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後場に注目すべき3つのポイント~マザーズ株高の構図や問われる「PBR1倍回復」の意味

2020/5/22 12:50 FISCO
*12:50JST 後場に注目すべき3つのポイント~マザーズ株高の構図や問われる「PBR1倍回復」の意味 22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、マザーズ株高の構図や問われる「PBR1倍回復」の意味 ・ドル・円は上げ渋り、日銀緩和受けた円売りは一服 ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位が信越化学工業<4063> ■日経平均は続落、マザーズ株高の構図や問われる「PBR1倍回復」の意味 日経平均は続落。90.20円安の20462.11円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。 21日の米株式市場でNYダウは反落し、101ドル安となった。上院が米取引所に上場している中国企業の上場廃止を促す法案を可決したことに続き、香港を巡る対中制裁策を提示する計画が報じられ、米中対立激化への懸念から売りが広がった。ただ、25日に予定される緊急事態宣言見直しでの首都圏の解除への期待や、本日開催される臨時の日銀金融政策決定会合を巡る思惑などから、日経平均は31円高でスタート。日銀決定会合では中小企業の資金繰り支援制度が決まり、事前の想定内と受け止められた。一方、中国で本日から始まった全国人民代表大会(全人代)で「香港版国家安全法」が議題にあがることが伝わり、香港ハンセン指数が大幅続落でスタート。日経平均もこれにつれて20457.90円(94.41円安)まで下落する場面があった。 個別では、ソフトバンク<9434>が3%超の下落。ソフトバンクG<9984>が同社株の一部売却を発表し、株式需給の軟化が懸念されたようだ。任天堂<7974>やトヨタ自<7203>は小安く、三菱UFJ<8306>などのメガバンク株は日銀決定会合後に下げ幅をやや広げた。決算発表銘柄ではすかいらーく<3197>が2%超の下落。また、ギークス<7060>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクGは資産売却の進展が好感されて3%超の上昇。ソニー<6758>やファーストリテ<9983>は小高い。中小型株では好決算のオイシックス<3182>が大商いとなり、仮想タッチパネルの共同開発が報じられたカーバイド<4064>は東証1部上昇率トップとなった。 セクターでは、鉄鋼、鉱業、非鉄金属が下落率上位で、その他も全般軟調。半面、空運業、その他金融業、情報・通信業など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は31%となっている。 本日の日経平均は朝方もみ合ったのち、日銀決定会合後の材料出尽くし感や香港を巡る米中対立激化への懸念からやや弱含み。日銀決定会合の内容を巡っては事前に報道で伝わっていたが、前日の為替動向を見ると一部で追加緩和などの思惑があったようだ。全人代に関しては米中対立激化につながるとの懸念が顕在化してきたが、引き続き様子を見たいとのムードが強い。週明けに緊急事態宣言の見直しが予定されていることも積極的な売買を手控える要因だろう。日経平均の日足チャートを見ると、20400円台前半に位置する5日移動平均線水準までいったん調整した格好だ。 売買代金上位では、保有株売却を巡りソフトバンクGとソフトバンクが明暗分かれているほかは総じて小動き。業種別騰落率では商品関連セクターの軟調ぶりが目立ち、内需・ディフェンシブセクターは相対的に底堅い。入国制限緩和に向けた議論が始まったことから、空運株やH.I.S.<9603>などの旅行関連株は強い動きだ。ここまでの東証1部売買代金は9000億円弱と減少傾向が続く。新興市場ではマザーズ指数が6日続伸し、前週末から100pt近く上昇している。 前引けの東証株価指数(TOPIX)は0.50%の下落となっており、後場は日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが実施される公算が大きい。しかし、前述のとおり全人代で香港を巡るリスクが浮上し、ハンセン指数が大幅に下落。中国・上海総合指数も本稿執筆時点で下げ幅を1%前後に広げてきており、後場は海外投資家による株価指数先物への売りが出てくる可能性がある。大方の投資家は模様眺めムードを強め、日経平均は軟調もみ合いになるとみておきたい。 さて、このところ当欄では、株式相場全体としては底堅い一方で上値も重く、積極的な取引参加者はマザーズ等への物色シフトを進めると度々予測してきた。ここまでの相場動向はこうした予測に沿ったものと言えるだろう。日銀ETF買いなどが強力な下支えとして機能する一方、投資家は経済や企業収益の回復への自信を深められず、日経平均の硬直感が増してきたことから個人投資家を中心にマザーズ等への物色シフトが進む構図だ。低金利環境の長期化観測や新型コロナウイルスによる社会変化もこうした構図を支え、当面は揺らぎそうにない。 なお、一部の市場関係者からは日経平均の株価純資産倍率(PBR)1倍回復に伴い、出遅れているシクリカルバリュー株(景気敏感系の割安株)のリバーサル(株価の反転上昇)に期待する声が増えている。しかし、今のところ代表的なシクリカルバリュー株に本格的なリバウンドの兆しは見えない。個人投資家や機関投資家を対象とした各種調査の結果を見るとなお弱気派が多く、従来どおり「PBR1倍回復=経済・企業収益の回復期待高まる」と捉えるべきか改めて問い直す必要もあるだろう。これらセクターには、コロナショック以前から構造的に苦境という業種も少なくない。 ■ドル・円は上げ渋り、日銀緩和受けた円売りは一服 22日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。日銀による追加金融支援策で円売りが優勢となる場面もあったが、その後円売り一服でドルは失速。日経平均株価のほか中国や米国の株価指数も弱含んでおり、ドル買い・円売りは弱まっているもよう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円55銭から107円76銭、ユーロ・円は117円74銭から117円98銭、ユーロ・ドルは1.0947ドルから1.0953ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・メディネット<2370>、幸和製作所<7807>など、11銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位が信越化学工業<4063> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・NZ・1-3月期小売売上高:前期比-0.7%(予想:-1.5%、10-12月期:+0.7%) ・日・4月全国消費者物価指数(生鮮品除く):前年比-0.2%(予想:-0.1%、3月:+0.4%) 【要人発言】 ・李中国首相 「人民元相場は基本的に安定した状態を維持」 「外貨準備を適切な水準に維持する」 「財政政策はより積極的に、金融政策はより柔軟に」 ・ロバートソンNZ財務相 「ヘリコプターマネーのコンセプトについて議論されているが、本格的ではない」 <国内> 特になし <海外> ・15:00 英・4月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:-15.5%、3月:-5.1%) ・15:00 英・4月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+425億ポンド、3月 :+31億ポンド) ・中国全国人民代表大会が開幕 《HH》
関連銘柄 16件
2370 東証グロース
46
9/27 15:00
±0(%)
時価総額 11,570百万円
体細胞や体性幹細胞など特定細胞加工物製造受託、免疫細胞治療用細胞加工受託、再生医療等製品・治験製品の製造受託等を手掛ける。再生医療等製品事業は開発加速で早期の収益化図る。特定細胞加工物の受託拡大に注力。 記:2024/08/02
3182 東証プライム
1,468
9/27 15:00
+39(%)
時価総額 55,825百万円
食材宅配会社。自然食品のサブスク宅配サービス「ネットスーパーOisix」を展開する。「大地を守る会」や「らでぃしゅぼーや」等のサービスも行う。シダックスを傘下に持つ。今期3Q累計は主力サービスが増加した。 記:2024/04/09
2,339.5
9/27 15:00
+20(%)
時価総額 532,241百万円
レストランチェーン最大手。ファミリーレストラン「ガスト」と中華の「バーミヤン」が主力。2976店舗展開。27店舗の新規出店実施。値上げ効果などで23.12期通期は黒字転換。24.12期は大幅最終増益計画。 記:2024/04/15
4063 東証プライム
6,343
9/27 15:00
+284(%)
時価総額 12,839,012百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。希土類磁石は車載市場などへの拡販に取り組む。配当性向は中長期的に40%目指す。 記:2024/05/16
4064 東証プライム
1,756
9/27 15:00
-11(%)
時価総額 16,519百万円
機能化学品や機能樹脂、電子材料の電子・機能製品と、フィルムやステッカー、再帰反射シートのフィルム・シート製品が柱。建材や産業プラントも手がける。今期3Q累計は半導体や電子部品向け製品、建材関連が足踏み。 記:2024/04/13
6758 東証プライム
2,861
9/27 15:00
-11,379(%)
時価総額 3,607,956百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6954 東証プライム
4,441
9/27 15:00
+215(%)
時価総額 4,483,398百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7060 東証スタンダード
440
9/27 15:00
+7(%)
時価総額 4,651百万円
ITフリーランスと企業のマッチングが柱。豪州でも展開。IT人材育成、動画、インターネットなどを展開。ゲーム事業は売却。国内IT人材事業は堅調。M&Aも活用し、コンサル、システム開発など新事業展開へ。 記:2024/07/01
7203 東証プライム
2,751.5
9/27 15:00
+25(%)
時価総額 44,890,687百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7807 東証スタンダード
1,006
9/27 14:51
-4(%)
時価総額 5,014百万円
福祉関連用品メーカー。歩行者やシルバーカーを主力に、入浴補助用具や排泄介護用品、食事・口腔ケア用品等を提供。車いすやシルバーカーなどの販売が伸びる。新中経では27年2月期売上72億円、経常12億円目標。 記:2024/05/27
7974 東証プライム
8,048
9/27 15:00
+52(%)
時価総額 10,451,857百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
1,451
9/27 15:00
-30.5(%)
時価総額 19,272,175百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9434 東証プライム
191.3
9/27 15:00
-1,785.2(%)
時価総額 915,781百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9603 東証プライム
1,686
9/27 15:00
+4(%)
時価総額 134,646百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。「変なホテル」等の運営を行うホテル事業も。九州産業交通HDなどを傘下に収める。ハウステンボスは22年に譲渡。26.10期売上4300億円目標。グローバルマーケットの強化図る。 記:2024/06/09
9983 東証プライム
49,110
9/27 15:00
+1,210(%)
時価総額 15,627,833百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
9,093
9/27 15:00
+201(%)
時価総額 15,666,821百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17