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後場に注目すべき3つのポイント~各所に漂う市場の慎重ムード

2020/5/15 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~各所に漂う市場の慎重ムード 15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅に4日続落、各所に漂う市場の慎重ムード ・ドル・円は上げ渋り、国内勢の買い一巡で ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がアステラス製薬<4503> ■日経平均は小幅に4日続落、各所に漂う市場の慎重ムード 日経平均は小幅に4日続落。60.75円安の19854.03円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えている。 14日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反発し、377ドル高となった。9日までの1週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、過去8週間で3600万件に達したことが嫌気されて売りが先行。しかし、政府による追加救済策や各州での経済活動再開への期待から自律反発に期待した買いが入り、原油先物相場の上昇も支援材料となった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで235円高からスタートすると、寄り付き直後には一時20198.25円(283.47円高)まで上昇。しかし、その後は米中摩擦への懸念などから失速し、マイナスへ転じた。取引時間中に発表された中国の4月小売売上高が市場予想を下回ったこともネガティブ視されたようだ。 個別では、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、トヨタ自<7203>などが小安い。日経平均への寄与が大きいファーストリテ<9983>は2%の下落。決算発表銘柄では今期予想を非開示とした富士通<6702>が売り優勢で、減益・減配計画が嫌気された三菱地所<8802>は8%超の下落。カルビー<2229>なども急落した。また、沢藤電<6901>やブレインP<3655>が東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソニー<6758>や東エレク<8035>が堅調。東エレクは米同業の決算などが買い材料視された。決算発表銘柄ではKDDI<9433>やユニチャーム<8113>が買い優勢で、LIFULL<2120>は東証1部上昇率トップ。コロプラ<3668>はストップ高水準での買い気配が続いた。 セクターでは、不動産業、水産・農林業、食料品が下落率上位。半面、鉱業、倉庫・運輸関連業、海運業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の64%、対して値上がり銘柄は33%となっている。 本日の日経平均は前日の米株高の流れを引き継いでスタートしたものの、買いが続かず失速した。日足チャート上では20100円台半ばに位置する5日移動平均線に上値を抑えられる格好。一方で25日移動平均線が19600円台半ばまで迫ってきており、下値のサポートとして機能するかが注目される。売買代金上位では東エレクなどの半導体製造装置株やKDDIが健闘しているものの、全般に小安い。ファーストリテの軟調ぶりから株価指数に絡んだ売り圧力が感じられる。業種別騰落率を見ると商品関連セクターを中心とした景気敏感系がプラス、内需・ディフェンシブ系がマイナスに顔を出しているが、経済回復への期待上昇というより前日までの動きのリバーサル(株価反転)によるものだろう。ここまでの東証1部売買代金は1兆円を下回り、積極的な売買は手控えられている。 新興市場ではマザーズ指数が前引けで小幅にプラスを確保しているものの、やはり上値が重い。週末を前に個人投資家からも利益確定売りが出やすいところか。 前引けの東証株価指数(TOPIX)は0.32%の下落となっており、後場に日銀のETF買いは実施されないだろう。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数も前日終値近辺で推移しており、積極的な買い材料とはならない。前日の日経平均は後場中ごろから下げ幅を広げただけに、本日も警戒ムードが出てくる可能性がある。 前日の先物手口を見ると、モルガン・スタンレーMUFG証券やゴールドマン・サックス証券といった外資系証券によるTOPIX先物の売り越しが大きかった。前述した後場中ごろからの市況軟化の要因と考えられるが、これらは海外のリアルマネー(年金基金や投資信託党の資金)によるものとみられている。米株式市場に目を向けると、NYダウが12日、13日と500ドル前後下落。下値切り上げのもち合い下放れが懸念されていたところ、14日に反発してきたのは安心できる動きだが、朝方には一時400ドル超下げるなどボラティリティー(株価変動率)が再び高まってきた感がある。米株の変動性指数(VIX)は節目の30を上回って推移している。 また、今週は米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が性急な経済再開に警鐘を鳴らし、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長や著名投資家らが米経済の先行きに対し慎重な見方を示した。12日の当欄でも指摘したとおり、目先の株価上昇に一服感が漂うなかでリスク要因がトピックスとして挙がりやすくなっている。こうしたことも市場のセンチメント(心理)を表していると言えるだろう。 ■ドル・円は上げ渋り、国内勢の買い一巡で 15日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。日経平均株価が寄り付きから堅調地合いとなり、円売り先行で主要通貨を押し上げた。また、仲値にかけて国内勢のドル買いで107円40銭台に浮上。ただ、その後の日本株の失速や国内勢の買い一巡で、ドルの上昇はいったん収束している。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円22銭から107円43銭、ユーロ・円は115円85銭から116円09銭、ユーロ・ドルは1.0801ドルから1.0808ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・インパクトホールディングス<6067>、メドピア<6095>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がアステラス製薬<4503> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・4月企業物価指数:前年比-2.3%(予想:-1.4%、3月:-0.4%) ・中・4月鉱工業生産指数:前年比+3.9%(予想:+1.5%、3月:-1.1%) ・中・4月小売売上高:前年比-7.5%(予想:-6.0%、3月:-15.8%) <国内> 特になし <海外> ・15:00 独・1-3月期GDP速報値(前年比予想:-1.6%、10-12月期:+0.3%) 《HH》
関連銘柄 18件
2120 東証プライム
178
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 23,895百万円
国内最大級の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営。老人ホーム・介護施設の検索サイトの運営、海外事業等も手掛ける。HOME'S関連事業ではクライアントネットワークの拡大・強化を図る。 記:2024/08/02
2229 東証プライム
3,050
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 408,487百万円
かっぱえびせん等スナック菓子大手。ポテトチップスは国内シェア高い。北米、アジアなど海外でも事業展開。25年度の海外売上高比率は30~35%目標。国内海外ともに堅調。値上げで原材料高こなす。工場効率化進める。 記:2024/10/08
3655 東証プライム
1,006
11/22 15:30
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時価総額 22,435百万円
データ活用支援を行うプロフェッショナルサービス事業が主力。自社製・他社製プロダクトの提供等も手掛ける。伊藤忠商事、りそなHDと資本業務提携。プロフェッショナルサービス事業は順調。有償稼働率が回復。 記:2024/06/18
3668 東証プライム
471
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 61,256百万円
スマホ向けゲームなどの開発・運営を行うエンターテインメント事業を手掛ける。魔法使いと黒猫のウィズ、白猫プロジェクトが代表作。投資育成事業も展開。ブリリアンクリプトトークンは上場地域の拡大等に取り組む。 記:2024/08/23
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4,490
6/28 15:00
±0(%)
時価総額 30,105百万円
小売業やサービス業の店舗・店頭に特化したマーケティング支援を展開。覆面調査や営業支援、ASP提供も手掛ける。23.12期1Qは業績足踏み。MBO成立により、同社株は23年6月29日付けで上場廃止予定。 記:2023/06/03
6095 東証プライム
491
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 10,795百万円
医師専用コミュニティサイト「MedPeer」の運営等を行う集合知プラットフォーム事業が主力。かかりつけ薬局化支援サービス、薬局予約サービス「やくばと」等も。「やくばと」は医療機関における導入が順調。 記:2024/08/29
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6901 東証スタンダード
959
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 4,145百万円
トラック・バス用電装品を手掛ける電装品事業が主力。可搬式発動発電機、車輌用・船舶用電気冷蔵庫等も。1919年設立。群馬県太田市に本社。日野自動車の持分法適用会社。電装品事業は商用電動車への部品供給進める。 記:2024/10/10
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8113 東証プライム
3,831
11/22 15:30
-24(%)
時価総額 2,378,415百万円
大手衛生用品メーカー。生理用品、ベビー用紙おむつで国内トップシェア。ペットケア用品、業務用食品包装資材等も。海外売上高比率は6割超。大人用排泄ケア用品は東南アジア地域で商品ラインアップの拡充図る。 記:2024/06/29
8802 東証プライム
2,108.5
11/22 15:30
+18(%)
時価総額 2,680,485百万円
総合不動産大手。三菱グループ。新丸の内ビルディングなど東京・丸の内エリアでオフィスビルを多数保有。住宅事業や投資マネジメント事業等も。配当性向30%程度目処。再開発プロジェクトの推進、事業化等に取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17