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後場に注目すべき3つのポイント~香港人権・民主主義法署名で利食い売りの動きも

2019/11/28 12:42 FISCO
*12:42JST 後場に注目すべき3つのポイント~香港人権・民主主義法署名で利食い売りの動きも 28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅に5日続伸、香港人権・民主主義法署名で利食い売りの動きも ・ドル・円は下げ渋り、香港人権法案の成立で先行き不透明感も ・値上がり寄与トップは京セラ<6971>、同2位は信越化学工業<4063> ■日経平均は小幅に5日続伸、香港人権・民主主義法署名で利食い売りの動きも 日経平均は5日続伸。16.19円高の23453.96円(出来高概算4億7502万株)で前場の取引を終えた。前日の米国市場では、トランプ米大統領が米中交渉について「最重要の貿易協議は、生みの苦しみの最終段階にある」などと述べたことで、両国の合意への期待が高まるなか、市場予想を上回る米経済指標が相次ぎ、NYダウは3日連続で最高値を更新した。これを受けて円相場は日本時間で早朝頃までは1ドル=109円台後半の円安水準に弱含んでいたが、取引開始直前に、トランプ米大統領が香港人権・民主主義法に署名したことが伝わり、再び1ドル=109円台前半に押し戻される展開に。こうした流れから、日経平均は結局小幅高で前場取引を終えた。 セクターでは鉄鋼業が1%高となったのを筆頭に石油、保険業、医薬品、空運業などがプラス推移した一方で、陸運業や金属、ガス、機械など下落。売買代金上位では、保有する日立化成<4217>株を昭和電工<4004>に売却する方針が伝えられている日立製作所<6501>が2%近い上昇となったほか、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、トヨタ自動車<7203>、東エレク<8035>などが小幅高。他方、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、村田製作所<6981>などが小安い。 日経平均が終値で明確に23500円を上抜いて24000円が次の高値目標となってくるためには、米中貿易協議についてもう一段階の進展がない限りは難しいだろう。ただ、上値が重い一方で引き続き下値は堅いとみられる。足元の需給動向としては、投資家別売買動向で見た際の海外投資家が10月以降から11月第2週まで7週連続で買い越してきていることに加えて、9月末配当の再投資の思惑が下支え要因として働いている。 その他、各国の経済指標の改善傾向も世界経済の底入れ機運を強め、市場の支えとなっていると考えられる。米国では、先週発表されたフィラデルフィア連銀景況指数(11月)や昨日発表された耐久財受注額(10月)などが市場予想を上回ったほか、7-9月期GDPが上方修正された。また、米国以外では、ドイツのIfo景況感指数(11月)が前回結果を上回り、輸出比率の高い同国経済の底打ち感が強まったことで、世界経済の回復機運に対する期待感も改めて強まってきた。 日経平均は、テクニカル的には5日移動平均線が再び上向きに転じてきているほか、ローソク足で見た場合には、一時400円超下落した21日に25日線にワンタッチして反発しており、同移動平均線のサポートラインとしての有効性も増してきている。米中貿易協議の第一段階が合意に至らないなど突発的な外部ショックがない限りは、当面は底堅い押し目買い需要のもと、安定した株価推移となりそうだ。米国株式相場は、28日は感謝祭で休場、翌29日も午後1時までの短縮取引となるため、本日から明日にかけては引き続き薄商いとなりそうだが、この間は、ここのところ騰勢を強めているマザーズ指数を中心とした新興市場の中小型株が幕間つなぎ的なかたちで引き続き買いの対象となりそうである。 ■ドル・円は下げ渋り、香港人権法案の成立で先行き不透明感も 28日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。米国で成立した香港人権法案をめぐり米中貿易協議への先行きを懸念した円買いが強まり。やや警戒感が広がった。 トランプ米大統領は27日、米国議会で先に成立した香港人権法案に署名し、同法案は成立した。目先は中国政府の反発が予想され、米中協議は第1段階の合意に至らないとの懸念から円買いが強まる場面もあった。 ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏で推移し、上海総合指数に続き日経平均株価も下げに転じる可能性があろう。ただ、中国政府の対応を見極める状況だが、米10年債利回りは下げ渋りドル売りを抑制しているもよう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円33銭から109円58銭、ユーロ・円は120円33銭から120円59銭、ユーロ・ドルは1.0999ドルから1.1011ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・ファルテック<7215>、大真空<6962>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは京セラ<6971>、同2位は信越化学工業<4063> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・香港政府 「トランプ米大統領の署名に強く反対。香港と米国の関係を著しく損なわせる」 <国内> ・黒田日銀総裁講演(パリ・ユーロプラス主催フォーラム) <海外> ・米国休場(感謝祭) ・15:45 スイス・7-9月期GDP(前年比予想:+0.8%、4-6月期:+0.2%) 《HH》
関連銘柄 14件
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昭和電工と旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体材料で世界トップシェアレベルの製品多数。製品販売価格の上昇等で、23.12期通期はイノベーション材料部門が増益。24.12期は黒字転換見通し。 記:2024/04/16
4063 東証プライム
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時価総額 12,579,924百万円
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4217 東証1部
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6501 東証プライム
3,718
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時価総額 17,238,764百万円
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6758 東証プライム
13,835
7/2 10:04
+85(%)
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6962 東証プライム
712
7/2 10:04
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時価総額 25,772百万円
水晶デバイスが柱の電子部品メーカー。世界首位級の水晶発振器に強み。人工水晶の育成から一貫展開。24.3期3Q累計は車載用が回復。だがPC向け低調。スマホ向けも振るわず。営業外に為替差益。有証売却特益計上。 記:2024/04/15
6971 東証プライム
1,857.5
7/2 10:04
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時価総額 2,805,705百万円
電子部品大手。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。コアコンポーネント及び電子部品部門は積極的な設備投資継続。29.3期売上高3兆円目指す。 記:2024/04/30
6981 東証プライム
3,293
7/2 10:04
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時価総額 6,676,370百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
3,299
7/2 10:04
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時価総額 53,823,142百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7215 東証スタンダード
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時価総額 5,187百万円
自動車部品メーカー。ラジエターグリルやミリ波レーダーカバー等の自動車外装部品や自動車純正部品等を製造、販売。客先の生産台数回復などで日本は黒字転換。北米他は損益改善。24.3期3Qは営業黒字転換。 記:2024/02/23
7974 東証プライム
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時価総額 11,632,366百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
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9983 東証プライム
40,420
7/2 10:04
-100(%)
時価総額 12,862,493百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
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時価総額 18,022,099百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17