マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
43,870.35
+461.88
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 7:44:22
15,272,976
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~「需給の荒波」に乗るかどうか

2020/3/25 12:43 FISCO
*12:43JST 後場に注目すべき3つのポイント~「需給の荒波」に乗るかどうか 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅に3日続伸、「需給の荒波」に乗るかどうか ・ドル・円は弱含み、日本株高も国内勢による期末の売り ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は大幅に3日続伸、「需給の荒波」に乗るかどうか 日経平均は大幅に3日続伸。1036.86円高の19129.21円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えている。 24日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに大幅反発し、2112ドル高と過去最大の上げ幅を記録した。議会要人から経済対策を巡る与野党協議の進展を示唆する発言が相次ぎ、合意への期待が高まった。また、トランプ大統領がイースター(復活祭、4月12日)までに経済活動を再開させたい考えを示すと一段高となり、この日の高値圏で取引を終えた。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで354円高からスタートすると上げ幅を大きく拡大。取引時間中としては8営業日ぶりに19000円台を回復し、前場中ごろを過ぎ19187.56円(1095.21円高)まで上昇する場面もあった。 個別では、トヨタ自<7203>が8%、リクルートHD<6098>が15%の上昇となった。日経平均への寄与が大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>は大幅続伸し、その他売買代金上位もソニー<6758>、任天堂<7974>、東エレク<8035>など全般堅調。また、共立メンテ<9616>やアシックス<7936>などストップ高を付ける銘柄も前日と同様に多かった。一方、日経平均採用銘柄ではディーエヌエー<2432>、ユニチカ<3103>、中外薬<4519>などが逆行安。食料品株や陸運株も散見され、内需・ディフェンシブ関連セクターの一角が戻り待ちの売りに押されたようだ。また、インフォMT<2492>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 セクターでは、全33業種がプラスとなり、不動産業、海運業、輸送用機器、鉄鋼、サービス業などが上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の88%、対して値下がり銘柄は11%となっている。 前日の当欄で指摘したとおり、日米の金融緩和強化の効果は強烈だ。米国では24日、経済対策への期待も加わり、NYダウが過去最大の上げ幅を更新。日本では日経平均が連日で1000円超の大幅高となっている。前日は日経平均の上げ幅が1204円高に達したのに対し、東証1部銘柄の18%が値下がりしていたが、本日は値上がり銘柄のすそ野が広がっている印象。値上がり率上位銘柄などを見ると、典型的なショート(売り持ち)銘柄に買い戻し圧力がかかっていることが背景にあると考えられる。東京五輪・パラリンピックが1年程度延期されることになったが、ホテル・旅行会社等の観光関連株は「中止されなかっただけまし」と言わんばかりに連日でストップ高を付けている。 とはいえ先週、ファンドの資金流出に伴う持ち高解消の動きが出てから、需給主導で乱高下している感は拭えない。上げ相場では「悪材料出尽くし」「新型コロナウイルス終息後の回復期待」といった講釈がつけられやすいが、全世界の新型コロナ感染者数は日本時間25日に40万人を超えるなど急ピッチで増加中。終息時期はなお見通せておらず、経済成長見通しを下方修正する動きも続いている。企業の事業環境を巡る不透明感が払拭されたわけではない。 金融市場の一角でも米モーゲージ債(不動産担保証券)のスプレッド(上乗せ金利)が急拡大していることなどが警戒されており、危機の芽は残る。金融緩和強化による株式相場の底上げや、ファンドの持ち高解消に伴う「需給の荒波」に乗るかどうか、慎重に検討したい。 ■ドル・円は弱含み、日本株高も国内勢による期末の売り 25日午前の東京市場でドル・円は弱含み。朝方に111円54銭を付けた後は下落方向に振れた。米国株の急反発を受け日経平均株価は19000円台を回復したが、国内勢による期末のドル売り・円買いが進み、ドルは110円台での取引が中心となっている。 ここまでの取引レンジはドル・円は110円75銭から111円54銭、ユーロ・円は119円52銭から120円33銭、ユーロ・ドルは1.0768ドルから1.0815ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・UTグループ<2146>、ジャパンベストレスキューシステム<2453>など、79銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ムニューシン米財務長官 「新型コロナウイルス法案で詳細を詰める作業を続けている」 ・日銀金融政策決定会合・主な意見(3月16日分) 「企業金融の円滑化に万全を期すとともに金融市場の安定を維持し、企業や家計のコンフィデンスの悪化を防止する観点から、金融緩和を強化することが適当」 「当面の優先課題は、潤沢な資金供給および企業金融面での十分な資金繰り支援」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 15件
2146 東証プライム
2,014
11/22 15:30
-36(%)
時価総額 80,254百万円
製造業中心に人材派遣・請負等を行うUTエイムなどを傘下に収める持株会社。半導体、自動車関連企業などが取引先。構造改革ソリューションの提供等も。技術職社員数は5万2000名超。製造派遣分野に経営資源集中。 記:2024/08/13
2432 東証プライム
2,517
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 307,441百万円
ゲームの自社開発・運営、協業タイトル等を手掛けるゲーム事業、「Pococha」等のライブストリーミング事業が柱。横浜DeNAベイスターズを傘下に持つ。ライブストリーミング、スポーツ事業等で成長投資行う。 記:2024/08/02
998
3/22 15:00
±0(%)
時価総額 34,059百万円
入居者向け生活トラブル解決サービスを手掛ける。パートナー企業を通じ会員・保険・保証サービスを販売。安心入居サポートは会員数が順調増。保証事業は堅調。23.9期通期は2桁増益。MBOで上場廃止予定。 記:2024/01/09
2492 東証プライム
288
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 74,716百万円
外食業界中心に、見積や受注、納品、請求、入金等のBtoBプラットフォームを提供。利用企業数は104万社超。FOOD事業は卸売企業向けサービスが順調。中期経営計画では26.12期売上高200億円目標。 記:2024/06/24
3103 東証プライム
240
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 13,860百万円
ナイロンフィルム等の高分子事業、ガラス繊維等の機能資材事業、繊維事業等を展開。紡績会社として1889年に創業。中期経営計画では26.3期売上高1500億円目標。高機能製品、環境配慮型製品の拡販を図る。 記:2024/06/09
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7936 東証プライム
2,861.5
11/22 15:30
+46.5(%)
時価総額 2,173,258百万円
スポーツ用品メーカー。各種スポーツ用品の製造・販売等を行う。ランニングシューズに強み。オニツカタイガーブランドなども展開。海外売上高比率が高い。パフォーマンスランニング部門では高付加価値商品に注力。 記:2024/07/07
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9616 東証プライム
2,687
11/22 15:30
+33.5(%)
時価総額 210,768百万円
学生寮や社員寮の運営等を行う寮事業、ビジネスホテル「ドーミーイン」の運営等を行うホテル事業が柱。総合ビルマネジメント事業、フーズ事業等も展開。寮事業では販売価格の適正化、徹底したコスト管理などを図る。 記:2024/08/10
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17