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後場に注目すべき3つのポイント~米追加経済対策の協議結果待ちで方向感定まらず

2020/10/21 12:20 FISCO
*12:20JST 後場に注目すべき3つのポイント~米追加経済対策の協議結果待ちで方向感定まらず 21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、米追加経済対策の協議結果待ちで方向感定まらず ・ドル・円は弱含み、リスクオンのドル売りで ・値上がり寄与トップはKDDI<9433>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は反発、米追加経済対策の協議結果待ちで方向感定まらず 日経平均は反発。109.86円高の23676.90円(出来高概算4億8001万株)で前場の取引を終えている。 前日20日の米国株式相場は反発。ダウ平均は113.37ドル高の28308.79ドル、ナスダックは37.61ポイント高の11516.49ポイントで取引を終了した。9月住宅着工件数の増加を好感し寄り付き後上昇した。民主党のペロシ下院議長が追加経済対策を巡りトランプ政権と大統領選挙前の合意の期限である本日中の合意に楽観的な見解を示すと上げ幅を拡大した。 米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。日本でも米追加経済対策合意への期待感に加え、新型コロナワクチン開発に関するポジティブな報道が好感された。一方、欧米での新型コロナ感染拡大への懸念が継続していることに加え、日本時間の今日の日中に米追加経済対策の協議内容に関する情報が伝えられる可能性があることから、寄り後の買い一巡後は積極的な買いを手控える向きもあり、日経平均は方向感の定まらない展開となった。 個別では、21年3月期業績予想と配当予想を上方修正したソフトクリエ<3371>、21年6月期利益予想を上方修正したGenky DrugStores<9267>が10%を超す大幅高となったほか、21年3月期上半期(中間期)業績見込みを上方修正した宝ホールディングス<2531>、タカラバイオ<4974>、ローム<6963>、EV関連分野の回復期待で国内証券が目標株価を引き上げた日本製鋼所<5631>、21年3月期上半期(中間期)利益見込みを上方修正したノジマ<7419>、EC成長局面入りへの期待で国内証券が目標株価を引き上げたビックカメラ<3048>、WTI原油先物の反発が手掛かりとなった石油資源開発<1662>が上げた。 一方、未定としていた21年3月期連結営業利益が前期比38.6%減予想と発表したアルインコ<5933>が下げた。また、ニトリHD<9843>が島忠<8184>の買収を検討しているとの報道を受け、島忠が13%近い大幅高となる一方、DCM<3050>が下げ、ニトリHDが軟調だった。 セクターでは、鉱業、海運業、鉄鋼、非鉄金属、輸送用機器などが値上がり率上位。一方、精密機器が値下がりした。東証1部の値上がり銘柄は全体の77%、対して値下がり銘柄は18%となっている。 一昨日19日の当欄で、新型コロナのワクチンや治療薬の開発・普及は感染を収束させ、景気回復への「期待」が「現実」のものとなり「株価=景気/金利」の右辺・分子の景気を押し上げると書いた。一方、FRBは少なくとも2023年までゼロ金利政策を維持する方針を示しているため、分母の金利は小さいままで、分子が大きくなり、株価は上昇を速める。世の中で「バブルだ」「株価上昇は十分説明がつく」などと議論が喧しくなる中、株価はとめどなく上昇するかもしれない。しかし、その後に来るものは。 1980年代、日本はバブル景気に沸いた。株価は糸が切れた凧のように上昇した。しかし1990年に入ると市場の様相は一変。株価は奈落の底に落ちていくことになる。後の検証では、この時のバブルの発生や崩壊は、その多くの部分が金融政策の遅れによってもたらされた、とするものが多い。バブル景気を放置し金融を引き締めず、バブルが爛熟したのちに一気にバブルつぶしに走り、バブルは弾けた。そして日本は今日に至るまで長い長い「失われた時代」を歩むことになる。 今回、世界経済が当時の日本と同じ道を辿らないために最も重要なことは、金融当局のハンドリングだろう。新型コロナのワクチンや治療薬の開発・普及と同時にアフターコロナの世の中の幕が開く。そこでは人々の歓喜の中でバブルが産声をあげている。金融当局のハンドリングが後手に回れば、そこは歓喜に満ちた世の中の幕開けでなく、世界規模での「失われた時代」の入り口となるかもしれない。時代は時に、多くの人の思惑とは別の道を辿るものだ。少し先の話ではあるが心しておきたい。この件についてはもう少し考えてみたいが、紙面の都合で次の機会に回す。 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。前場は日経平均が上げ幅を縮めた場面では押し目買いも指摘され、物色意欲は強いと見られる。一方、米追加経済対策の協議内容に関する情報待ちという状況は継続しそうで、上値追いには慎重なムードとなりそうだ。 (小山 眞一) ■ドル・円は弱含み、リスクオンのドル売りで 21日午前の東京市場でドル・円は弱含み。米国株の続伸でリスクオンのムードが広が るなか、序盤から主要通貨買い・ドル売りの流れが続く。ドル・円はドル売りに押され 105円半ばから105円前半に値を下げたが、日本株高を手がかりとした円売りがドルの下 落を弱めている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円35銭から105円53銭、ユーロ・円は124円6 7銭から124円84銭、ユーロ・ドルは1.1821ドルから1.1832ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・FRONTEO<2158>、CYBERDYNE<7779>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはKDDI<9433>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・桜井日銀審議委員 「日本経済は厳しい状況に変わりないが、持ち直しつつあることを確認」 「政府と協力しつつ、必要に応じて迅速・適切に政策対応」 <国内> 特になし <海外> ・15:00 英・9月消費者物価指数(前年比予想:+0.6%、8月:+0.2%) ・15:00 英・9月生産者物価指数・産出(前年比予想:-0.9%、8月:-0.9%) ・15:00 英・9月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+336億ポンド、8月 :+359億ポンド) 《YN》
関連銘柄 17件
1662 東証プライム
6,500
6/28 15:00
+70(%)
時価総額 371,508百万円
石油開発最大手。日本政府が筆頭株主。北海道、秋田県、山形県、新潟県に油ガス田を保有。E&P事業は売上伸長。北米、中東における原油販売量の増加が寄与。増収効果や販管費の減少により、24.3期3Qは営業増益。 記:2024/04/09
2158 東証グロース
645
6/28 15:00
-8(%)
時価総額 25,358百万円
独自開発のAIエンジン「KIBIT」を活用し、eディスカバリ支援やデジタル鑑識等のサービスを提供。塩野義製薬と戦略的業務提携。ライフサイエンスAI分野は増収。特別損失減少。24.3期3Qは最終損益改善。 記:2024/04/16
2531 東証プライム
1,091
6/28 15:00
+2.5(%)
時価総額 217,873百万円
焼酎・清酒でトップ。みりんにも強み。傘下に研究用試薬のタカラバイオ。24.3期3Q累計は米国や英国でウイスキーの好調続く。国内ではソフトアルコール飲料が堅調。だがタカラバイオのコロナ特需剥落影響を補えず。 記:2024/04/10
3048 東証プライム
1,533
6/28 15:00
-21(%)
時価総額 288,428百万円
家電量販店大手。都心部の駅前立地に大型店を出店。EC販売等も。傘下に家電量販店「コジマ」、PC専門店「ソフマップ」、日本BS放送など。免税売上はコロナ前の水準まで回復。強い店舗の再構築等に取り組む。 記:2024/06/03
3050 東証プライム
1,460
6/28 15:00
-6(%)
時価総額 229,220百万円
ホームセンター大手。カーマ、ダイキ、ホーマックの経営統合によって誕生した持株会社。24年2月末時点のグループ店舗数は840店舗。配当性向は35%目安。販促強化でDCMブランドの売上構成比率は上昇。 記:2024/06/09
1,981
6/28 15:00
-29(%)
時価総額 54,577百万円
ECサイト構築パッケージ「ecbeing」やITインフラ・セキュリティ構築等を展開。ECソリューション事業は堅調。SaaS型クラウドサービスの販売、ホスティング売上が伸びる。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/04/15
4974 東証プライム
1,104
6/28 15:00
+13(%)
時価総額 132,939百万円
バイオ産業支援会社。研究開発用試薬や診断薬、理化学機器に加え、医薬品受託サービスを提供する。創薬基盤技術の開発、がん治療薬も提供する。今期3Q累計は検査関連製品やライフサイエンス関連が足踏みとなった。 記:2024/02/24
5631 東証プライム
4,283
6/28 15:00
+101(%)
時価総額 318,604百万円
フィルム・シート製造装置などの産業機械が主力。原発製品やクラッド鋼管も。配当性向は30%以上目安。販売価格の改善等で素形材・エンジニアリング事業は黒字転換。特別損失は減少。24.3期3Q累計は大幅増益。 記:2024/04/14
5933 東証プライム
1,097
6/28 15:00
-16(%)
時価総額 23,080百万円
建設用仮設機材「足場」の製造・販売・レンタルが主力。業界トップクラスのシェア。フィットネス関連製品、無線通信関連機器の販売等も。新型足場「アルバトロス」の拡販図る。27.3期売上高680億円目指す。 記:2024/06/15
6954 東証プライム
4,409
6/28 15:00
+89(%)
時価総額 4,451,093百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
6963 東証プライム
2,150
6/28 15:00
+5(%)
時価総額 885,800百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。LSI事業では自動車向けを強化。絶縁ゲートドライバIC、SiCパワーデバイスなどが注力製品。 記:2024/04/30
7419 東証プライム
1,613
6/28 15:00
+31(%)
時価総額 165,460百万円
家電量販店。神奈川県を地盤に、家電専門店「ノジマ」やキャリアショップを展開する。傘下にニフティを持ち、インターネット接続サービスも提供する。今期3Q累計は約3割の増収も、人件費や新規出店の費用が重し。 記:2024/02/29
7779 東証グロース
212
6/28 15:00
-6(%)
時価総額 29,139百万円
医療・介護用装着型ロボを開発するベンチャー。医療機関向けレンタルが柱。販売も。海外は欧米を開拓。医療用HAL下肢タイプは465台が稼働中。米国における治療サービス売上は増加。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/04/07
8184 東証1部
5,480
3/23 15:00
±0(%)
時価総額 233,497百万円
ホームセンターを運営。家具インテリアとホームセンターの融合が特長。首都圏中心に60店舗展開。ニトリがTOB実施。既存店売上高は堅調。粗利率上昇。20.8期通期は増収増益。21.8期は1店舗の新規出店計画。 記:2020/12/20
2,882
6/28 15:00
-68(%)
時価総額 89,299百万円
ドラッグストアチェーン。北陸や中部で、薬や食品、化粧品、家庭用品等を扱う「ゲンキー」を展開する。滋賀県にも進出。12月の店舗数は411。今上期は会社計画に対して順調に進捗。生鮮食品や日配品等が増加した。 記:2024/03/04
9433 東証プライム
4,254
6/28 15:00
+33(%)
時価総額 9,801,982百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9843 東証プライム
16,990
6/28 15:00
+225(%)
時価総額 1,944,387百万円
家具・インテリア国内最大手。企画、原材料調達、製造、物流、販売の一貫体制を構築。アイテム数は約1万点。8割超が自社開発商品。島忠を傘下に収める。Nポルダなどは売上順調。26.3期買上客数2億人以上目標。 記:2024/06/13