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来週の相場で注目すべき3つのポイント:日米金融イベント、上半期決算本格化、米雇用統計

2019/10/26 19:23 FISCO
*19:23JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:日米金融イベント、上半期決算本格化、米雇用統計 ■株式相場見通し 予想レンジ:上限23250-下限22500円 来週の日経平均は、日米の金融イベントを控えて一服商状が想定されるなかでも堅調な展開が見込まれる。前週の日経平均は週間ベースで307円強、直近3週間では約1389円の上昇となっていることから、スピード調整があってもおかしくないタイミングだ。また、29日から米連邦公開市場委員会(FOMC)、30日から日銀金融政策決定会合が控えている。16日に発表された米9月小売売上高が7カ月ぶりに減少へ転じたことで、米連邦準備理事会(FRB)が9月に続き今年3回目となる追加利下げを実施するとの見方が強まっている。米国企業の決算発表はピークを迎え、28日のアルファベット、29日のゼネラル・モーターズ、30日のアップルなどが注目される。また、文化の日の振替休日で3連休を控えていることから、週後半には一服感が生まれやすいだろう。ただ、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題など外部環境の不透明感はなお残るものの、企業業績への期待感が増す地合いとなっていることから、下値不安も少ない。国内では、28日にファナック<6954>、キヤノン<7751>、29日に野村HD<8604>、30日にソニー<6758>、31日に東京エレクトロン、任天堂<7974>、1日に日本製鉄<5401>が決算発表を予定している。23日の決算発表で通期予想を下方修正した日本電産の市場反応から、過度な業績不安は後退している。半導体のインテルが予想を上回る決算を発表し25日の米国市場で上昇したことを受けて、日経平均への寄与度が大きい半導体関連株が一段高となれば、日経平均は取引時間中で昨年10月11日以来となる23000円台を回復してくる可能性もある。リスク要因としては、為替の動向と31日発表予定の中国10月製造業購買担当者景気指数(PMI)が挙げられよう。 一方、個別ではシェアオフィス事業を手掛ける米ウィーワークの支援問題で株価が調整しているソフトバンクGの動向が注目される。29日から31日にかけてサウジアラビア・リヤドで開催される「未来投資イニシアチブ(FII)」に孫正義社長が出席する予定だ。「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」への大口出資者であるサウジ政府系とアブダビ政府系のファンド幹部と接触すると報じられている。ポジティブ材料が出てくれば指数インパクトの大きい銘柄なだけに、物色ムードの更なる好転も期待される。 主な国内経済関連スケジュールは、28日に9月企業向けサービス価格指数、30日に日銀金融政策決定会合(31日まで)、9月商業動態統計、31日に黒田日銀総裁会見、日銀「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」、9月鉱工業生産、11月1日に9月失業率・有効求人倍率、10月自動車販売などが予定されている。一方、米国など海外主要スケジュールでは、28日に米9月シカゴ連銀全米活動指数、29日にFOMC(30日まで)、米9月中古住宅販売仮契約、米10月消費者信頼感指数、30日に米10月ADP雇用統計、米7-9月期GDP速報値、31日に中国10月製造業PMI、米9月個人所得・個人支出、ユーロ圏9月失業率、ASEAN首脳会議(11月4日まで、タイ)、11月1日に米10月雇用統計、米10月ISM製造業景況指数、米9月建設支出が予定されている。 ■為替市場見通し 来週のドル・円はもみ合いか。米連邦準備制度理事会(FRB)は10月29-30日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0.25ポイント引き下げる可能性が残されており、追加利下げを意識したドル売り・円買いがやや強まる可能性がある。最近発表された米国の主要経済指標が悪化していることも無視できない。9月小売売上高は5カ月ぶりにマイナスとなったほか、9月鉱工業生産、9月耐久財受注も悪化しており、景気減速の見方が広がっている。CMEが算出する「Fedウォッチ」は、10月25日時点で0.25ポイント(25bp)の政策金利引き下げを90%超の確率で予想している。 しかしながら、英国が10月31日に欧州連合(EU)から離脱を強行する(合意なき離脱)可能性はなくなったこと、米中通商協議は最終合意成立に向けて進展していることから、リスク回避の円買いは当面抑制される可能性も残されている。米金利据え置きの場合、リスク選好的なドル買い・円売りが強まりそうだ。 ■来週の注目スケジュール 10月28日(月):日・企業向けサービス価格指数、ユーロ圏マネーサプライ、シカゴ連銀全米活動指数など 10月29日(火):南ア失業率、米中古住宅販売成約指数、米FOMC(30日まで)など 10月30日(水):日・小売売上高、独失業率、ADP全米雇用報告、米GDP速報値、米FOMCが政策金利発表、日銀政策委員会・金融政策決定会合(31日まで)など 10月31日(木):日銀政策委員会・金融政策決定会合(2日目、終了後直ちに結果発表)、中国各種PMI、台湾・香港GDP、ユーロ圏GDP速報値、米・個人所得など 11月1日(金):日・有効求人倍率、中国財新製造業PMI、米ISM製造業景況指数、米雇用統計、英製造業PMIなど 《SK》
関連銘柄 6件
5401 東証プライム
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時価総額 2,934,591百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
6758 東証プライム
2,977.5
11/25 15:30
+29.5(%)
時価総額 18,588,824百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6954 東証プライム
4,197
11/25 15:30
+83(%)
時価総額 4,177,774百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7751 東証プライム
5,056
11/25 15:30
+2(%)
時価総額 6,743,506百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
7974 東証プライム
8,199
11/25 15:30
+33(%)
時価総額 10,647,959百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8604 東証プライム
933.7
11/25 15:30
+3.7(%)
時価総額 2,953,819百万円
国内最大級の総合証券「野村證券」を中核とする持株会社。野村アセットマネジメント、野村信託銀行等も傘下に持つ。預り資産は153兆円超で業界トップ。インベストメント・マネジメント部門は運用資産残高が過去最高。 記:2024/06/17