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後場に注目すべき3つのポイント~米中懸念で売り先行も「底堅い」印象だが

2019/10/9 12:42 FISCO
*12:42JST 後場に注目すべき3つのポイント~米中懸念で売り先行も「底堅い」印象だが 9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、米中懸念で売り先行も「底堅い」印象だが ・ドル・円はじり高、クロス円がドルを押し上げ ・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ<9984>、同2位はアドバンテスト<6857> ■日経平均は反落、米中懸念で売り先行も「底堅い」印象だが 日経平均は反落。144.80円安の21442.98円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えている。 8日の米株式市場でNYダウは続落し、313ドル安となった。中国がウイグル族を弾圧しているとして、トランプ政権が政府機関や監視カメラ企業など28の機関・企業を禁輸措置の対象に加えたと発表。中国政府高官へのビザ発給を制限することも明らかになった。中国側は会談日程の短縮など何らかの報復措置を検討していると伝わり、米中摩擦への懸念が強まった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで227円安からスタート。しかし、円相場が1ドル=107円台と伸び悩んでおり、日経平均は寄り付きを安値にやや下げ渋った。東証1部の値下がり銘柄は全体の6割強、対して値上がり銘柄は3割弱となっている。 個別では、ソフトバンクG<9984>やキーエンス<6861>が軟調で、ソニー<6758>や東エレク<8035>は小安い。アドバンテス<6857>とSUMCO<3436>が3%超下落し、ルネサス<6723>が5%近く下落するなど半導体関連株の下げが目立つ。前日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大きく下落し、東京市場でも関連銘柄に売りが波及したようだ。減損損失の計上で業績予想を下方修正したAGC<5201>は3%の下落。中小型株ではオルトプラス<3672>が大幅続落し、神東塗料<4615>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>は小じっかり。花王<4452>など内需・ディフェンシブ系銘柄にも資金が向かったようだ。中小型株ではコロプラ<3668>が急反発し、決算発表の井筒屋<8260>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、鉱業、金属製品、石油・石炭製品などが下落率上位で、その他も全般軟調。電気・ガス業とその他製品のみ上昇した。 10日から開かれる米中閣僚級協議を前に、制裁の応酬が激しさを増してきた。前日の米NYダウが300ドルを超える下落となり、東京市場でも半導体関連などの景気敏感株を中心に売りが先行した。とはいえ、トヨタ自が小じっかりとなっているところなどを見ると、円相場の伸び悩みが株式相場を下支えしているようだ。前日も指摘したとおり、トヨタ自など輸出企業の株価は今月下旬からの決算発表を前に為替動向に敏感となっている印象だ。日経平均は寄り付きを安値に下げ渋り、日足チャート上では21400円台に位置する5日移動平均線水準まで値を戻している。 このところ日中に大きく売り込まれる場面が少ないため、「底堅い」と見る向きも多い。ただ、米国発の米中問題に関する報道に市場の関心が集まる一方で、国内には手掛かりとなりそうな材料が乏しく、日中は積極的な売買が手控えられているとも考えられる。今週に入り東証1部売買代金は連日で2兆円を下回っており、本日も前場でおよそ8300億円にとどまる。なお、10日からの米中閣僚級協議のみならず、今晩の米国で公表される連邦公開市場委員会(FOMC、9月17-18日開催)議事録や、足元で発表が本格化している小売大手の決算なども注目される。後場の日経平均は下げ渋る場面もあるだろうが、マイナス圏でのもみ合いが続くとみておきたい。 ■ドル・円はじり高、クロス円がドルを押し上げ 9日午前の東京市場でドル・円はじり高。ドル売りの影響でユーロ・円や豪ドル・円などクロス円が堅調地合いとなり、ドルを押し上げた。 ドル・円は、日経平均株価の弱含みを背景に円買いが進み、一時106円台に沈んだ。ただ、米中貿易交渉での進展期待が後退しドル売りが進んだ影響でクロス円が上昇基調に振れ、ドル・円はそれに連動し再び107円台に戻した。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いのため、目先の日本株安継続を警戒した円買いに振れやすい。ただ、上海総合指数はプラス圏に切り返し円買いを弱めている。また、クロス円は上昇基調を維持しており、引き続きドルをサポートしよう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円93銭から107円20銭、ユーロ・円は117円21銭から117円53銭、ユーロ・ドルは1.0952ドルから1.0965ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・アマガサ<3070>、イトーヨーギョー<5287>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ<9984>、同2位はアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁 「現時点で量的緩和を政策手段の1つとみている」 「米経済のリセッション入りなら金利をゼロにしてその後は量的緩和」 <国内> ・特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 18件
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時価総額 2,203百万円
ノンレザー婦人靴の小売販売を行う。「JELLY BEANS」が主力ブランド。20~30代女性がターゲット。EC事業や美術品販売等も手掛ける。24年10月にJELLY BEANS表参道店がオープン。 記:2024/10/24
3436 東証プライム
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11/22 15:30
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3668 東証プライム
471
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 61,256百万円
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3672 東証スタンダード
91
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 1,787百万円
ソーシャルゲームの企画・開発、運営を行う。運営タイトルは「ヒプノシスマイク」など。ゲーム支援事業なども手掛ける。他社タイトル等の開発受託、運営受託の拡大進める。ゲーム支援事業は事業運営体制を見直し。 記:2024/06/24
4452 東証プライム
6,208
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 2,892,307百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4615 東証スタンダード
133
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 4,123百万円
住友化学系の塗料メーカー。水系塗料中心に、無溶剤塗料、粉体塗料等の製造・販売を行う。電着塗料や鉄道軌道材料に強み。大東建託パートナーズなどが主要取引先。粉体塗料分野では主力の鋼製家具向け出荷が順調。 記:2024/06/18
5201 東証プライム
4,623
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,005,202百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5287 東証スタンダード
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11/22 14:46
+3(%)
時価総額 1,716百万円
道路・上下水道向けコンクリ二次製品の製造・販売を行う。空調設備中心の建築設備関連機器の販売・施工・メンテナンス、不動産賃貸も手掛ける。中計では27.3期経常利益2億円目標。新規事業分野の開拓等に取り組む。 記:2024/10/20
2,012
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,948
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時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
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-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8260 東証スタンダード
414
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 4,753百万円
北九州で百貨店「井筒屋」を運営。小型売店のサテライトショップやオンラインショップなども展開。1935年設立。井筒屋アプリの登録会員数は計画を上回って推移。取り扱いアイテムの拡大などでネット事業の強化図る。 記:2024/10/27
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17