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後場に注目すべき3つのポイント~「適温相場」取り戻し24000円台回復

2020/1/14 12:44 FISCO
*12:44JST 後場に注目すべき3つのポイント~「適温相場」取り戻し24000円台回復 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続伸、「適温相場」取り戻し24000円台回復 ・ドル・円はしっかり、8カ月ぶりに節目の110円台を回復 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は3日続伸、「適温相場」取り戻し24000円台回復 日経平均は3日続伸。176.24円高の24026.81円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。 13日の米株式市場でNYダウは反発し、83ドル高となった。トランプ政権が中国との貿易協議での「第1段階」の合意署名を控え、中国の「為替操作国」指定解除を計画していると伝わり、米中関係の改善期待が高まった。ナスダック総合指数やS&P500指数は過去最高値を更新した。為替市場では円相場がおよそ8カ月ぶりに1ドル=110円台まで下落し、連休明けの日経平均はこうした流れを好感して118円高からスタート。朝方には一時24059.86円(209.29円高)まで上昇し、取引時間中としては昨年12月18日以来、およそ1カ月ぶりに24000円台を回復する場面があった。その後は利益確定の売りも出て、高値圏でもみ合う展開だった。 個別では、売買代金上位のソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>が揃って3%近い上昇。トヨタ自<7203>、東エレク<8035>、安川電<6506>などその他売買代金上位も全般堅調だが、米市場の流れを引き継いでハイテク株の上げが目立つ。決算とともに23年ぶりの社長交代を発表したイオン<8267>は2%近い上昇。中小型株ではベクトル<6058>やトランザク<7818>が好決算で買いを集め、東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>、村田製<6981>、アドバンテス<6857>などはさえない。業績上方修正を発表した吉野家HD<9861>は材料出尽くし感から商いを伴って急落し、下方修正が嫌気された良品計画<7453>はストップ安水準での売り気配となっている。 セクターでは、鉄鋼、電気機器、海運業などが上昇率上位。半面、石油、石炭製品、鉱業、倉庫・運輸関連業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の39%、対して値下がり銘柄は57%となっている。 米財務省が中国の「為替操作国」指定を解除したと発表し、15日に予定される米中協議での「第1段階」合意署名を前に両国の関係改善への期待が台頭。前場の日経平均は取引時間中としてはおよそ1カ月ぶりに24000円台を回復した。リスクオンムードから円相場は主要企業の想定より円安方向となる1ドル=110円台に下落。一方、10日に発表された2019年12月の米雇用統計で雇用者数や平均時給の伸びが鈍化し、米長期金利はやや伸び悩み。ハイテク株高を見ても、「米連邦準備理事会(FRB)は当面利上げに転じない」と考える市場参加者が多いことが窺える。「適温相場」が戻ってきた感がある。 本日は日経平均先物や日経平均寄与度の大きい値がさ株への買いが中心とみられ、前引け時点での上昇率は日経平均の0.74%に対し、東証株価指数(TOPIX)は0.27%にとどまる。東証1部銘柄の半数以上は値下がりだ。日経平均も24000円を上回る局面では目先の利益を確定する売りが出やすいとみられ、ここからは高値圏でのもち合いとなる可能性がある。しかし鉄鋼株の上昇などを見ると、今後の業績・株価回復が期待できる「出遅れ景気敏感(シクリカル)セクター」を探る動きが窺える。このように、今月下旬からの決算発表シーズンを前に物色の裾野が広がってくることも期待できるだろう。 ■ドル・円はしっかり、8カ月ぶりに節目の110円台を回復 14日午前の東京市場でドル・円はしっかり。米国が中国の為替操作国への指定を除外したことが好感され、円売りがドルを110円台に押し上げた。ドルは上値が重いものの、110円付近の売りは想定ほど強くなかったため、目先は110円台前半での取引が続くとみられる。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円92銭から110円21銭、ユーロ・円は122円35銭から122円77銭、ユーロ・ドルは1.1133ドから1.1142ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・倉元製作所<5216>、ビジネス・ブレークスルー<2464>など、11銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・11月経常収支:+1兆4368億円(予想:+1兆4248億円、10月:+1兆8168億円) <国内> ・14:00 12月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:40.8、11月:39.4) <海外> ・時間未定 中・12月輸出(前年比予想:+2.4%、11月:-1.3%) ・時間未定 中・12月輸入(前年比予想:+9.7%、11月:+0.3%) 《HH》
関連銘柄 16件
2464 東証スタンダード
318
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 4,536百万円
ビジネス・ブレークスルー大学の運営等を行うリカレント教育事業、インターナショナルスクールの運営等を行うプラットフォームサービス事業を展開。次世代人材育成ニーズの高まりで法人向け人材育成事業は順調。 記:2024/10/11
5216 東証スタンダード
238
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 9,153百万円
ガラス基板加工メーカー。宮城県栗原市に本社。液晶パネル向けガラス基板加工事業が主力。石英ガラス加工等の半導体製造装置部品加工、不動産賃貸事業等も。25年2月にペロブスカイト太陽電池事業を開始予定。 記:2024/08/19
6058 東証プライム
942
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 44,193百万円
大手PR会社。PR戦略の立案・実行、コンサル等を行う。ダイレクトマーケティング事業、プレスリリース配信事業等も。PR TIMESを傘下に持つ。配当性向30%以上基準。26.2期EBITDA109億円目標。 記:2024/10/29
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7453 東証プライム
3,025
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 849,360百万円
生活雑貨や衣服、食品等の販売を行う「無印良品」を国内展開。西友のプライベートブランドとして1980年に誕生。海外では「MUJI」を展開。店舗数は国内外で1300店舗超。国内では日用品好調。生産管理を効率化。 記:2024/10/20
7818 東証プライム
2,222
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 65,271百万円
エコプロダクツ、ライフスタイルプロダクツが柱のファブレスメーカー。衛生用品のウェルネスプロダクツ等も手掛ける。オリジナル雑貨に強み。25.8期は増収増益計画。BtoB、DtoCサイトの売上拡大などに注力。 記:2024/10/24
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8267 東証プライム
3,608
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 3,145,905百万円
流通大手。総合スーパーを軸に、食品スーパーやドラッグストア、金融、不動産などを手掛ける。アセアンなどアジアでも事業展開。GMS事業では食品PB中心に低価格戦略実施。SM事業では地域オリジナル商品を拡充。 記:2024/10/24
9861 東証プライム
3,169
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 206,397百万円
外食大手。牛丼チェーン「吉野家」が中核の持株会社。はなまるうどんの「はなまる」等も傘下に持つ。アジア、アメリカでも事業展開。24年8月末のグループ店舗数は2786店舗。外販事業は量販店向け拡販を強化。 記:2024/10/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17