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前場に注目すべき3つのポイント~アフターコロナを意識した銘柄選別が強まりそう

2020/5/26 8:45 FISCO
*08:45JST 前場に注目すべき3つのポイント~アフターコロナを意識した銘柄選別が強まりそう 26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:アフターコロナを意識した銘柄選別が強まりそう ■前場の注目材料:ベネッセHD、20/3営業利益30.9%増 212.66億円、直近修正値で着地 ■IHI、空気清浄機を増産、医療機関など向け ■アフターコロナを意識した銘柄選別が強まりそう 26日の日本株市場は、強含みの相場展開が期待される。25日の米国市場はメモリアルデーの祝日だったため、海外勢のフローが限られることになろうが、政府による緊急事態宣言の全面解除を背景に、市場の関心は経済活動再開への期待に向かおう。 日経225先物清算値は大阪比150円高の20970円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好から買いが先行することになりそうだ。また、ドイツの5月のIfo期待指数は80.1と、前月の69.4から大きく上昇している。企業は慎重ながらも下期以降の景気改善を期待している結果となっている。各国でのロックダウン解除の流れもあり、押し目買い意欲は強そうである。 一方で、上値を買い上がるには厳しい面もある。米国が禁輸対象ブラックリストに中国の企業や機関を追加するなど、米中関係の悪化が重石になりやすい。本日は海外勢のフローが限られるため、売り圧力は強まらないだろうが、休場明けへの警戒感が高まりやすく、日経平均の21000円接近では、利益確定に向かう流れも意識されやすいところであろう。そのため、断続的なインデックス売買の他は、次第に個人主体による中小型株にシフトしやすいだろう。 市場の関心が集まりやすいのがアンジェス<4563>だろう。同社は新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を7月から始めると伝えられている。動物実験の成果などを受けて厚生労働省や医療機関などと治験前倒しについて協議しており、有効性が確認できれば年内にも承認を受けて実用化される可能性がありそうとも伝えられており、短期筋の資金流入が強まりそうである。 もっとも、個人投資家のセンチメントを表す銘柄でもあるため、同社が鈍い動きをみせてくるようだと、他の関連銘柄等への利益確定に向かわせやすい点には注意が必要。また、緊急事態宣言の全面解除を受けて、物色対象にも変化が起きやすく、アフターコロナを意識した銘柄選別が強まりそうである。 ■ベネッセHD、20/3営業利益30.9%増 212.66億円、直近修正値で着地 ベネッセHD<9783>が発表した2020年3月期決算は、売上高が前期比2.1%増の4485.77億円、営業利益が同30.9%増の212.66億円だった。22日に業績修正を発表しており、サプライズはない。21年3月期予想については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、現時点で合理的な業績予想の算定が困難であることから、未定としている。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(20741.65、+353.49) ・日経225先物は大阪夜間取引で上昇(20970、大阪比+150) ・1ドル107円70-80銭 ・日銀のETF購入 ・世界的な経済活動再開 ・日米欧の大型経済対策 ・7-9月期の業績回復期待 ・IHI<7013>空気清浄機を増産、医療機関など向け ・SCREEN<7735>IJ印刷機開発に着手、多品種少量対応 ・富士通<6702>デジタルアセット取引、異なる基盤を相互接続、富士通など ・NEC<6701>ネット分離ソリューション、マルウェア侵入防御 ・コニカミノルタ<4902>非接触で即体温測定、赤外線カメラ用アプリ提供 ・楽天<4755>楽天ペイ、「Suica」連携 ・第一三共<4568>抗がん剤投入、まず乳がん治療向け ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《SF》
関連銘柄 9件
4563 東証グロース
55
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 14,128百万円
大阪大学発の研究開発型バイオベンチャー。遺伝子医薬、DNAワクチンの研究開発などを行う。開発パイプラインにHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」など。早老症治療薬「ゾキンヴィ」を24年5月に発売。 記:2024/08/06
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
4902 東証プライム
685.8
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 344,727百万円
カラー複合機、ITサービス等を手掛けるデジタルワークプレイス事業が主力。デジタルカラー印刷機、X線関連機器に強みを持つヘルスケア事業等も展開。オフィスユニットではコスト低減等で収益力の強化を図る。 記:2024/07/05
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
7013 東証プライム
8,529
11/22 15:30
-192(%)
時価総額 1,319,266百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
9,067
11/22 15:30
-31(%)
時価総額 921,117百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
2,592
5/16 15:00
+1(%)
時価総額 265,952百万円
通信教育講座で国内首位。老人ホームでも国内首位級。学習塾なども。昨年11月に欧州の投資ファンドと組んでMBOを行うと発表。3月にMBOの一貫として実施したTOBが成立し、同社株は5月17日付で上場廃止に。 記:2024/04/11