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後場に注目すべき3つのポイント~5営業日で下落幅2300円近くに

2020/2/28 12:46 FISCO
*12:46JST 後場に注目すべき3つのポイント~5営業日で下落幅2300円近くに 28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅に5日続落、5営業日で下落幅2300円近くに ・ドル・円はじり安、世界的な株安を嫌気 ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は大幅に5日続落、5営業日で下落幅2300円近くに 日経平均は大幅に5日続落。763.46円安の21184.77円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えている。 27日の米株式市場でNYダウは大幅に6日続落。終値では1190ドル安と過去最大の下げ幅を記録した。新型コロナウイルスの感染が世界で広がり、カリフォルニア州でも新型感染者が確認されたことなどから、世界経済への悪影響に対する懸念が一段と強まった。米10年物国債利回りが過去最低を更新し、円相場は一時1ドル=109円台まで上昇。本日の東京株式市場でもリスク回避的な売りが広がり、日経平均は430円安からスタートすると、前場中ごろには21182.69円(765.54円安)まで下落する場面があった。 個別では、売買代金上位のソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>などが軒並み3%前後の下落。信越化<4063>やKDDI<9433>は5%超の下落となった。第1四半期決算が減益となったパーク24<4666>に加え、映画公開を延期した東宝<9602>など新型肺炎の影響が出てきた企業の株価も下げが目立つ。また、ジンズメイト<7448>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、売買代金上位ではOLC<4661>が逆行高。2月既存店売上が2ケタ増収となったクスリのアオキ<3549>などドラッグストア株の上げが目立ち、厚生労働省が保育所に開所要請したことを受けてライクキッズ<6065>が東証1部上昇率トップとなった。 セクターでは、全33業種がマイナスとなり、不動産業、鉱業、証券などが下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の96%、対して値上がり銘柄は3%となっている。 前日のNYダウが過去最大の下げ幅を記録し、本日の日経平均もこうした流れを引き継いで25日に匹敵する下落となっている。21日からの5営業日の下落幅は2300円近くに、また1月17日の取引時間中に付けた直近高値24115.95円からの下落幅は3000円近くに達し、損失限定やリスク回避を目的とした売りを招いているとみられる。マザーズ指数は一時706.12ptと、2016年2月以来の水準まで下落。個人投資家も信用取引の追加証拠金(追い証)差し入れを回避するため投げ売りの様相だろう。日経レバETF<1570>は25日以降、信用取引の買い持ち高が積み上がっていたようだが、こうした投資家の損失も大きいと考えられる。 安倍首相が3月2日から小中学校や高校、特別支援学校を臨時休校するよう要請したが、OLCも東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを今月29日から3月15日まで臨時休園すると発表。専門家からは4~5月が流行のピークになるとの意見も出てきており、収束は見通しづらい。また、内需系・外需系と広範な企業が影響を受けるとみられ、いきおい投資資金は巣ごもり消費、衛生用品販売、教育支援等の関連銘柄に集中しやすくなっている。 ■ドル・円はじり安、世界的な株安を嫌気 28日午前の東京市場でドル・円はじり安。早朝に付けた109円前半から109円70銭近くまで切り返したが、日経平均株価の大幅安を受けリスク回避的な円買いが強まった。また、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的な株安に歯止めがかからず、円買い優勢でドルは109円10銭台まで値を下げた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円19銭から109円68銭、ユーロ・円は119円95銭から120円66銭、ユーロ・ドルは1.0982ドルから1.1005ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・マナック<4364>、カイオム・バイオサイエンス<4583>など、10銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「政府は新型肺炎に対して素晴らしい仕事をしている」 「中国国家主席とは定期的に連絡を取っている」 「中国での感染者数の増加ペースは収まってきているようだ」 ・麻生財務相 「(円高・株安に関し)大きな影響を与えるか今の時点では言えない」 【経済指標】 ・日・1月有効求人倍率:1.49倍(予想:1.57倍、12月:1.57倍) ・日・1月失業率:2.4%(予想:2.2%、12月:2.2%) ・日・2月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く) :前年比+0.5%(予想:+0.6%、1月:+0.7%) ・日・1月鉱工業生産速報値:前月比+0.8%(予想:+0.2%、12月:+1.2%) <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 16件
3,303
11/22 15:30
+92(%)
時価総額 312,457百万円
北陸最大手のドラッグストアチェーン。ドラッグストア「クスリのアオキ」を運営。1869年創業。石川県白山市に本社。グループ店舗数は950店舗超。調剤併設率の向上、生鮮食品の導入など品揃え強化を図る。 記:2024/10/20
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4364 東証2部
727
9/28 14:56
-2(%)
時価総額 6,270百万円
難燃剤や機能材料、人工透析用薬剤などが主力。臭素化・ヨウ素化技術を用いた高次化合物に強み。22.3期は抗菌剤が好調維持。難燃剤や機能材料も上向く見込み。償却費増だが利益続伸を計画。今秋に持株会社化を予定。 記:2021/05/18
180
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 9,475百万円
独自の抗体作製技術を用いた医薬品を開発中の創薬ベンチャー。抗体創薬技術の供与も。武田薬品と業務委託基本契約を締結。創薬支援事業は売上増。既存顧客との安定取引の継続。がん治療向け抗体の導出で契約一時金獲得へ。 記:2024/06/10
4661 東証プライム
3,382
11/22 15:30
-21(%)
時価総額 6,150,001百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
4666 東証プライム
1,810
11/22 15:30
-26.5(%)
時価総額 309,597百万円
時間貸駐車場「タイムズパーキング」、月極駐車場の運営を行う。英国、豪州などにも進出。モビリティサービス「タイムズカー」の提供等も。国内タイムズパーキング件数は1.8万件超。モビリティ事業は会員数が順調増。 記:2024/10/07
6065 東証1部
1,006
8/25 15:00
+3(%)
時価総額 12,042百万円
保育サービス大手。事業所内保育施設や認可保育園、学童クラブを運営。人材サービスのライク傘下。保育士の定着率向上図る。人材確保順調。3施設の新規開園実施。公的保育事業は売上好調。20.4期3Qは2桁増収。 記:2020/04/25
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7448 東証1部
243
3/29 15:00
-26(%)
時価総額 3,913百万円
RIZAP傘下で再建中のカジュアル衣料量販店。21.3期上期はEC伸長。だがコロナ禍で店舗販売が苦戦。販管費を抑制するも利益水面下に。通期計画は未定。21年4月にRIZAPグループの小売2社と経営統合へ。 記:2020/12/24
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9602 東証プライム
6,019
11/22 15:30
+29(%)
時価総額 1,122,489百万円
国内最大の映画製作・配給会社。劇場用映画の製作・配給、「TOHOシネマズ」の運営等を行う映画事業が主力。演劇事業や不動産事業等も手掛ける。アニメは海外営業収入が成長。不動産事業はM&A効果が売上貢献。 記:2024/10/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17