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来週の相場で注目すべき3つのポイント:ファーストリテなど決算、二番底模索、企業倒産件数

2020/4/4 19:52 FISCO
*19:52JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:ファーストリテなど決算、二番底模索、企業倒産件数 ■株式相場見通し 予想レンジ:上限18500-下限17000円 来週の日経平均は、引き続き下値を探る展開となりそうだ。スペインなど欧州の一部では新型コロナの感染ペース鈍化が見られ始めたものの、現在の焦点は米国の感染拡大であり、国内では非常事態宣言やロックダウン実施への懸念がくすぶり、リスク回避姿勢の継続が予想される。引き続き、新型コロナを巡るニュースフローで下振れしやすい地合いとなるだろう。政府は現状で否定しているが、非常事態宣言とロックダウンが同時発表される可能性もあり、その発表を受けて株式市場が短期的なあく抜けと捉えるか、二番底を探りに行くきっかけとなるかの分岐点となる。また、5月半ばまでは新型コロナの影響が反映された経済指標と企業決算の発表が国内外とも続き、かなり厳しい結果に直面することになる。個別企業では、9日にローソン<2651>とセブン&アイHD<3382>の2020年2月期決算、日経平均への寄与度が大きいファーストリテイリング<9983>の今上期(19年9月?20年2月)決算と3月の国内ユニクロ売上推移速報がそれぞれ発表される。企業の今期業績予想については、控えめに抑えたものやレンジ型(上限と下限を示して幅を持たせる)、さらに予想自体の発表見送りも想定される。決算発表ではネガティブ感を株価が吸収できるかが焦点となってくる。一方で、日経平均は前週に週間ベースで1500円超、4月に入って3日までで1000円強の下げとなっていることから、短期的なリバウンドが生じる可能性もある。現状は3月最終週のリバウンド一巡から再反落の形となっており、これを打ち消すには18300円台に低下してきている5日移動平均線水準を回復することが第一条件となる。これを回復できない間は下げ途中のあや戻しとみておくべきだろう。物色的には、新型コロナワクチン・感染症薬開発、テレワーク、遠隔医療、人工呼吸器、巣ごもり消費といったテーマでの循環物色が見込まれる。 主な国内経済関連スケジュールは、6日に3月消費動向調査、7日に2月毎月勤労統計調査、2月家計調査、2月景気動向指数、8日に2月機械受注、2月国際収支、3月景気ウォッチャー調査、19年度と3月の企業倒産、9日に3月都心オフィス空室率、3月消費動向調査、3月工作機械受注、4月の地域経済報告(さくらリポート)、10日に3月国内企業物価指数がそれぞれ発表される。一方、米国など海外主要スケジュールは、7日に米2月消費者信用残高、9日に米3月生産者物価、米4月ミシガン大学消費者マインド指数、10日に中国3月消費者物価・生産者物価、米3月消費者物価、グッドフライデー(聖金曜日)で米英など休場、が予定されている。 ■為替市場見通し 来週のドル・円はもみ合いか。米国内での新型コロナウイルス感染はピークを迎えつつあるとみられており、感染の被害状況をにらみながらの為替取引となりそうだ。米国経済縮小への懸念が強まることによって日米の株安につながり、一時的にユーロ、日本円に対するドル買いがやや強まる可能性がある。 トランプ大統領は4月12日までのビジネス再開を目指していたようだが、ウイルス感染被害がさらに拡大するとの理由で外出自粛措置などの期間を延長した。ただし、米国内でのウイルス感染による死者は大幅に増加する可能性が高いとみられており、ドル買いが長続きするとの見方は少ないようだ。ウイルス蔓延の影響が経済指標にも徐々に表れている。特に雇用関連指標は景気後退(リセッション)入りを思わせる極めて低調な内容が続くとみられる。 トランプ政権は2兆ドル規模の大型経済対策を成立させたほか、連邦準備制度理事会(FRB)は無制限量的緩和やドル資金供給などさまざまな政策を繰り出し、金融市場の混乱をできるだけ抑えようとしている。ただ、ウイルス感染被害の拡大ペースに追い付かず、経済支援策の効果は長続きしない可能性もある。なお、4月10日は聖金曜日の祝日となり、欧米諸国の金融市場はおおむね休場となる。 ■来週の注目スケジュール 4月6日(月):印・サービス業PMI、独・製造業受注、米・連邦準備制度理事会(FRB)のストレステスト(健全性審査)、資本配分計画の提出期限など 4月7日(火):日・実質賃金総額・家計支出・外貨準備高・景気一致指数、豪・貿易収支・豪中銀が政策金利発表、独・鉱工業生産指数、中・外貨準備高など 4月8日(水):日・貿易収支・コア機械受注・倒産件数・景気ウォッチャー調査、スイス・失業率、米FOMC議事要旨公表など 4月9日(木):日・東京オフィス空室率・消費者態度指数・工作機械受注、独・貿易収支、英・鉱工業生産指数・商品貿易収支、印・鉱工業生産、加・失業率、米・卸売在庫、韓国中銀が政策金利発表など 4月10日(金):日・国内企業物価指数、中・消費者物価指数・生産者物価指数、トルコ・失業率、米・消費者物価コア指数、米・独・仏・英・印・豪・加・NZ・香港・ブ・南ア・スイス・伊・株式市場は祝日のため休場(聖金曜日)など 4月12日(日):復活祭(イースター) 《SK》
関連銘柄 3件
2651 東証プライム
10,345
4/19 15:00
+5(%)
時価総額 1,037,604百万円
コンビニ大手。傘下に高級スーパーの成城石井や映画館のユナイテッド・シネマなど。親会社は三菱商事。店内調理サービス「まちかど厨房」や一般用医薬品取扱い店舗を拡充。業容好調で、24.2期3Q累計は大幅増益。 記:2024/01/27
1,995.5
4/19 15:00
+25(%)
時価総額 5,306,685百万円
国内流通グループ最大手。国内外のコンビニエンスストアを中核に、スーパーや外食、金融事業を展開。国内コンビニエンスストア事業は堅調。人流回復や販促施策が奏功し、既存店売上が増加。24.2期3Qは営業増益。 記:2024/01/27
9983 東証プライム
40,520
4/19 15:00
-430(%)
時価総額 12,894,315百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27