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前場に注目すべき3つのポイント~EV関連や感染予防対策などに関連する材料株物色が強まる

2020/11/20 8:47 FISCO
*08:47JST 前場に注目すべき3つのポイント~EV関連や感染予防対策などに関連する材料株物色が強まる 20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:EV関連や感染予防対策などに関連する材料株物色が強まる ■キユーピー、20/11上方修正 営業利益275億円←240億円 ■前場の注目材料:IHI、FCV部品の開発加速、IHIが大型商用車向け、三菱重工は乗用車など ■EV関連や感染予防対策などに関連する材料株物色が強まる 20日の日本株市場は、米株高を受けた買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。19日の米国市場ではNYダウが44ドル高だった。新型コロナウイルス感染の再拡大で世界経済の低迷を懸念し投資家心理が悪化したほか、週次失業保険申請者数が予想外に増加したためさらに懸念が強まり売り優勢の展開となった。ただし、民主党のシューマー上院院内総務が共和党のマコーネル上院院内総務と追加経済対策の交渉再開で合意したと明らかにすると期待感から引けにかけて上昇に転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の25600円。円相場は1ドル103円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや買い先行の展開から始まりそうである。相対的にナスダックの強さが目立っていることもあり、ハイテクセクターへの波及が見込まれるため、指数インパクトの大きい値がさ株の一角が日経平均をけん引する格好になろう。ただし、3連休を控えていることから積極的な売買は手控えられやすいほか、東京都の新規感染者数の動向なども気掛かりとなるため、次第にこう着感が強まりやすくなりそうだ。専門家によれば現在の感染者率が継続すると2週間後には1日の感染者数が1200人あたりに増えるようであり、ワクチン期待が高まっているものの、日々の報道で売りアルゴが発動する流れも警戒視されやすく、積極的に上値を追いづらいところでもある。 一方で足元で海外勢が買い越し基調にあるが、これまでの売り越し基調から日本株に対する相対的な比率は依然として低いとみられる。その中でドル建て日経平均の上昇率はS&P500指数をアウトパフォームしていることから、ファンド等は日本株の積み上げを迫られているだろう。そのため、需給面での底堅さは意識されやすく、押し目待ちの買い意欲も強いとみておきたいところ。大きく売り仕掛ける場面においては押し目狙いのスタンスといったところだろう。 物色としてはインデックスに絡んだ売買のほかはEV関連や感染予防対策などに関連する材料株あたりに個人投資家主体による短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。また、マザーズ指数は1200ポイント近辺での底堅さが意識されている。足元で時価総額上位の人気銘柄が総じて調整を強めていたが、75日線レベルなど調整一巡感も意識されやすい水準まで下げており、いったんは自律反発狙いのタイミングとして意識されやすいところでもある。そのほか、上昇を続けていたNT倍率がようやく調整をみせてきており、割安感が意識される景気敏感株への押し目狙いの動きも期待されよう。 ■キユーピー、20/11上方修正 営業利益275億円←240億円 キユーピー<2809>は2020年11月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の5300億円を据え置いたが、営業利益を従来の240億円から275億円に上方修正している。コスト低減の取り組みを強化したことに加え、海外での利益回復が予想を上回る見込みであることから、現時点で可能な範囲で織り込んだ結果、業績予想を修正した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(29483.23、+44.81) ・ナスダック総合指数は上昇(11904.71、+103.11) ・シカゴ日経225先物は上昇(25600、大阪比+60) ・SOX指数は上昇(2570.22、+39.63) ・VIX指数は低下(23.11、-0.73) ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・米経済対策への期待 ・コロナ向けワクチン開発の進展 ・IHI<7013>FCV部品の開発加速、IHIが大型商用車向け、三菱重工は乗用車など ・住友商事<8053>英ボーダフォンと提携、デジタル分野で協業 ・SBI<8473>年度内にPTS ・伊藤忠<8001>バイオマスプラ拡大、トール・廃食油PP提案 ・双日<2768>大和ハウスとインドネシアでサービスアパート、日本人家族向け ・川崎重<7012>大型2輪「メグロ」復活、最新技術を搭載 ・高砂熱<1969>4カ年中計、投資枠600億円、DXで生産性向上 ・NEC<6701>5G海外展開へ英拠点、オープンRAN強化 ・東レ<3402>安全で高容量な電池へ、LIB向け無孔セパレーター開発 ・第一三共<4568>がん治療で支援アプリ、来年度、乳がん患者臨床 ・塩野義薬<4507>英大学などとコンソーシアム、化合物の迅速供給を研究 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 10月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:-0.7%、9月:-0.3%) <海外> ・10:30 中・1年物ローンプライムレート(3.85%に据え置き予想) 《ST》
関連銘柄 12件
1969 東証プライム
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空気調和設備の設計・施工等を行う。1923年創業。東京ドーム、新国立競技場などで施工実績。設備機器の製造・販売事業等も手掛ける。配当性向40%目途。大型物件受注時の採算性向上など収益力の強化を図る。 記:2024/08/12
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ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
2809 東証プライム
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マヨネーズやドレッシング、パスタソース等の製造・販売を行う。1919年創業。マヨネーズ、ドレッシングは国内家庭用市場でトップシェア。アヲハタを傘下に持つ。海外でKEWPIEブランドの認知拡大を図る。 記:2024/08/02
3402 東証プライム
935
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時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4568 東証プライム
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-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
7012 東証プライム
6,282
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 1,054,886百万円
総合重機大手。二輪車や航空機、鉄道車両、造船、各種発電設備プラント、油圧機器・油圧装置等を手掛ける。ウェハ搬送ロボットで世界トップシェア。1878年創業。エネルギー・環境ソリューション分野などに注力。 記:2024/10/20
7013 東証プライム
8,529
11/22 15:30
-192(%)
時価総額 1,319,266百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8053 東証プライム
3,282
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8473 東証プライム
3,562
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+48(%)
時価総額 1,078,349百万円
ネット証券で国内トップ。SBI新生銀行、住信SBIネット銀行、SBI生命保険、SBI損害保険など証券関連、銀行、保険をコアに多様な事業展開。フィンテック、バイオ等に投資も。証券は口座数増。銀行テコ入れへ。 記:2024/08/19