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グロース株からバリュー株にシフトする動き【クロージング】

2019/11/11 16:02 FISCO
*16:02JST グロース株からバリュー株にシフトする動き【クロージング】 11日の日経平均は反落。60.03円安の23331.84円(出来高概算12億4000万株)で取引を終えた。米中交渉においては、トランプ米大統領は中国に対する関税を完全に撤回することに、米国は同意していないと述べており、米中貿易合意への期待が薄れる格好。また、週明けの米国市場はベテランズ・デーの祝日となることもあり、海外勢のフローは限られる中、こう着感の強い相場展開が続いた。 さらに、香港メディアは、デモ隊と警察が衝突し、デモ参加者1人が警察に胸を撃たれたと伝えられる中、ハンセン指数が2%超える下落となったことも買い手控え要因となった。これにより朝方は続伸して始まった日経平均であったが、寄り付き直後に付けた23471.82円が高値となり、その後マイナス圏での推移が続くと、後場半ばには23323.02円まで下げ幅を広げる局面もみられた。 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、倉庫運輸、その他金融、繊維、パルプ紙、サービスが堅調。半面、建設、石油石炭、非鉄金属、鉱業、海運、不動産が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、テルモ<4543>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、大和ハウス<1925>、ソフトバンクG<9984>、資生堂<4911>が軟調。一方で、日産化<4021>、セコム<9735>、ホンダ<7267>が堅調推移となるなど、先週末に決算を発表していた企業への物色が下支えとなっていた。 日経平均はこう着感の強い相場展開となったが、東証1部の騰落銘柄は値上がり数が6割を占めている。規模別指数では大型株指数が下落する半面、中型、小型株指数はプラス圏での推移が続くなど、物色対象に変化が見られていることが要因であるようだ。世界的にもグロース株からバリュー株にシフトする動きや、金価格が下落するなど安全資産からの資金流出がみられており、割安感のある銘柄やセクターへの資金流入は意識されやすいだろう。 米中問題や香港のデモ問題など、不安感がある故に上値追いは慎重であり、先行していた銘柄へは利益確定の動きが出やすいところ。一方で、リスクオンの中で資金流入が意識されやすく、バリュー株へのシフトが強まりやすいだろう。また、中小型株の決算発表が今後本格化してくるため、資金の逃げ足が速いものの、出遅れ感の強い中小型株への物色も次第に強まることが意識されそうだ。 《CN》
関連銘柄 9件
1925 東証プライム
4,690
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時価総額 3,092,957百万円
賃貸住宅事業、商業施設事業、事業施設事業が柱。戸建住宅事業やマンション事業、環境エネルギー事業等も手掛ける。商業施設事業では大型物件への取り組みを強化。中計では27.3期売上高5兆5000億円目指す。 記:2024/06/13
4021 東証プライム
5,463
11/22 15:30
+74(%)
時価総額 752,801百万円
1887年創業の化学メーカー。機能性材料、農業化学品が柱。ディスプレイ材料「サンエバー」で世界トップシェア。半導体材料「ARC」はアジアシェア高い。総還元性向75%目標。事業領域の深掘りなどに注力。 記:2024/08/26
4543 東証プライム
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11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4911 東証プライム
2,729
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
9735 東証プライム
5,192
11/22 15:30
+72(%)
時価総額 2,422,587百万円
国内初の警備保障会社。事業所向け・家庭向けオンライン・セキュリティシステム、常駐警備、現金護送等を手掛ける。防災事業、メディカルサービス事業等も。システムセキュリティ、入退室管理システム等の拡販図る。 記:2024/08/01
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
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時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17