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後場に注目すべき3つのポイント~9月は見極めるべきイベント多い

2019/9/3 12:46 FISCO
*12:46JST 後場に注目すべき3つのポイント~9月は見極めるべきイベント多い 3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅反発、9月は見極めるべきイベント多い ・ドル・円は小じっかり、ドル選好地合いで ・値上がり寄与トップは信越化学工業<4063>、同2位はダイキン工業<6367> ■日経平均は小幅反発、9月は見極めるべきイベント多い 日経平均は小幅反発。14.29円高の20634.48円(出来高概算3億8000万株)で前場の取引を終えている。 2日の米株式市場はレーバー・デーの祝日で休場だった。ただ、米中が9月に予定している通商協議の日程調整に難航していると海外メディアが報じたことなどから、本日の東京市場では米中摩擦への懸念が先行し、日経平均は38円安でスタート。前日に続き海外投資家の取引参加は少なく、積極的に売り込む動きが限られる一方、景気敏感株の一角には買い戻しが入った。円相場の弱含みも支援材料となり、日経平均は寄り付き直後を安値にプラスへ切り返し、一時20662.23円(42.04円高)まで上昇した。東証1部の値上がり銘柄は全体の7割弱、対して値下がり銘柄は2割強となっている。 個別では、任天堂<7974>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>などがしっかり。半導体関連のSUMCO<3436>、電子部品の太陽誘電<6976>は2%超上昇した。伊藤園<2593>やピジョン<7956>は決算が好感されて買い優勢。コナカ<7494>はサマンサJP<7829>を持分法適用会社にすることが材料視され、急伸する場面があった。また、新サービス開始を発表したチェンジ<3962>が物色を集め、アトラ<6029>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、日経平均寄与度の大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>は小安い。ファナック<6954>などは軟調で、半導体関連でもアドバンテス<6857>は2%超下落した。一部証券会社のレーティング引き下げが観測された大日住薬<4506>は3%の下落。また、公募増資の実施を発表したホットランド<3196>などが東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、海運業、鉄鋼、証券などが上昇率上位で、その他も全般堅調。鉱業、ゴム製品、保険業の3業種のみ下落した。 前場の取引ではやや売りが先行したものの、日経平均は方向感に乏しい展開だった。日足チャート上では、20500円台後半に位置する5日移動平均線と20700円近辺に位置する25日移動平均線に挟まれ、こう着感を強めている。9月に予定される米中協議の開催を巡り日程調整が難航していると伝わったが、1日に報復関税の応酬を演じたばかりとあって想定内だろう。アジア市場を見ると中国・上海総合指数も小動き。ドル・円相場は106円台前半でのもみ合いが続いており、手掛かり材料に乏しい。前場の東証1部売買代金は6000億円あまりにとどまったが、海外投資家の不在ばかりが原因ではないだろう。国内勢もひとまず連休明けの米国市場の動向を見極めたいとの思惑から様子見ムードか。 今週は米国でサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数(3日)、雇用統計(6日)といった8月の主要経済指標の発表が予定されている。今月中旬には日米欧の中央銀行が相次ぎ金融政策決定会合を開くだけに、これらの経済指標が非常に注目されそうだ。英国の欧州連合(EU)離脱に関しては、離脱延期を迫る英議会に対しジョンソン英首相が解散総選挙も辞さない構えを見せており、「合意なき離脱」への懸念が高まる。各国の金融緩和や財政出動への期待が下支えとなるものの、積極的に上値を追う動きは依然乏しいだろう。個人投資家は引き続き中小型の材料株やテーマ株で短期的な値幅取りを狙う動きが中心となりそうだ。 ■ドル・円は小じっかり、ドル選好地合いで 3日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。欧州発のリスクでドル選好地合いとなったほか、日本株高による円売りでドルは小幅に値を上げた。 ドル・円は、早朝の取引では106円10銭付近でもみ合い、その後は上昇方向に振れた。ブレグジットやユーロ圏経済の減速など欧州発の懸念材料が顕著となり、ドルが主要通貨に対して買いが入る地合いで対円でも浮揚した。 また、日本株高を背景とした円売りも、ドルを押し上げた。ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持しており、日本株高継続を見込んだ円売りに振れやすい。ただ、米株式先物はマイナス圏となり、目先のドルの上値は重そうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円17銭から106円38銭、ユーロ・円は116円25銭から116円62銭、ユーロ・ドルは1.0935ドルから1.0972ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・アトラ<6029>、ニックス<4243>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは信越化学工業<4063>、同2位はダイキン工業<6367> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・8月マネタリーベース:前年比+2.8%(7月:+3.7%) ・豪・7月小売売上高:前月比-0.1%(予想:+0.2%、6月:+0.4%) ・豪・4-6月期経常収支:+59億豪ドル(予想:+15億豪ドル、1-3月期:-29億豪ドル) <国内> ・12:35 10年国債の入札結果発表 <海外> ・13:30 豪準備銀行が政策金利発表(1.00%に据え置き予想) ・15:30 スイス・8月消費者物価指数(前年比予想:+0.3%、7月:+0.3%) 《HH》
関連銘柄 20件
2593 東証プライム
3,140
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 280,126百万円
清涼飲料メーカー。国内緑茶飲料市場でトップシェア。お~いお茶が主力。タリーズコーヒージャパンを傘下に収める。米国など海外展開も。中計では27.4期ROE10%以上目標。お~いお茶のグローバル化等に注力。 記:2024/06/04
3196 東証プライム
2,119
11/22 15:30
+39(%)
時価総額 45,889百万円
たこ焼チェーン「築地銀だこ」を運営。銀だこハイボール酒場や銀だこ酒場など酒場業態のほか、油そば、リゾート事業等も手掛ける。ロサンゼルス・ドジャースとスポンサーシップ契約を締結。新業態の育成、成長に注力。 記:2024/10/03
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
1,326
11/22 15:30
-38(%)
時価総額 97,928百万円
企業や自治体のDX化支援ビジネスなどを手掛ける。IT人材の育成、ふるさとチョイスの運営等も行う。イー・ガーディアンなどを傘下に収める。LoGoチャット、LoGoフォームは有償自治体数が順調に増加。 記:2024/10/24
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4243 東証スタンダード
694
11/22 15:30
+14(%)
時価総額 1,612百万円
工業用プラスチック精密部品や工業用プラスチック機構部品、NIXAM応用部品、基板実装支援製品等の製造・販売を行う。ソニー、トヨタ等が顧客。プラスチック精密部品などは高付加価値製品の生産能力強化を図る。 記:2024/10/21
4506 東証プライム
609
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 242,321百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
6029 東証スタンダード
131
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,348百万円
鍼灸接骨院「ほねつぎ」をチェーン展開。機材・消耗品販売、療養費請求代行サービス、モバイル集客予約システム等も手掛ける。ほねつぎチェーンの加盟院の増加に注力。プーマランニングハウスに水素ガス発生装置を提供。 記:2024/10/22
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7494 東証スタンダード
244
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 8,619百万円
大手紳士服チェーン。首都圏や大都市圏を中心に、紳士服のコナカ、コナカ・フタタを展開。英語学童保育「KidsDuo」のFCも展開。バッグや小物を手掛けるサマンサタバサと経営統合。赤字店舗閉鎖等で採算向上。 記:2024/07/08
42
6/26 15:00
±0(%)
時価総額 2,766百万円
ファッションブランドメーカー。バッグの企画、製造、販売、アパレルやジュエリー等も手掛ける。不採算店撤退で店舗数減少、客数回復は道半ば。疑義注記。親会社コナカによる完全子会社化で上場廃止へ。 記:2024/05/27
7956 東証プライム
1,466
11/22 15:30
+8(%)
時価総額 178,343百万円
ベビー用品メーカー。哺乳びんで世界トップシェア。介護用品や老化予防用品、認可保育園の運営等も手掛ける。海外売上高比率は6割超。電動鼻吸い器など新商品は国内販売順調。新規市場への参入等を積極的に検討。 記:2024/07/28
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17