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前場に注目すべき3つのポイント~トランプ大統領は事態悪化を避けたい姿勢を明確に示す

2020/1/9 8:52 FISCO
*08:52JST 前場に注目すべき3つのポイント~トランプ大統領は事態悪化を避けたい姿勢を明確に示す 9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:トランプ大統領は事態悪化を避けたい姿勢を明確に示す ■前場の注目材料:ABCマート、3Q営業利益0.7%増の335億円、コンセンサス範囲内 ■NTTドコモ、5Gで遠隔診療実証 ■トランプ大統領は事態悪化を避けたい姿勢を明確に示す 9日の日本株市場は、トランプ大統領の演説を受けた米国市場の流れを引き継ぐ格好から、買い先行で始まろう。8日の米国市場ではNYダウが161ドル高、ナスダックは60ポイント高と反発。トランプ大統領は、イランがイラクに駐留する米軍の拠点を攻撃したことを受けて国民向けに演説し、反撃に言及せず、事態悪化を避けたい姿勢を明確に示したことが材料視された。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比370円高の23520円と大幅に上昇。円相場は1ドル109円10銭台と円安に振れて推移している。 前日の波乱展開の反動もあり、一先ず安心感につながるところであろう。昨日はグローベックスのNYダウ先物が400ドル安を見せていただけに、インデックスに絡んだ資金が集中しやすいところである。もっとも、米国、イランともに戦争は避けたいところでは一致しているようだが、今後も中東情勢に関連した報道に振らされやすい状況は変わらないと考えられ、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうである。 ただ、ADP雇用報告では、ここ8カ月で最大の伸びとなっており、労働市場が最近の勢いを2020年も維持する可能性を示唆しているとみる向きもある。米国の上昇基調が意識される中、主力処への押し目買い意欲にもつながりそうである。昨日の日経平均は一時600円を超える下落によって、節目の23000円を割り込む局面がみられたが、そんな中でもNEC<6701>、富士通<6702>、ソニー<6758>などの切り返した流れに対しては、波乱の相場展開の中での安心感につながりやすい。 積極的な上値追いの流れは、しばらく期待しづらいだろうが、成長期待の大きい銘柄などに対しては、こういったショック安の局面では押し目を拾う動きが意識されやすい。また、5Gなど成長が期待されるテーマ株などに対しても、引き続き押し目を拾うスタンスとなりそうだ。 ■ABCマート、3Q営業利益0.7%増の335億円、コンセンサス範囲内 ABCマート<2670>は第3四半期決算を発表。営業利益は前年同期比0.7%増の335.04億円だった。コンセンサス(333億円程度)を若干上回っているが、ほぼコンセンサスの範囲内。11月末のセールで売り上げを伸ばしたほか、アプリなどを用いた販売促進が寄与し、消費増税後の反動減や台風の影響を補った。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(28745.09、+161.41) ・ナスダック総合指数は上昇(9129.24、+60.66) ・シカゴ日経225先物は上昇(23520、大阪比+370) ・1ドル109円10-20銭 ・SOX指数は上昇(1867.59、+0.31) ・VIX指数は低下(13.45、-0.34) ・日銀のETF購入 ・株安局面での自社株買い ・来期の業績回復期待 ・JDI<6740>中国連合との提携解除 ・丸紅<8002>中国・EV社と提携、海外事業で協業 ・不二越<6474>ロボットセル投入、動作経路自動生成、導入容易に ・NTTドコモ<9437>5Gで遠隔診療実証 ・シスメックス<6869>遺伝子検査キット投入、保険適用取得 ・昭和電工<4004>上海に新工場、電子材料用高純度ガス生産 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・09:30 豪・11月貿易収支(予想:+41.00億豪ドル、10月:+45.02億豪ドル) ・10:30 中・12月消費者物価指数(前年比予想:+4.7%、11月:+4.5%) ・10:30 中・12月生産者物価指数(前年比予想:-0.4%、11月:-1.4%) 《SF》
関連銘柄 10件
2670 東証プライム
3,044
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 753,752百万円
ABCマートを運営する靴小売大手。ナイキ、アディダスなどのブランドと強固な関係を構築。オッシュマンズ・ジャパン等を傘下に収める。グループ店舗数は1490店舗超。国内は高付加価値スニーカー等の販売に注力。 記:2024/10/24
3,978
11/22 15:30
+177(%)
時価総額 735,536百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
6474 東証プライム
3,210
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 79,990百万円
1928年設立の総合機械メーカー。ベアリング、油圧機器等の部品事業が主力。工具やロボット等の製造・販売を行う機械工具事業、特殊鋼事業も手掛ける。海外売上高比率の向上、生産ラインの自動化などに取り組む。 記:2024/10/29
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6740 東証プライム
20
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 77,608百万円
ディスプレイデバイスメーカー。自動車用ディスプレイの車載向けが主力。スマートウォッチやVR機器等の民生機器用ディスプレイ、医療用モニター等も。eLEAP、HMO、メタバースなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/20
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6869 東証プライム
3,177
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 1,999,518百万円
検体検査機器・試薬メーカー。血球計数検査や血液凝固検査、尿検査分野で世界首位。臨床検査機器も手掛ける。海外売上は8割超、世界中に展開。ヘマトロジー分野の機器、保守サービスの等が伸長。手術支援ロボット拡大。 記:2024/06/30
8002 東証プライム
2,395.5
11/22 15:30
+6.5(%)
時価総額 4,015,766百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
9437 東証1部
3,880
12/24 15:00
±0(%)
時価総額 12,527,081百万円
NTTグループの中核を担う国内最大の携帯キャリア。金融・決済など非通信領域の強化に力注ぐ。21.3期1Qはコロナ禍で国際ローミング急減。だが非通信領域の拡大などで補う。通期では利益反発・連続増配を見込む。 記:2020/09/03