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後場に注目すべき3つのポイント~上げ幅ほど良好なムードではないか

2019/8/27 12:40 FISCO
*12:40JST 後場に注目すべき3つのポイント~上げ幅ほど良好なムードではないか 27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反発、上げ幅ほど良好なムードではないか ・ドル・円はじり安、米長期金利の低下が売り誘発 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は大幅反発、上げ幅ほど良好なムードではないか 日経平均は大幅反発。248.29円高の20509.33円(出来高概算4億5000万株)で前場の取引を終えている。 週明け26日の米株式市場でNYダウは反発し、269ドル高となった。トランプ大統領が主要7カ国首脳会議(G7サミット)で中国との貿易協議の再開に前向きな姿勢を示し、米中摩擦への警戒感が和らいだ。円相場は一時1ドル=106円台まで下落。本日の東京株式市場もこうした流れを引き継いで買い戻しが先行し、日経平均は206円高からスタートすると、前場には20529.94円(268.90円高)まで上昇する場面があった。ただ積極的な売買は手控えられ、ややこう着感の強い展開だった。ここまで日経平均の上下の値幅は90円ほど。東証1部の値上がり銘柄は全体の8割強、対して値下がり銘柄は1割強となっている。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が3%近く上昇したほか、日経平均寄与度の大きいファーストリテ<9983>、値がさハイテク株のキーエンス<6861>や東エレク<8035>が堅調。その他売買代金上位も任天堂<7974>、トヨタ自<7203>など全般しっかり。一部証券会社のレーティング引き上げが観測されたSUBARU<7270>、パチスロ新機種への期待が高まったセガサミーHD<6460>は5%超上昇した。また、経営再建中でトップ人事を発表した曙ブレーキ<7238>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、傘下のリクルートキャリアが個人情報保護委員会から是正勧告を受けたリクルートHD<6098>や、やはり傘下の楽天モバイルが携帯電話基地局の整備遅延から行政指導を受けた楽天<4755>がさえない。また、このところ賑わっていた中小型株に利益確定の売りが広がり、KLab<3656>やenish<3667>が東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、機械、海運業、輸送用機器などが上昇率上位で、その他も全般堅調。保険業のみ小幅に下落した。 米中の追加関税の応酬で前日に449円安となった日経平均だが、トランプ氏が一転して協議再開を表明し、本日は200円を超える上昇で前場を折り返した。26日の空売り比率(東証)は49.1%に急上昇しており、本日は株価指数先物とともに幅広い銘柄に買い戻しが入ったとみられる。ただここまでの東証1部売買代金は7500億円弱にとどまっており、日経平均の日中値幅も小さく、追随する動きは限られるようだ。NYダウが23日の623ドル安に対し、26日の269ドル高と半分も戻せなかったことを踏まえるとやむを得ないだろう。トランプ氏の発言に大きく振らされる相場が続き、投資家の警戒感は強そうだ。 前日の日経レバETF<1570>が活況だったため、本日の引けにかけて先物買い需要への思惑が広がる可能性もあるが、上値では個人投資家による利益確定の売りも出てくるだろう。株式相場の先高感が高まらず、資金の足は速いとみられる。マザーズ指数は逆行安で、アンジェス<4563>がストップ安を付けており、比較的活発だった中小型株物色の流れに水を差す可能性もある。日経平均の上げ幅ほど市場のムードは良好とは言えない。 ■ドル・円はじり安、米長期金利の低下が売り誘発 27日午前の東京市場でドル・円はじり安。ドルは106円で寄り付いた後、米長期金利の低下による売りで105円台後半に弱含んだ。 ドル・円は106円台で寄り付いた後、米株式先物の下落で105円台に値を下げた。日経平均株価は前日比200円超の堅調地合いとなり円売りが見込まれたが、米10年債利回りの低下を手がかりにドルは105円60銭台まで下落。 ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続き、目先の日本株高持続を期待した円売りは続く見通し。また、米株式先物は反転し、ドル買いも入りやすい。ただ、目先も米長期金利が低下した場合にはドル売りが想定される。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円68銭から106円16銭、ユーロ・円は117円37銭から117円83銭、ユーロ・ドルは1.1098ドルから1.1107ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・イメージ情報開発<3803>、太洋物産<9941>がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・香港特別行政区行政長官 「警察は最低限の武器しか使用せず、政府は話し合いの場を設ける方針」 ・茂木経済財政相 「対米交渉は自動車業界にとって懸念となる形での決着にはならない」 <国内> ・特になし <海外> ・15:00 独・4-6月期GDP改定値(前年比予想:0.0%、速報値:0.0%) 《HH》
関連銘柄 16件
3656 東証プライム
186
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 8,936百万円
モバイルオンラインゲームの開発・運用等を行う。「BLEACH Brave Souls」、「キャプテン翼」などが主力タイトル。ラピスリライツ等のIP事業も。ハイブリッドカジュアルゲームの新規開発等を推進。 記:2024/08/23
3667 東証スタンダード
169
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 4,536百万円
ゲームアプリの企画・開発・運営等を行う。運営タイトルは「進撃の巨人 Brave Order」、「ぼくのレストラン2」など。ブロックチェーンゲームに参入。効果的な運用等で、既存タイトルの売上は安定水準維持。 記:2024/07/01
3803 東証グロース
506
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 1,052百万円
企業システムの設計、開発、コンサル等を行うITソリューション事業、会員管理等の業務代行などを行うBPO・サービス事業を展開。沖電気工業などが主要取引先。BPO・サービス事業はサービス拡充等で売上増図る。 記:2024/07/01
4563 東証グロース
55
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 14,128百万円
大阪大学発の研究開発型バイオベンチャー。遺伝子医薬、DNAワクチンの研究開発などを行う。開発パイプラインにHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」など。早老症治療薬「ゾキンヴィ」を24年5月に発売。 記:2024/08/06
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
2,629.5
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 634,312百万円
セガ、サミーが2004年に経営統合して誕生した持株会社。ゲームコンテンツ等のエンタテインメントコンテンツ事業が主力。遊技機事業等も。総還元性向50%以上が基本方針。コンシューマ分野等への投資進める。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7238 東証プライム
115
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 15,639百万円
ブレーキ、ブレーキ用摩擦材の開発・生産・販売等を行う。1929年創業。自動車用ディスクブレーキ等が主要製品。トヨタ自動車などが主要取引先。中国系完成車メーカー向けに高付加価値製品の拡販などに取り組む。 記:2024/07/04
7270 東証プライム
2,450.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,847,437百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9941 東証スタンダード
878
11/22 12:30
+1(%)
時価総額 1,698百万円
畜産物が主力の専門商社。牛肉や鶏肉、豚肉の食肉に加え、大豆等の穀物や加工食品、化学品、産業機械、自動車部品などを取り扱う。食肉関連では高収益商材の販売が順調。中期的に売上高総利益率4%以上目指す。 記:2024/10/20
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17