアショップを展開する。傘下にニフティを持ち、インターネット接続サービスも提供する。今期3Q累計は約3割の増収も、人件費や新規出店の費用が重し。 記:2024/02/29
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9107 東証プライム
2,091.5
4/26 15:00
+76(%)
時価総額 1,494,854百万円
海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送等も。LNG船や電力炭船、大型原油船等は順調に稼働。24.3期3Qはエネルギー資源部門が増収。 記:2024/02/10
9201 東証プライム
2,841
4/26 15:00
+1.5(%)
時価総額 1,241,926百万円
大手航空会社。国内線や国際線、LCC、貨物輸送の航空運送、旅客サービス、空港内地上サービス等を提供する。今期3Q累計は国際旅客収入が増加した。国内旅客収入は単価が上振れ。航空燃油費等の増加を吸収した。 記:2024/04/03
9202 東証プライム
3,060
4/26 15:00
+28(%)
時価総額 1,481,940百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9275 東証スタンダード
1,359
4/26 15:00
-60(%)
時価総額 13,757百万円
子供服ブランドを展開するアパレル企業。メゾピアノなどが主力。フォトスタジオ事業等も展開。ワールドの連結子会社。百貨店チャネルは売上堅調。ECチャネルの売上は回復傾向。24.2期3Q累計は2桁増益。 記:2024/02/03