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後場に注目すべき3つのポイント~底堅さもリスク要因も再認識

2019/12/3 12:40 FISCO
*12:40JST 後場に注目すべき3つのポイント~底堅さもリスク要因も再認識 3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反落、底堅さもリスク要因も再認識 ・ドル・円は下げ渋り、国内勢の押し目買いで109円台回復 ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■日経平均は大幅反落、底堅さもリスク要因も再認識 日経平均は大幅反落。201.23円安の23328.27円(出来高概算5億3000万株)で前場の取引を終えている。 2日の米株式市場でNYダウは続落し、268ドル安となった。11月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想に反して悪化し、節目の50を4カ月連続で下回った。香港人権・民主主義法の成立を受けて中国が報復措置を実施したほか、トランプ大統領がブラジルとアルゼンチンに対する鉄鋼・アルミニウム関税措置を復活させる意向を示し、貿易摩擦への懸念も強まった。為替相場は1ドル=109円近辺まで円高方向に振れ、本日の日経平均もこうした流れを嫌気して298円安からスタートすると、朝方には一時23186.84円(342.66円安)まで下落。その後押し目買いが入り下げ渋ったが、アジア株も総じて軟調とあって戻り一服となった。東証1部の値下がり銘柄は全体の8割ほど、対して値上がり銘柄は1割強となっている。 個別では、ソフトバンクG<9984>が2%超、太陽誘電<6976>とエーザイ<4523>が3%超の下落。ファーストリテ<9983>、村田製<6981>、トヨタ自<7203>などもさえない。決算で海外事業の悪化が嫌気された伊藤園<2593>や、一部証券会社のレーティング引き下げが観測されたSOMPO<8630>は売りがかさむ場面があった。また、今期業績予想を下方修正したピジョン<7956>は商いを伴って急落し、東証1部下落率トップとなっている。一方、売買代金トップの任天堂<7974>は2%近い上昇。中国テンセントが家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」に関する情報を4日に公開すると伝わっている。ソニー<6758>もしっかり。阿波製紙<3896>は連日でストップ高を付け、内田洋行<8057>は政府の経済対策に絡んだ思惑もあってストップ高水準での買い気配が続いている。セクターでは、パルプ・紙、水産・農林業、鉄鋼などが下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのは鉱業のみだった。 米景況感の悪化に米中貿易協議の先行き不透明感、さらに米国発の貿易摩擦の広がりなどが警戒され、前場の日経平均は下げ幅を300円超に広げる場面があった。しかし、朝安後は下げ渋り。日足チャートを見ると、23200円台に位置する25日移動平均線水準での底堅さが改めて意識されそうな形状となっている。今月15日に予定される米国の対中制裁関税「第4弾」発動を前に双方のけん制が目立ってきているが、自国の景気減速を回避するため何らかの通商合意に至るとの期待は市場で根強い。調整局面ではこれまでの株高に乗り遅れた投資家の押し目買いが入っているとみられる。アジア株も軟調ながら比較的落ち着いており、円相場も上げ一服。前引けの東証株価指数(TOPIX)下落率は0.7%超で、後場に入れば日銀の上場投資信託(ETF)買い入れへの思惑も出てきそうだ。 とはいえ前日の米株安でリスク要因も再認識され、積極的に上値を追う向きは少ないだろう。このところ東証1部売買代金は2兆円を下回る日が続き、本日も前引け時点で9400億円程度とやや低調。セクターごとの騰落状況なども見ると、ニュースフローを受けた持ち高調整の動きにとどまっている印象だ。先週、当欄で指摘したとおり、日経平均は薄商いのなか23000円台でのもち合いが続く形となっている。こうしたなか、日経ジャスダック平均のみ小幅ながらプラスで前場を折り返しており、個人投資家による中小型の材料株・テーマ株物色は引き続き活発のようだ。 ■ドル・円は下げ渋り、国内勢の押し目買いで109円台回復 3日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。米中貿易協議の行方に不安が再燃したが、国内勢の押し目買いでドルは109円台に戻した。 ドル・円は、米国での香港人権法案成立が米中貿易協議の進展を妨げているとの報道を受け、協議の先行きに不安が再燃。前日海外市場での円買いの流れを受け継ぎ、ドルはアジア市場で一時108円90銭台に弱含んだ。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、足元では日本株安継続を警戒した円買いに振れやすい。ただ、米式先物はプラス圏で推移しており、今晩の株価反発を期待したドル買いも観測され、さらに値を戻すか注目される。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円95銭から109円15銭、ユーロ・円は120円70銭から120円86銭、ユーロ・ドルは1.1072ドルから1.1090ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・インスペック<6656>、和心<9271>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・11月マネタリーベース:前年比+3.9%(10月:+3.1%) ・豪・7-9月期経常収支:+79億豪ドル(予想:+61億豪ドル、4-6月期:+47億豪ドル←+59億豪ドル) <国内> ・12:35 10年国債入札の結果発表 <海外> ・12:30 豪準備銀行が政策金利発表(0.75%に据え置き予想) ・16:30 スイス・11月消費者物価指数(前年比予想:-0.1%、10月:-0.3%) 《HH》
関連銘柄 15件
2593 東証プライム
3,689
4/26 15:00
-7(%)
時価総額 329,103百万円
清涼飲料メーカー。国内トップの茶葉製品・茶系飲料に強み。傘下にタリーズコーヒー。24.4期上期は飲料の値上げ効果が大。ラリーズも堅調。原材料高や人件費増こなして増収・大幅増益に。通期最高業績・増配を計画。 記:2024/02/05
3896 東証スタンダード
480
4/26 15:00
±0(%)
時価総額 4,883百万円
特殊紙・機能材料メーカー。エンジン用濾材やクラッチ板用摩擦材原紙、蓄電池用セパレータ原紙などが主要製品。自動車関連資材、一般産業用資材は足踏み。原材料価格の上昇等もあり、24.3期3Qは業績伸び悩む。 記:2024/02/11
4523 東証プライム
6,240
4/26 15:00
-19(%)
時価総額 1,850,578百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」が主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アメリカス医薬品事業は堅調。レンビマの売上が伸びる。販管費減。24.3期2Qは大幅営業増益。 記:2024/01/16
6656 東証スタンダード
962
4/26 15:00
±0(%)
時価総額 3,827百万円
半導体製造装置メーカー。電子回路基板の外観検査装置や製造装置を製造、販売。主力はロールtoロール型など。24.4期2Q累計は受注額が増加。ロールtoロール型検査装置等の受注が寄与。受注残高も増加。 記:2024/02/03
6758 東証プライム
12,770
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 16,104,017百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6976 東証プライム
3,673
4/26 15:00
+76(%)
時価総額 478,291百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサやフェライト製品、インダクタ、ノイズ対策製品、複合デバイス等を製造、販売する。セラミックコンデンサで世界的。今期3Q累計は情報機器向けと通信機器向けが増加した。 記:2024/02/08
6981 東証プライム
2,867
4/26 15:00
+45(%)
時価総額 5,812,679百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7203 東証プライム
3,510
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 57,265,604百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7956 東証プライム
1,417
4/26 15:00
-8(%)
時価総額 172,382百万円
育児用品大手。哺乳瓶とニップルの国内シェアは約8割。中国では産婦人科病院で当局からのサポートを受け「母乳育児相談室」を運営。インドネシアやインドなどアジアを開拓。日本と中国の好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
7974 東証プライム
7,649
4/26 15:00
+243(%)
時価総額 9,933,680百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8057 東証プライム
6,910
4/26 15:00
+50(%)
時価総額 71,995百万円
ICTシステム構築・機器販売は学校・官公庁向けに強み。オフィス家具の製造・販売も。24.7期上期はインボイス対応のシステム改修需要が旺盛。大学向け教室ICT化も伸びて販管費増をこなす。通期営業増益を計画。 記:2024/03/10
8630 東証プライム
3,063
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 3,033,846百万円
大手損保会社の一角。損保ジャパンを中核に、損害保険や生命保険、海外保険を提供する。介護・ヘルスケアにも注力。今期3Q累計は増収、利益は大幅改善した。海外保険の引受、資産運用が拡大。国内生損保も堅調に推移。 記:2024/04/02
9271 東証グロース
385
4/26 15:00
+7(%)
時価総額 2,355百万円
かんざしや傘、箸などの和雑貨専門店を主要都市や観光地に出店。OEMサービス、宿泊事業等も手掛ける。モノ事業は好調。OEM事業ではキャラクターグッズの継続受注が多い。23.12期3Q累計は営業黒字転換。 記:2024/02/03
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10