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後場に注目すべき3つのポイント~「需給の荒波」に乗るかどうか

2020/3/25 12:43 FISCO
*12:43JST 後場に注目すべき3つのポイント~「需給の荒波」に乗るかどうか 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅に3日続伸、「需給の荒波」に乗るかどうか ・ドル・円は弱含み、日本株高も国内勢による期末の売り ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は大幅に3日続伸、「需給の荒波」に乗るかどうか 日経平均は大幅に3日続伸。1036.86円高の19129.21円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えている。 24日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに大幅反発し、2112ドル高と過去最大の上げ幅を記録した。議会要人から経済対策を巡る与野党協議の進展を示唆する発言が相次ぎ、合意への期待が高まった。また、トランプ大統領がイースター(復活祭、4月12日)までに経済活動を再開させたい考えを示すと一段高となり、この日の高値圏で取引を終えた。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで354円高からスタートすると上げ幅を大きく拡大。取引時間中としては8営業日ぶりに19000円台を回復し、前場中ごろを過ぎ19187.56円(1095.21円高)まで上昇する場面もあった。 個別では、トヨタ自<7203>が8%、リクルートHD<6098>が15%の上昇となった。日経平均への寄与が大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>は大幅続伸し、その他売買代金上位もソニー<6758>、任天堂<7974>、東エレク<8035>など全般堅調。また、共立メンテ<9616>やアシックス<7936>などストップ高を付ける銘柄も前日と同様に多かった。一方、日経平均採用銘柄ではディーエヌエー<2432>、ユニチカ<3103>、中外薬<4519>などが逆行安。食料品株や陸運株も散見され、内需・ディフェンシブ関連セクターの一角が戻り待ちの売りに押されたようだ。また、インフォMT<2492>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 セクターでは、全33業種がプラスとなり、不動産業、海運業、輸送用機器、鉄鋼、サービス業などが上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の88%、対して値下がり銘柄は11%となっている。 前日の当欄で指摘したとおり、日米の金融緩和強化の効果は強烈だ。米国では24日、経済対策への期待も加わり、NYダウが過去最大の上げ幅を更新。日本では日経平均が連日で1000円超の大幅高となっている。前日は日経平均の上げ幅が1204円高に達したのに対し、東証1部銘柄の18%が値下がりしていたが、本日は値上がり銘柄のすそ野が広がっている印象。値上がり率上位銘柄などを見ると、典型的なショート(売り持ち)銘柄に買い戻し圧力がかかっていることが背景にあると考えられる。東京五輪・パラリンピックが1年程度延期されることになったが、ホテル・旅行会社等の観光関連株は「中止されなかっただけまし」と言わんばかりに連日でストップ高を付けている。 とはいえ先週、ファンドの資金流出に伴う持ち高解消の動きが出てから、需給主導で乱高下している感は拭えない。上げ相場では「悪材料出尽くし」「新型コロナウイルス終息後の回復期待」といった講釈がつけられやすいが、全世界の新型コロナ感染者数は日本時間25日に40万人を超えるなど急ピッチで増加中。終息時期はなお見通せておらず、経済成長見通しを下方修正する動きも続いている。企業の事業環境を巡る不透明感が払拭されたわけではない。 金融市場の一角でも米モーゲージ債(不動産担保証券)のスプレッド(上乗せ金利)が急拡大していることなどが警戒されており、危機の芽は残る。金融緩和強化による株式相場の底上げや、ファンドの持ち高解消に伴う「需給の荒波」に乗るかどうか、慎重に検討したい。 ■ドル・円は弱含み、日本株高も国内勢による期末の売り 25日午前の東京市場でドル・円は弱含み。朝方に111円54銭を付けた後は下落方向に振れた。米国株の急反発を受け日経平均株価は19000円台を回復したが、国内勢による期末のドル売り・円買いが進み、ドルは110円台での取引が中心となっている。 ここまでの取引レンジはドル・円は110円75銭から111円54銭、ユーロ・円は119円52銭から120円33銭、ユーロ・ドルは1.0768ドルから1.0815ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・UTグループ<2146>、ジャパンベストレスキューシステム<2453>など、79銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ムニューシン米財務長官 「新型コロナウイルス法案で詳細を詰める作業を続けている」 ・日銀金融政策決定会合・主な意見(3月16日分) 「企業金融の円滑化に万全を期すとともに金融市場の安定を維持し、企業や家計のコンフィデンスの悪化を防止する観点から、金融緩和を強化することが適当」 「当面の優先課題は、潤沢な資金供給および企業金融面での十分な資金繰り支援」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 15件
2146 東証プライム
3,325
4/19 15:00
-50(%)
時価総額 134,207百万円
製造業派遣・請負が柱。構造改革支援や技術者派遣も。24.3期3Q累計は半導体業界向けが停滞。だが株式報酬費用解消などで増益に。中計では26.3期に営業益2.2億円目指す。還元方針を配当性向6割目安に変更。 記:2024/03/11
2432 東証プライム
1,486.5
4/19 15:00
-47.5(%)
時価総額 193,559百万円
インターネットサービス会社。モバイル向けソーシャルゲーム・プラットフォーム「Mobage」等を手掛ける。ゲーム事業はユーザ消費額が伸び悩む。ライブストリーミング事業は黒字転換。24.3期3Qは増収。 記:2024/03/04
998
3/22 15:00
±0(%)
時価総額 34,059百万円
入居者向け生活トラブル解決サービスを手掛ける。パートナー企業を通じ会員・保険・保証サービスを販売。安心入居サポートは会員数が順調増。保証事業は堅調。23.9期通期は2桁増益。MBOで上場廃止予定。 記:2024/01/09
2492 東証プライム
372
4/19 15:00
-1(%)
時価総額 96,508百万円
電子取引サービス会社。外食業界を中心に、見積や受注、納品、請求、入金等のBtoBプラットフォームを提供する。23年12月期は売上高、営業益が大幅伸長した。プラットフォームの新規契約数や利用企業数が増加。 記:2024/02/14
3103 東証プライム
202
4/19 15:00
-2(%)
時価総額 11,666百万円
旧大手紡績。現在は繊維からフィルム・樹脂にシフト。食品包装や半導体分野向けナイロンフィルム・ポリエステルフィルム、自動車やスマホ向け高機能樹脂などを展開。販売数量減少もあり、24.3期3Q累計は足踏み。 記:2024/02/08
4519 東証プライム
4,921
4/19 15:00
-169(%)
時価総額 8,262,644百万円
大手医療用医薬品メーカー。がん領域で国内トップシェア。がんや免疫疾患、神経疾患、血液疾患の領域を中心に医薬品を開発し、血友病治療薬「ヘムライブラ」に注力。新型コロナ治療薬が一巡し、23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
6,111
4/19 15:00
-201(%)
時価総額 10,364,012百万円
国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
6758 東証プライム
12,530
4/19 15:00
-230(%)
時価総額 15,801,357百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
7203 東証プライム
3,522
4/19 15:00
-80(%)
時価総額 57,461,384百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7936 東証プライム
6,634
4/19 15:00
-111(%)
時価総額 1,259,604百万円
スポーツ用品メーカー。スポーツシューズやウエア、スポーツ用具等を製造、販売。ランニングシューズに強み。日本はオニツカタイガーなどが販売堅調。23.12期通期は大幅増益。24.12期は増収増益見通し。 記:2024/02/24
7974 東証プライム
7,455
4/19 15:00
-134(%)
時価総額 9,681,734百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
33,530
4/19 15:00
-3,210(%)
時価総額 15,813,854百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9616 東証プライム
3,324
4/19 15:00
-53(%)
時価総額 260,735百万円
ビジネスホテルと寮の運営が二本柱。温泉旅館経営も。24.3期3Q累計はホテル、寮ともに好調。通期計画を上方修正し、営業最高益の見通しに。増配予定。今年1月に大和ハウス工業、コスモスイニシアと資本業務提携。 記:2024/03/07
9983 東証プライム
40,520
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-430(%)
時価総額 12,894,315百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,648
4/19 15:00
-228(%)
時価総額 13,177,152百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10