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後場に注目すべき3つのポイント~注目のFOMC前に小動き

2019/9/18 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~注目のFOMC前に小動き 18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅に11日続伸、注目のFOMC前に小動き ・ドル・円はじり高、日本株高受け円売り継続 ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位はファナック<6954> ■日経平均は小幅に11日続伸、注目のFOMC前に小動き 日経平均は小幅に11日続伸。11.40円高の22012.72円(出来高概算5億6000万株)で前場の取引を終えている。 17日の米株式市場でNYダウは反発し、33ドル高となった。サウジアラビアが石油施設への攻撃で失われた石油生産量の7割を回復したと報じられ、また石油相が「月内に攻撃前の水準を回復する」と述べたと伝わった。原油相場の下落とともに消費関連株などが買われた。ただ、イラン最高指導者のハメネイ師がトランプ大統領との首脳会談に否定的な見方を示すなど、中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感は根強く、明日発表される連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑もあって方向感に乏しかった。本日の日経平均も13円高と小高くスタートしたが、やはり前日終値を挟み一進一退の展開となり、前場の上下の値幅は65円ほどにとどまった。東証1部の値上がり銘柄は全体の3割弱、対して値下がり銘柄は6割強となっている。 個別では、売買代金トップのリクルートHD<6098>や任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>などが堅調。前日は利益確定売りに押されたSMC<6273>だが、本日3%超高と急反発している。中小型株ではスマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエストウォーク」の好調でコロプラ<3668>が引き続き賑わっており、GMOPG<3769>も日米がデジタル貿易で合意と伝わったことが刺激材料となって急伸し、ともに東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>は2%近い下落。ソニー<6758>は米ファンドが要求していた半導体事業の分離・上場を拒否すると発表し、2%超下落した。中小型株ではKLab<3656>が手仕舞い売りに押され急落し、大豊工業<6470>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、海運業、化学、その他製品などが上昇率上位。反面、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼などが下落率上位だった。原油相場の反落で関連セクターに売り買いが出た。 日経平均は前日終値を挟んだ小動きが続き、前場を折り返した。朝方から円相場がやや弱含みとなっており、前日の当欄で指摘したとおり、ここまでの株高に乗り遅れた投資家の押し目買いも入りやすいだろう。一方、日経平均は前日までの10日続伸で上げ幅が1400円近くに達しており、上値では目先の利益を確保する売りが出ているとみられる。アジア株はまちまちとなっており、積極的に上値を追う手掛かりは乏しい。もちろんFOMCの結果を見極めたいとの思惑も強いだろう。後場の日経平均は小幅高水準でこう着感を強めるとみておきたい。賑わっている材料株でも手仕舞いの売りが広がる可能性がある。 注目のFOMCでは、前回に続き0.25%の利下げが決まる見通し。ただ、金融市場は先んじて緩和期待を織り込んできており、こうした期待ほど米連邦準備理事会(FRB)がハト派姿勢を打ち出さないのではといった見方が根強くある。今後の方向性を占ううえで、FOMCメンバーの政策金利見通しやパウエルFRB議長の会見内容が非常に注目されるだろう。また、国内でも明日にかけて日銀金融政策決定会合が開かれる。世界的に緩和競争の流れとなるなか、追加緩和余地に乏しいとみられている日銀のスタンスにも注目しておきたい。 ■ドル・円はじり高、日本株高受け円売り継続 18日午前の東京市場でドル・円はじり高。米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を控え動きづらいなか、日本株高などを手がかりとした円売りでドルは底堅さを維持した。 前日海外市場でドル・円は108円台前半を中心とした値動きで、本日アジア市場もその流れを受け継いだ。今晩の米FOMCの政策決定を前に動きは鈍いが、ハト派姿勢は弱まるとの思惑でドル売りは後退している。 午前中は円売り先行で、ドルは一時108円25銭まで値を上げた。ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で取引され、目先の日本株高継続への期待感からやや円売り方向に振れやすい。また、中国株高なども円売りを支援しているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円09銭から108円25銭、ユーロ・円は119円67銭から119円82銭、ユーロ・ドルは1.1065ドルから1.1076ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・プロルート丸光<8256>、アイリッジ<3917>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位はファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・NZ・4-6月期経常収支:-11.06億NZドル(予想:-11.00億NZドル、1-3月期:+6.75億NZドル) ・日・8月貿易収支:-1363億円(予想:-3654億円、7月:-2507億円) <国内> ・日銀金融政策決定会合(19日まで) <海外> ・17:00 南ア・8月消費者物価指数(前年比予想:+4.2%、7月:+4.0%) ・17:30 英・8月消費者物価指数(前年比予想:+1.9%、7月:+2.1%) ・17:30 英・8月生産者物価指数・産出(前年比予想:+1.7%、7月:+1.8%) 《HH》
関連銘柄 13件
3656 東証プライム
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モバイルオンラインゲームの開発・運用等を行う。「BLEACH Brave Souls」、「キャプテン翼」などが主力タイトル。ラピスリライツ等のIP事業も。ハイブリッドカジュアルゲームの新規開発等を推進。 記:2024/08/23
3668 東証プライム
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時価総額 602,358百万円
決済代行サービス、金融機関や事業者向けBaaS支援等の決済代行事業が柱。早期入金サービス等の金融関連事業等も。GMOグループ。24年10月にアメリカン・エキスプレスと請求書カード払いサービスを開始。 記:2024/10/24
3917 東証グロース
514
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 3,898百万円
スマホアプリの開発・運営支援を通じて実店舗の集客・販促を支援。デジタル地域通貨プラットフォームも。主力のオンラインマーケはアプリ開発支援システム『APPBOX』が好調。ディップに第三者割当増資。 記:2024/08/07
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米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6273 東証プライム
66,580
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空気圧制御機器メーカー。方向制御機器や駆動機器、空気圧補助機器、温調機器等の製造・販売を行う。空気圧機器で世界トップシェア。豊富な品揃えなどが強み。千葉県柏市の新技術センターは25年9月に完成予定。 記:2024/10/04
6470 東証スタンダード
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11/22 15:30
+4(%)
時価総額 17,707百万円
トヨタ系列の自動車部品メーカー。1939年設立。軸受製品が主力。システム製品やダイカスト製品、ガスケット製品等も手掛ける。一貫生産体制が強み。グローバル製造拠点網を構築。電動化対応製品の開発等に注力。 記:2024/10/04
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6954 東証プライム
4,114
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時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8256 東証スタンダード
1
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時価総額 46百万円
総合衣料卸会社。アパレルや雑貨、インテリア用品等の卸売に加え、ヘアケア商品や研究用試薬等の販売も。自社D2Cサイトでは販売チャネルを拡大。ミライロ薬局は会員顧客が順調増。24.3期1Qは損益改善。 記:2023/11/12
9983 東証プライム
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+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17