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後場に注目すべき3つのポイント~出遅れ感が目立っている中小型株に注視

2019/11/25 12:40 FISCO
*12:40JST 後場に注目すべき3つのポイント~出遅れ感が目立っている中小型株に注視 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続伸、出遅れ感が目立っている中小型株に注視 ・ドル・円は小じっかり、株高を背景に円売り先行 ・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は大幅続伸、出遅れ感が目立っている中小型株に注視 日経平均は大幅に続伸。213.73円高の23326.61円(出来高概算5億1000万株)で前場の取引を終えた。先週末の米国市場の上昇というよりも、香港で24日投票が行われた区議会議員選挙で、民主派が圧勝する見通しとなったと伝えられたことが材料視された。民主派は区議選をデモの賛否を問う「住民投票」と位置づけられていたこともあり、民主派圧勝によってデモの鎮静化につながるとの期待が高まったようである。日経225先物はシカゴ先物清算値(23165円)を大きく上回り、23280円で寄り付くと、その後は23340円まで上げ幅を広げる局面もみられた。日経平均についても、前引け間際には23347.18円まで上げ幅を広げている。 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは精密機器を除いた32業種が上昇しており、鉱業、鉄鋼、海運の上昇率が2%を超えたほか、非鉄金属、パルプ紙、石油石炭、保険、証券、機械の強さが目立つ。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、TDK<6762>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、オムロン<6645>が堅調。一方で、バンナムHD<7832>、オリンパス<7733>、コムシスHD<1721>が小安かった。 日経平均は200円を超える上昇となったが、日中値幅としては50円程度であるほか、出来高も低水準であるため、日経平均の上昇ほど積極的な参加はしづらいところであろう。香港の区議会議員選挙では、デモ支持の民意が示されたが、区議会は地域にかかわる政策を政府に提言する機関で実質的な権限は大きくないため、様々な政府見解の撤廃などが進んでいくのかを見極めたいところであろう。初動反応としてはショートカバーを誘う格好となったが、さらに上値を買い上がる状況につながるかは見極めが必要なところである。 そのほか、米国では週後半に感謝祭の祝日を控えていることもあり、週を通じて商いは膨らみづらいところである。しかし、小幅ながらも日経平均は底堅い値動きが続いていることで、センチメントを明るくさせるだろう。そのため、ニュースフロー等で先物に振らされやすい需給状況ではあるが、物色としては相対的に出遅れ感が目立っている中小型株に、個人主体の資金が向かいやすいだろう。 ■ドル・円は小じっかり、株高を背景に円売り先行 25日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。日本株などの堅調地合いで円売りが先行し、ドルは108円後半の高値圏で推移した。 週明け25日の東京市場で、日経平均株価が前週末比200円超高となり円売りが先行。また、香港の区議会選で民主派圧勝を受けたハンセン指数の大幅高も円売りを支援。ドルは108円後半で小幅に値を上げた。 ランチタイムの日経平均先物は引き続き堅調で、日本株高継続への期待感から円売りに振れやすいようだ。また、上海総合指数や欧米株式先物もプラス圏で推移し、午後の取引も株価にらみの展開で円売りを誘発しやすい見通し。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円64銭から108円80銭、ユーロ・円は119円67銭から119円93銭、ユーロ・ドルは1.1017ドルから1.1024ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・リブワーク<1431>、柿安本店<2294>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「香港と立場を共にするが、貿易合意も望んでいる」 「香港に部隊派遣しないよう、習主席に警告した」 「米中通商合意が非常に近い可能性がある」 「米中交渉成立の判断はまだしていない」 ・習近平中国国家主席 「中国と米国、誤った判断を避けるため戦略的な問題で対話を強化すべき」 「中国と米国、両国関係を正しい方向へ発展させるべき」 【経済指標】 米・11月製造業PMI速報値:52.2 (予想:51.4、10月:51.3) 米・11月サービス業PMI速報値:51.6 (予想:51.0、10月:51.0←50.6) 米・11月総合PMI速報値:51.9 (10月:50.9) 米・11月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:96.8 (予想:95.7、速報値:95.7) 米・11月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.5% (速報値:2.5%) <国内> ・日中外相会談 ・ローマ教皇訪日(26日まで) <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 11件
1431 東証グロース
722
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 17,438百万円
九州地盤のハウスメーカー。熊本県山鹿市に本社。デジタルマーケティング集客が強み。土を主原料とする3Dプリンターハウス等も。SC内モデルハウスの出店、マイホームロボなどプラットフォーム事業の拡大図る。 記:2024/08/09
3,337
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 443,821百万円
電気通信工事大手。NTTグループを中心に、KDDIやソフトバンク、楽天モバイル向けの通信設備工事を展開。社会システム関連事業等も。受注高は堅調。ITソリューション事業や社会システム関連事業等が受注好調。 記:2024/07/16
2294 東証プライム
2,753
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 34,267百万円
総菜や外食、精肉、和菓子等を手掛ける食品メーカー。生産・加工・販売の精肉製販一貫体制を構築。「牛肉しぐれ煮」「三重 柿安牛」等を扱う。レストラン事業等も。精肉事業は横ばいも、惣菜事業は堅調。人件費増等重し。 記:2024/09/08
6645 東証プライム
5,011
11/22 15:30
-98(%)
時価総額 1,033,494百万円
制御機器大手。電子部品や車載機器、自動改札機、血圧計等の健康医療機器も手掛ける。家庭用血圧計で世界トップシェア。オランダの遠隔医療会社買収。ヘルスケアは堅調。人員を大幅削減、構造改革費用重し。 記:2024/06/15
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
3,142
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17