マーケット
5/17 15:15
38,787.38
-132.88
39,869.38
-38.62
暗号資産
FISCO BTC Index
5/17 20:27:15
10,344,877
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~新年度入り後に見える風景は?

2020/3/31 12:48 FISCO
*12:48JST 後場に注目すべき3つのポイント~新年度入り後に見える風景は? 31日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、新年度入り後に見える風景は? ・ドル・円はしっかり、中国の強い経済指標で円売り ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は反発、新年度入り後に見える風景は? 日経平均は反発。148.53円高の19233.50円(出来高概算6億6000万株)で前場の取引を終えている。 30日の米株式市場でNYダウは反発し、690ドル高となった。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待からジョンソン・エンド・ジョンソンが大きく買われたほか、月末とあってリバランス(資産構成の調整)目的の買いが散見された。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで96円高からスタートしたが、2月の有効求人倍率が2年11カ月ぶり低水準となったことが嫌気されるなどし、朝方はマイナスへ転じる場面もあった。しかし、中国国家統計局などが発表した3月の製造業・非製造業購買担当者景気指数(PMI)が急回復したことを受け、日経平均は一時19336.19円(251.22円高)まで上昇すると、その後も100円を超える上昇で推移した。 個別では、新型コロナウイルス治療を巡り期待が高まる富士フイルム<4901>が6%超高と大幅続伸。本日は抗インフルエンザ薬「アビガン」で新型コロナを治療する臨床試験を始めると報じらている。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>などが堅調。中小型株ではテレワーク関連のブイキューブ<3681>が引き続き賑わっており、ヒトコムHD<4433>やエアトリ<6191>はストップ高水準で前場を折り返した。一方、リクルートHD<6098>が3%超下落したほか、トヨタ自<7203>やメガバンク株が軟調。今期業績予想を非開示としたしまむら<8227>も売られた。また、MUTOHーHD<7999>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 セクターでは、石油・石炭製品、鉱業、精密機器などが上昇率上位。半面、鉄鋼、銀行業、卸売業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の53%、対して値下がり銘柄は44%となっている。 前日の米株高や中国企業の景況感改善を支援材料として、日経平均は3ケタの上昇で前場を折り返した。セクターや個別株の動向としては、米株高や中国の景気持ち直しの恩恵が期待できる銘柄の買いのほか、東京原油の反発に伴う関連セクターの上昇、さらに香港株高に連動しているとみられる日経平均型銘柄の上昇が確認できる。とはいえ、前引けで日経平均が+0.78%となったのに対し、東証株価指数(TOPIX)は+0.29%にとどまっている。業種別騰落率では景気敏感セクターの一角の軟調ぶりが目立ち、世界経済の先行きに対し懸念が和らいだ印象は乏しい。 本日は3月期末となるが、既に新型コロナの影響による事業環境悪化や商品市況の下落などにより多額の損失を計上する見込みの企業が多いだけに、株式の評価損を少しでも軽減する「対策」への思惑が出てきそうだ。昨年3月末の日経平均は21205.81円、TOPIXは1591.64ptで、現在値はともに1割弱下回る水準にある。ただ、日経平均が19000円を上回る場面では直近の戻りを演出した「公的資金の買い」の再来は期待しづらいだろう。TOPIXの伸びの鈍さもこれを裏付けるものとなる。 本日まずまず堅調に推移して取引を終えたとして、明日から名実ともにスタートする新年度相場はどういったものになるか。市場では19000円水準で日経平均の戻りは頭打ちとなり、二番底を模索するという弱気な見方が少なくない。TOPIXの伸びの鈍さの背景には、こうした見方に沿った海外投資家のTOPIX先物売りが続いていることがあると考えられる。弱気な理由として挙げられている点はおおむね共通しており、決算発表に向けた企業業績の悪化懸念、ドル逼迫が和らいだことによる円安進行一服、新年度入りによる年金基金等のリバランス買い一服、などである。 新型コロナを巡っても、東京都内では食品等の買い占めの動きが再び強まっており、都市封鎖(ロックダウン)への懸念が根強いことが窺える。新年度入り後に見えてくる風景はどういったものか、慎重に検討したうえで相場に取り組む必要がありそうだ。 ■ドル・円はしっかり、中国の強い経済指標で円売り 31日午前の東京市場でドル・円はしっかり。午前中に発表された中国の製造業と非製造業のPMIが予想を大きく上回り、株高を背景とするリスク許容度の上昇で円売りが強まった。主要通貨が対円で強含むなか、ドル・円は108円後半まで水準を切り上げた。 ここまでの取引レンジはドル・円は107円70銭から108円72銭、ユーロ・円は118円84銭から119円78銭、ユーロ・ドルは1.0984ドルから1.1062ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アイスタディ<2345>、メタップス<6172>など、20銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・2月有効求人倍率:1.45倍(予想:1.47倍、1月:1.49倍) ・日・2月失業率:2.4%(予想:2.4%、1月:2.4%) ・日・2月鉱工業生産速報:前月比+0.4%(予想:0.0%、1月:+1.0%) ・中・3月製造業PMI:52.0(予想:44.8、2月:35.7) ・中・3月非製造業PMI:52.3(予想:42.0、2月:29.6) <国内> 特になし <海外> ・15:00 英・10-12月期GDP改定値(前年比予想:+1.1%、速報値:+1.1%) ・15:00 英・10-12月期経常収支(予想:-70億ポンド、7-9月期:-159億ポンド) 《HH》
関連銘柄 13件
2345 東証スタンダード
246
5/17 15:00
+7(%)
時価総額 4,266百万円
M&Aでブロックチェーン関連が主力に。技術者派遣や暗号資産運用も。24.10期1Qはゲーム会社との協業によるNFTゲームの収益化を推進。5月に暗号資産「スケブコイン」を子会社運営の暗号資産交換所に上場へ。 記:2024/04/12
3681 東証プライム
258
5/17 15:00
+15(%)
時価総額 6,382百万円
映像コミュニケーションサービス会社。Web会議システムの提供や、オンラインイベント、セミナー、ライブ配信等の企画、開発、販売を行う。遠隔医療でもサービスを提供。23年12月期は製薬や人材の領域が足踏み。 記:2024/04/11
956
5/17 15:00
-12(%)
時価総額 17,111百万円
販売・営業に特化したアウトソーシング事業を展開。訪日客対応サービスも。24.8期1Qはコロナ関連業務受託の一巡で足踏み。ただ訪日客対応が堅調。昨夏買収の空港業務受託会社も上乗せ。通期では増益・増配を計画。 記:2024/02/06
3,414
5/17 15:00
±0(%)
時価総額 4,246,596百万円
富士フイルムグループの持株会社。デジカメや写真関連、医薬品製造開発受託、高機能材料、オフィス関連等を手掛ける。イメージング部門は堅調。デジタルカメラなどの販売が伸びる。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2024/02/25
7,697
5/17 15:00
-13(%)
時価総額 13,053,804百万円
国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
6172 東証グロース
886
6/28 15:00
-1(%)
時価総額 12,165百万円
EC業者向け決済代行やネット広告運用が柱。22.12期は不正アクセス対応費用が利益の重石に。23.12期は営業黒字復帰を計画。今年2月にMBOを表明。TOB価格は1株889円。TOB成立ならば上場廃止に。 記:2023/03/07
6191 東証プライム
1,375
5/17 15:00
+9(%)
時価総額 30,465百万円
航空券予約サイトを運営。訪日客向けWi-Fi貸出やITオフショア開発、投資事業なども。まぐまぐ等を傘下に収める。エアトリ経済圏の強化図る。旅行需要の回復で取扱高は大幅増。24.9期1Qは大幅営業増益。 記:2024/04/14
7203 東証プライム
3,436
5/17 15:00
+84(%)
時価総額 56,058,295百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
8,503
5/17 15:00
-97(%)
時価総額 11,042,761百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
7999 東証スタンダード
2,500
5/17 15:00
+90(%)
時価総額 12,638百万円
産業用大判インクジェットプリンタで国内トップ。3DプリンタやCADシステムなども。24.3期3Q累計はCADを活用したSIやソフト開発が好調。プリンタの価格転嫁も進む。通期増収・営業増益を計画。増配予定。 記:2024/03/10
8227 東証プライム
7,518
5/17 15:00
+25(%)
時価総額 555,031百万円
衣料量販店「ファッションセターしまむら」を運営。低価格の衣料に強み。若者向け業態「アベイル」やベビー業態「バースデイ」も展開。アプリ会員は500万人超。品揃え拡充や地域対応強化が奏功し3Q累計は増収増益。 記:2024/01/26
9983 東証プライム
41,010
5/17 15:00
-370(%)
時価総額 13,050,243百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,550
5/17 15:00
+11(%)
時価総額 14,731,257百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10