マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/25 4:31:26
14,858,128
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

新興市場見通し:成長株リバウンドもなお不安定感、IPO異例の撤退ラッシュ

2020/3/21 14:48 FISCO
*14:48JST 新興市場見通し:成長株リバウンドもなお不安定感、IPO異例の撤退ラッシュ 先週の新興市場では、日経平均とともにマザーズ指数も下落した。新型コロナウイルスの感染拡大などによる金融市場の混乱を受け、前の週にはリスク回避目的で買い持ち高を解消する売りが強まったが、先週は成長期待の高い銘柄を中心に押し目買いが入った。ただ、マザーズ指数への寄与が大きいメルカリ<4385>などは戻りが鈍く、3連休前には手仕舞い売りがかさんだ。一方、日経ジャスダック平均はほぼ横ばいとなった。なお、週間の騰落率は、日経平均が-5.0%であったのに対して、マザーズ指数は-1.3%、日経ジャスダック平均は+0.0%だった。 個別では、前述のメルカリが週間で19.6%安、ミクシィ<2121>が同11.6%安となる一方、Sansan<4443>が同31.1%高、ラクス<3923>が同31.7%高となるなど、マザーズ時価総額上位は強弱まちまちだった。成長期待の高いSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)・プラットフォーマー企業に積極的な押し目買いが入ったとみられる。売買代金上位ではそーせいグループ<4565>やサンバイオ<4592>など、投資家心理の影響を受けやすいバイオ関連株が軟調。新型コロナ治療薬開発が期待されるアンジェス<4563>も利益確定売り優勢だった。また、ティーケーピー<3479>などが週間のマザーズ下落率上位に顔を出した。反面、Amazia<4424>などが買われ、好決算のセルソース<4880>が上昇率トップとなった。ジャスダック主力は日本マクドナルドHD<2702>が同8.9%高、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同8.0%高、セリア<2782>が同15.3%高と全般堅調。ただ、ワークマン<7564>は上値が重く同3.7%安となった。IPOでは7社が新規上場し、3月19日の関通<9326>は公開価格の約2.1倍となる初値を付けた。しかし、他の6社は全て公開価格割れで、初値後の値動きも軟調だった。 今週の新興市場は、引き続き不安定な相場展開が続くとみておいた方が良いだろう。信用評価損益の悪化などに伴う個人投資家の売りはひとまず峠を越した印象で、成長期待株を中心に強いリバウンドを見せる銘柄も少なくない。しかし、TKPのように資金流出に見舞われたファンドが買い持ち高を急速に解消する動きは中小型株にも見られ、注意する必要がある。先週末の米国株は大幅反落しており、新型コロナの影響はなお続くだろう。 Sansanなどは成長性を考慮すれば株価調整に行き過ぎの感があったため、押し目買いが入りやすいところだろう。とはいえ、当面は資金の逃げ足も速いとみられる。また、新型コロナの影響長期化でセリアなどディフェンシブ性の強い銘柄にも改めて注目したい。なお、今週は3月26日に出前館<2484>などが決算発表を予定している。出前館は外出手控えで出前需要が増えそうだが、今期は積極的な投資実行で費用が先行する見込み。 IPO関連では、4社の新規上場が予定されている。3月26日上場のアディッシュ<7093>やサイバーセキュリティクラウド<4493>は関通と同様に前評判が高く、公開規模も小さいため好発進に期待したい。また、先週はSpeee<4499>(4月20日、マザーズ)など5社の新規上場が発表されている。一方で上場取り止めの発表も4社に上った。年初来の合計では既に7社と、ITバブルが崩壊した2001年以来の水準となっている。 《FA》
関連銘柄 18件
2121 東証プライム
2,802
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 219,203百万円
スマートデバイス向けゲーム「モンスターストライク」などのデジタルエンターテインメント事業が主力。スポーツ事業、家族向け写真・動画共有アプリ等も。モンスターストライクは利用拡大、収益基盤の強化に取り組む。 記:2024/10/06
2484 東証スタンダード
246
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 32,576百万円
国内最大級のフードデリバリーサービス「出前館」を手掛ける。対応エリアの広さ、認知度の高さが強み。アクティブユーザー数は540万人超。加盟店舗数は10万店舗超。配達原価の適正化、リテール事業の拡大図る。 記:2024/10/26
6,150
11/22 15:30
-100(%)
時価総額 817,704百万円
国内最大のハンバーガーチェーン。1971年創業。2900店舗超。米マクドナルド・コーポレーションとライセンス契約を締結。時間帯に合わせたメニューラインアップを強化。デリバリーサービスの提供店舗拡大図る。 記:2024/07/29
2782 東証スタンダード
2,744
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 208,105百万円
100円ショップ業界2位。主力は日本製グッズ。独自の企画商品や流通システムに強み。女性視点の品揃えにも定評。店舗数は2000店舗超。客数堅調。商品は100円均一を維持。関東の出店増やす。人件費増が重し。 記:2024/10/11
3479 東証グロース
1,253
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 53,097百万円
貸会議室事業が主力。リゾートホテルやビジネスホテル等のホテル・宿泊研修事業等も手掛ける。運営する貸会議室は230施設超。顧客基盤は3万社超。高いリピート率が強み。貸会議室事業では引き続き新規出店等を推進。 記:2024/06/03
3923 東証プライム
2,043
11/22 15:30
+79(%)
時価総額 370,224百万円
経費精算システム「楽楽精算」が主力。電子請求書発行システム「楽楽明細」やクラウド型販売管理システム「楽楽販売」などのほか、IT人材事業も展開。楽楽精算は累計導入社数が1.7万社超。成長投資を継続。 記:2024/08/23
4385 東証プライム
2,097.5
11/22 15:30
+29.5(%)
時価総額 344,051百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4424 東証グロース
364
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 2,460百万円
国内最大級のマンガアプリ「マンガBANG!」を運営。女性向けマンガアプリ「マンガトート」、オリジナルマンガレーベル「マンガBANGコミックス」等も。オリジナル作品の制作強化、新規事業の創出等に注力。 記:2024/08/06
4443 東証プライム
2,016
11/22 15:30
+47(%)
時価総額 254,238百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
1,834
11/22 15:30
-21(%)
時価総額 17,333百万円
クラウド型WAF「攻撃遮断くん」が主力。クラウドWAFの自動運用サービス「WafCharm」、脆弱性診断サービス等も。WAF国内シェアトップ。攻撃遮断くん、WafCharmの解約率は安定的に推移。 記:2024/07/08
4563 東証グロース
55
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 14,128百万円
大阪大学発の研究開発型バイオベンチャー。遺伝子医薬、DNAワクチンの研究開発などを行う。開発パイプラインにHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」など。早老症治療薬「ゾキンヴィ」を24年5月に発売。 記:2024/08/06
4565 東証プライム
1,132
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 101,770百万円
バイオ創薬ベンチャー。膜たんぱく「GPCR」の解析技術に強み。15年買収の英国ヘプタレス社が収益の柱。24年4月に「そーせい」から社名変更。契約一時金及びマイルストン収入が伸びる。新薬の販売も好調。 記:2024/06/10
4592 東証グロース
965
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 66,227百万円
再生細胞医薬品の開発・製造・販売を行う。中枢神経系疾患が主な対象。細胞治療薬「SB623」が主要開発品。ヒト体性幹細胞加工製品「アクーゴ脳内移植用注」は日本における条件及び期限付き製造販売承認を取得。 記:2024/10/11
4880 東証プライム
1,117
11/22 15:30
-29(%)
時価総額 20,871百万円
再生医療関連事業等を手掛けるバイオベンチャー。脂肪由来幹細胞加工受託サービス、血液由来加工受託サービスのほか、化粧品の開発・販売等も。卵子凍結あんしんバンクは福利厚生として上場企業中心に導入進む。 記:2024/08/26
1,882
11/22 15:30
-102(%)
時価総額 181,265百万円
減速機メーカー。小型精密減速機で世界トップシェア。NASAの火星探査車などで採用実績。回転系アクチュエータ、モータなども手掛ける。先進医療用途は需要拡大。配当性向30%目処。27.3期売上900億円目標。 記:2024/07/26
7093 東証グロース
603
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 1,087百万円
カスタマーリレーション事業を展開。カスタマーサクセス総合支援やソーシャルアプリサポート、学校・自治体向けネットいじめ対策サービス等を手掛ける。ストック収益比率は9割超と高い。成長投資は継続して実施。 記:2024/10/12
7564 東証スタンダード
3,810
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 311,837百万円
作業服、作業関連用品などの専門店をFC展開。ベイシアグループ。アウトドア・スポーツウエアなども取り扱う。店舗数は1000店舗超。ワークマン女子の店舗網を拡大。PB商品のチェーン全店売上構成比率は6割超。 記:2024/09/03
9326 東証グロース
329
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 3,391百万円
EC・通販物流支援サービス等の物流サービス事業が主力。楽天、キヤノンITソリューションズと資本業務提携。倉庫管理システム「クラウドトーマス」の提供等も。24年12月に埼玉県所沢市に物流センターを新設予定。 記:2024/06/09