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後場に注目すべき3つのポイント~肺炎懸念続くがやはり底堅さも

2020/2/14 12:39 FISCO
*12:39JST 後場に注目すべき3つのポイント~肺炎懸念続くがやはり底堅さも 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、肺炎懸念続くがやはり底堅さも ・ドル・円は小じっかり、日本株の下げ幅縮小に期待 ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はダイキン工業<6367> ■日経平均は続落、肺炎懸念続くがやはり底堅さも 日経平均は続落。123.14円安の23704.59円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えている。 13日の米株式市場でNYダウは反落し、128ドル安となった。中国が新型肺炎の認定基準を変更したことで感染者数が大幅に増加し、感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの楽観ムードが後退した。日本でも東京都内で感染者が確認され、神奈川県では国内初の死者が出たことから懸念が広がり、本日の日経平均は113円安からスタート。朝方には一時23603.48円(224.25円安)まで下落する場面があり、その後も軟調もみ合いが続いた。なお、オプション2月物の特別清算指数(SQ)は概算で23744.71円となっている。 個別では、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>などがさえない。決算発表銘柄では、業績予想を大幅に下方修正した日産自<7201>が9%超の下落。また、ソースネクスト<4344>、LIFULL<2120>、マイクロニクス<6871>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>は2%近い上昇で、日経平均の下支え役となった。決算を受けて業績底打ち期待が一段と高まったSUMCO<3436>は7%の上昇。楽天<4755>やネクソン<3659>も上げが目立つ。また、ネットワン<7518>は架空循環取引の中間報告を受けて目先の不透明感が後退し、ダイトウボウ<3202>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。 セクターでは、鉄鋼、石油・石炭製品、建設業などが下落率上位で、その他も全般軟調。情報・通信業、金属製品、電気・ガス業の3業種のみ小幅に上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は20%となっている。 前場の日経平均は米株安の流れを引き継いで続落スタートし、下げ幅を200円超に広げる場面があった。新型肺炎を巡っては、中国の認定基準変更に伴う感染者数の大幅増が楽観ムードを吹き飛ばし、世界最大のモバイル関連見本市「MWC」が開催中止に追い込まれるなど経済活動への影響はなお広がっている。国内では感染者や死者が相次いで確認され、感染拡大への懸念がくすぶりそうだ。やはり収束の兆しが見えてくるまで、株式相場も上値の重い展開を強いられる可能性がある。 反面、日経平均は短期筋とみられる売りが一巡すると、日足チャート上で23600円台に位置する25日移動平均線水準で下げ渋り、寄り付き近辺まで戻して前場を折り返した。一昨日の当欄で指摘したとおり、各国中央銀行の金融緩和的なスタンスが株価を下支えしているとみられ、本日も前引け時点の東証株価指数(TOPIX)下落率が0.62%だったことから、後場は日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ実施の思惑が出てくるだろう。新型肺炎の影響を緩和するための中国政府による景気刺激策への期待も根強いようだ。 本稿執筆時点で為替相場は1ドル=109.80円台とさほど円高に振れておらず、アジア市場では中国・上海総合指数や香港ハンセン指数がしっかり。後場は週末を控え模様眺めムードが強まりやすいところだが、前述した日銀ETF買いの思惑も加わって日経平均は底堅く推移しそうだ。 SUMCOなどの急伸を見ると、決算を手掛かりとした個別物色はまずまず活発のようだ。本日はリクルートHD<6098>、日本郵政<6178>グループ、東芝<6502>などが決算発表を予定している。また、米国では1月の小売売上高や鉱工業生産指数の発表が予定されており、新型肺炎の影響を見極めたい。 ■ドル・円は小じっかり、日本株の下げ幅縮小に期待 14日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。足元で109円90銭付近に値を上げている。時間外取引の米株式先物のプラス圏推移でランチタイムの日経平均先物は下げ渋り、日経平均株価の下げ幅縮小期待で円買いは抑制。また、米10年債利回りの持ち直しでドル売りは後退しているもよう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円73銭から109円91銭、ユーロ・円は118円87銭から119円08銭、ユーロ・ドルは1.0827ドルから1.0843ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・イグニス<3689>、コーア商事ホールディングス<9273>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はダイキン工業<6367> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ウィリアムNY連銀総裁 「インフレ率は今年2%付近まで持ち直す見込み」 「今年のGDP成長率は2.25%程度と予想」 <国内> ・13:30 12月第3次産業活動指数(前月比予想:+0.1%、11月:+1.3%) <海外> ・16:00 独・10-12月期GDP速報値(前年比予想:+0.2%、7-9月期:+1.0%) 《HH》
関連銘柄 20件
2120 東証プライム
178
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時価総額 23,895百万円
国内最大級の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営。老人ホーム・介護施設の検索サイトの運営、海外事業等も手掛ける。HOME'S関連事業ではクライアントネットワークの拡大・強化を図る。 記:2024/08/02
3202 東証スタンダード
102
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 3,097百万円
1896年に設立された国内初の毛織会社。現在は商業施設「サントムーン柿田川」の商業施設事業が主力。ヘルスケア事業、せんい事業も展開。27.3期売上高47億円目標。せんい事業ではユニフォーム事業に注力。 記:2024/07/29
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3659 東証プライム
2,197
11/22 15:30
+48.5(%)
時価総額 1,902,323百万円
PCオンラインゲーム、モバイルゲームを世界展開。NXC保有IPを活用したPCゲームの開発に強み。中国や韓国で人気タイトルを複数保有。北米及び欧州は売上伸長。「デイヴ・ザ・ダイバー」などが売上貢献。 記:2024/06/13
3689 マザーズ
2,995
6/29 15:00
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時価総額 46,950百万円
恋愛・婚活マッチングサービス「with」のマッチング事業が主力。バーチャルライブプラットフォームの運営等も展開。withは口コミによる新規流入数が増加傾向。21.9期2Qはマッチング事業が2桁増収。 記:2021/06/07
4344 東証プライム
194
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 26,453百万円
ソフトウェア、ハードウェアの企画・開発・販売等を行う。筆王、ZEROウイルスセキュリティ等を手掛ける。AI通訳機のポケトークなどを傘下に持つ。サブスクリプション型テキスト化サービスは会員数が順調増。 記:2024/10/11
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6178 東証プライム
1,464.5
11/22 15:30
-7(%)
時価総額 5,518,046百万円
日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を傘下に収める日本郵政グループの持株会社。約2万4千局の郵便局ネットワークを持つ。郵便・物流事業、不動産事業に資源を積極投入。アジア中心にロジスティクス事業を強化。 記:2024/10/04
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6871 東証プライム
3,820
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 152,896百万円
半導体計測器具「プローブカード」、試験装置「テスタ」などの開発、製造、販売を行う。メモリー向けプローブカードで世界トップシェア。海外売上比率は約7割。メモリー向けプローブカードは高い生産稼働率が続く。 記:2024/09/02
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7518 東証プライム
4,490
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 360,587百万円
独立系ネットワークインテグレーター。ICTシステムに係るネットワークやセキュリティのソリューション開発、構築、保守、運用まで展開。DX戦略コンサルティングサービスなどに注力。ストック型ビジネスを強化。 記:2024/07/28
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
603
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 25,398百万円
医薬品原薬の輸入専門商社であるコーア商事を中核とする持株会社。注射剤、ジェネリック医薬品の製造・販売等も。原薬製造業者とのネットワークが強み。原薬販売事業では海外サプライヤーとの関係性強化等に注力。 記:2024/08/20
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17