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景況感の改善期待が高まり、30年半ぶりに3万円の大台回復【クロージング】

2021/2/15 16:08 FISCO
*16:08JST 景況感の改善期待が高まり、30年半ぶりに3万円の大台回復【クロージング】 15日の日経平均は大幅反発。564.08円高の30084.15円(出来高概算12億7591万株)と1990年8月以来約30年半ぶりに3万円の大台を回復して終了した。前週末の米国株高や国内では2020年10-12月期の実質国内総生産(GDP)成長率が市場予想を上回る良好な内容となったほか、新型コロナウイルスワクチンが国内に到着し、月内にも医療従事者への接種が始まるため、経済活動の正常化へ向けた動きも加速してくるとの見方も投資家心理の改善につながった。寄り付き後早い段階で3万円を回復した日経平均は目先的な目標達成感から利益確定売りも散見されたが、3万円を挟んでの高値圏での推移が続いた。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1300を超え、全体の6割を占めた。セクター別では、鉱業が5.52%と大きく上昇したほか、精密機器、石油石炭、銀行が2%を超える上昇となった。半面、空運業、繊維、ゴム製品、海運、電力ガスが小幅に下落している。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>が1社で日経平均を約141円押し上げたほか、ソフトバンクG<9984>、オリンパス<7733>、ファナック<6954>、エムスリー<2413>が堅調。一方、楽天<4755>、SUBARU<7270>、大塚HD<4578>、花王<4452>が冴えない。 2020年10-12月期の実質GDP成長率が市場予想を上回る良好な内容となったほか、ワクチン接種が国内で始まることが投資家心理の改善につながった。需給面では寄り付き後早い段階で、2月SQ値(29718.77円)を一気に突破したこともありショートカバーに向かわせた格好である。3万円回復後はこう着感が強まっていたが、午後に入ると、米国市場上場の日本株ETFのコールオプションが急増していることなどが判明したため、海外ヘッジファンドなどによる225先物買いが再び流入し、高値圏での底堅さにつながったようである。 きょうの上昇は景況感の改善が素直に評価された形であり、市場関係者の間では当面この流れが継続するだろうとの見方が多く聞かれる。一方、日経平均は年初から調整らしい調整がないなかで水準を切り上げており、高値警戒感を指摘する向きがいるのも確か。また、景気の回復傾向を背景に米国では長期金利が昨年3月以来となる1.2%台へ上昇するなど、金利の上昇傾向が強まっている。このため、米金利がさらに上昇傾向を強めてくれば、内外の機関投資家の資金が株式から債券にシフトする可能性もあるだけに、米金利の上昇が株式相場の調整入りのシグナルになることも意識しておく必要がありそうだ。 《FA》
関連銘柄 9件
2413 東証プライム
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時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
4452 東証プライム
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トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4578 東証プライム
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時価総額 4,970,319百万円
大塚製薬、大鵬薬品工業などを傘下に収める持株会社。抗精神病薬「レキサルティ」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」などが主要製品。ポカリスエットで知名度高い。医療関連事業では新製品等による事業領域の拡大図る。 記:2024/08/19
4755 東証プライム
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時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
6954 東証プライム
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時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7270 東証プライム
2,450.5
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時価総額 1,847,437百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
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時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
9983 東証プライム
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時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
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+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17