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前場に注目すべき3つのポイント~任天堂の強い値動きがセンチメントを明るくさせる

2020/11/6 8:51 FISCO
*08:51JST 前場に注目すべき3つのポイント~任天堂の強い値動きがセンチメントを明るくさせる 6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:任天堂の強い値動きがセンチメントを明るくさせる ■任天堂、21/3期上方修正 営業利益4500億円←3000億円 ■前場の注目材料:信越化、化学各社、半導体材料を増産投資、5GでEUVレジスト好調 ■任天堂の強い値動きがセンチメントを明るくさせる 6日の日本株市場は引き続き堅調な相場展開が見込まれる。5日の米国市場ではNYダウが542ドル高、ナスダックは300ポイントを超える上昇となった。大統領選で民主党のバイデン候補が獲得選挙人数を拡大したため想定されていたよりも早く結果が判明するとの期待のほか、連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通りゼロ金利や量的緩和の据え置きを発表、パウエル議長も一段とハト派姿勢を強めたため長期にわたり大規模緩和が維持されるとの見方も支援し終日堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の24265円。円相場は1ドル103円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行となろう。前日までの上昇で日経平均は節目の24000円を突破してきており、目先筋の利益確定の流れは意識されやすいところではある。決算発表が本格化しているほか、週末要因もあってポジションを圧縮する流れもあると考えられる。一方で、先週末の23000円割れからの急速な切り返しにより売り方のショートカバーのニーズは強そうである。海外勢による売り越し基調の流れが続いていたこともあり、年初来高値が射程に入っている状況において、ヘッジに伴う押し目買い意欲が意識されやすいところである。 また、ナスダックは直近戻り高値に接近してきており、9月の最高値も射程に入ってきている。アップルなど大型テック株の見直しの流れも強まってきており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、マザーズ銘柄への物色に対する期待値が高まろう。マザーズ指数は前日までの上昇で25日線に接近してきており、これを突破してくるようだと足元で物色が再燃してきている時価総額上位の主力銘柄や直近IPO銘柄への資金流入が意識されてくる可能性がありそうだ。 為替市場では1ドル103円台に円高が進んでいるため、相場全体の重石になる可能性がありそうだが、24000円固めが意識されてくるようだと押し目待ちの買いが強まることも考えられそうである。また、任天堂<7974>が昨夕に決算を発表しており、通期計画を上方修正している。営業利益予想は強気なコンセンサス水準まで修正しており、ADR市場では強い値動きをみせている。任天堂の強い値動きがセンチメントを明るくさせてきそうである。 ■任天堂、21/3期上方修正 営業利益4500億円←3000億円 任天堂<7974>は2021年3月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の1兆2000億円から1兆4000億円、営業利益は3000億円から4500億円に上方修正した。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」とソフトの販売が巣ごもり消費で押し上げられており、今期のスイッチの販売台数の予想を1900万台から2400万台へ引き上げた。営業利益予想は強気なコンセンサス水準まで修正している。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(24105.28、+410.05) ・NYダウは上昇(28390.18、+542.52) ・ナスダック総合指数は上昇(11890.93、+300.15) ・シカゴ日経225先物は上昇(24265、大阪比+145) ・SOX指数は上昇(2489.16、+104.94) ・VIX指数は低下(27.58、-1.99) ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・米経済対策への期待 ・コロナ向けワクチン開発の進展 ・信越化<4063>化学各社、半導体材料を増産投資、5GでEUVレジスト好調 ・共和電業<6853>国際標準の加速度計校正事業者に、NITEが国内初認定 ・日本郵政<6178>豪トールの国内貨物売却、国際物流で再建急ぐ ・いすゞ<7202>ボルボと提携、技術、購買など4領域で協業 ・サイバーダイン<7779>ワイズと提携、リハビリ施設で「HAL」活用 ・日本精工<6471>寿命3倍の精密軸受、スピンドル切削能力向上 ・ヴィンクス<3784>画面触らず会計、小売店の感染リスク軽減、セルフレジ ・任天堂<7974>スイッチ販売2400万台、20年度目標を上方修正 ・デンカ<4061>手袋用ゴム材の生産能力3倍、医療向け需要拡大 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 9月毎月勤労統計・現金給与総額(前年比予想:-1.1%、8月:-1.3%) ・08:30 9月家計支出(前年比予想:-10.5%、8月:-6.9%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 9件
3784 東証スタンダード
2,017
2/14 15:00
-1(%)
時価総額 35,737百万円
流通システム会社。流通向けの基幹システムやPOS等のプロダクトや、業務効率化やカードシステム、販促・集客等のサービスを提供する。今上期は基幹システムや自動発注システム、POSシステムが堅調に推移した。 記:2023/10/15
4061 東証プライム
2,131
11/22 15:30
+13.5(%)
時価総額 188,713百万円
1915年設立の総合化学メーカー。クロロプレンゴム、球状シリカと世界トップシェア。電子回路基板や半導体工程用材料、ワクチン、肥料、ABS樹脂等も手掛ける。アセチレンブラックの生産・販売体制の強化に注力。 記:2024/10/08
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
6178 東証プライム
1,464.5
11/22 15:30
-7(%)
時価総額 5,518,046百万円
日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を傘下に収める日本郵政グループの持株会社。約2万4千局の郵便局ネットワークを持つ。郵便・物流事業、不動産事業に資源を積極投入。アジア中心にロジスティクス事業を強化。 記:2024/10/04
6471 東証プライム
672.3
11/22 15:30
+5.7(%)
時価総額 336,150百万円
独立系ベアリングメーカー。1916年設立。ベアリングで国内トップシェア、世界シェアは3位。産業機械事業、自動車事業が柱。配当性向は30~50%目標。25.3期は産業機械事業における拡販などを見込む。 記:2024/07/26
6853 東証スタンダード
432
11/22 15:30
+8(%)
時価総額 11,999百万円
応力計測機器メーカー。ひずみゲージやロードセルなどのセンサ、データロガーなどの測定器、自動車用計測システムなど各種計測システムの製造・販売等を行う。コンサルティング等も。生産工程の全体最適化などを図る。 記:2024/08/06
7202 東証プライム
1,999
11/22 15:30
+17.5(%)
時価総額 1,500,995百万円
トラック・バスの製造・販売等を行う商用車メーカー。1916年創業。150以上の国・地域で販売。ディーゼルエンジンなどに強み。トヨタ自動車と資本提携。配当性向40%目安。商用車では新型車の拡販などに注力。 記:2024/08/20
7779 東証グロース
188
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 40,447百万円
世界初の装着型サイボーグ「HAL」が主力製品。筑波大学発のベンチャーとして2004年に設立。茨城県つくば市に本社。清掃ロボット、搬送ロボット等も。HAL腰タイプ介護・自立支援用は990台超が稼働中。 記:2024/09/02
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28