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後場に注目すべき3つのポイント~イベント控え底堅さが期待されるところ

2019/8/19 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~イベント控え底堅さが期待されるところ 19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、イベント控え底堅さが期待されるところ ・ドル・円は上げ渋り、国内勢の買い一服 ・値上がり寄与トップはユニファミマ<8028>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■日経平均は続伸、イベント控え底堅さが期待されるところ 日経平均は続伸。106.64円高の20525.45円(出来高概算4億3000万株)で前場の取引を終えた。16日の米国市場では、NYダウが306ドル高と大幅に上昇した。米長期金利の低下が一服し、ハイテク株を中心に買い戻しの動きが先行。また、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、米経済がリセッション(景気後退)に向かっているとの考えを一蹴したほか、米中の通商交渉担当者間の電話協議で一段と「前向きなニュース」が得られたと述べたと伝えられるなか、シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなった。しかし、トランプ米大統領はファーウェイとビジネスするのを望まないとの見解が伝えられたこともあり、寄り付き直後に20633.90円を付けた日経平均は、その後は上げ幅を縮めており、20500円台前半レベルでのこう着が続いている。 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超えており、全体の7割近くを占めている。セクターでは、石油石炭、証券、ガラス土石、金属、不動産、建設、小売が上昇。半面、サービス、水産農林、陸運、食料品が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ<8028>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>、KDDI<9433>が堅調。一方でリクルートHD<6098>、ダイキン<6367>、テルモ<4543>が冴えない。 日経平均は、ギャップスタートとなったが、これまで同様、その後はこう着感の強い相場展開をみせている。これまでもギャップアップではその後のこう着で陰線を形成、反対にギャップダウン後は陽線を形成する傾向にある。結局のところはギャップスタートで短期筋の仕掛け的な動きからトレンドが出るものの、その後早いタイミングでカバーされるといったところであろう。とはいえ、まずは突破した5日線レベルでの踏ん張りをみせたいところである。 また、米中対立への警戒感は根強いだろうが、市場の関心はカンザスシティ連銀主催による定例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)のほか、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)となる。金融政策へ関心が集まりやすく、いったんは足元で傾いているポジションのカバーが意識されやすいだろう。パウエルFRB議長が23日に講演を行う予定であり、米追加利下げへの思惑が高まりやすいなかで、足元では催促相場的に下げていた面もある。いったんは為替の円高修正も意識されやすく、全体としての底堅さが期待されるところであろう。物色対象は定まりづらいが、押し目拾いのスタンスに。 ■ドル・円は上げ渋り、国内勢の買い一服 19日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。お盆休み明けの東京市場で国内勢の買いで106円半ばに浮揚後、材料難で小幅に値を下げた。 ドル・円は106円前半で寄り付いた後、朝方から国内勢の買いが入り106円47銭まで強含む場面もあった。その後、日経平均株価は堅調地合いとなったが、ドルは節目付近の売りに上昇を阻止され失速。 ただ、ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続くほか、中国株や香港株もプラス圏で推移しており、日経平均の上昇基調を見込んだ円売りによりドルは下値が堅い。また、米株式先物のプラス圏推移もドル買いを誘発しやすい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円26銭から106円47銭、ユーロ・円は117円86銭から118円14銭、ユーロ・ドルは1.1088ドルから1.1101ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・インパクトホールディングス<6067>、ワイヤレスゲート<9419>など5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはユニファミマ<8028>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・関係筋 「ドイツ政府は万が一、経済が景気後退入りした場合、財政支出の準備がある」 ・独財務相 「EU27か国は、英国の離脱の全てのシナリオに備える」 ・関係筋 「トランプ米大統領は14日に、銀行と電話会談、株安受け」 【経済指標】 米・7月住宅着工件数:119.1万戸 (予想:125.7万戸、6月:124.1万戸←125.3万戸) 米・7月住宅建設許可件数:133.6万戸 (予想:127万戸、6月:123.2万戸←122万戸) 米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:92.1 (予想:97.0、7月:98.4) <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《HH》
関連銘柄 9件
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4,490
6/28 15:00
±0(%)
時価総額 30,105百万円
小売業やサービス業の店舗・店頭に特化したマーケティング支援を展開。覆面調査や営業支援、ASP提供も手掛ける。23.12期1Qは業績足踏み。MBO成立により、同社株は23年6月29日付けで上場廃止予定。 記:2023/06/03
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
9419 東証スタンダード
228
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 2,494百万円
他社のWi-Fiスポットや通信網を用いて無線通信サービスを提供。販売は家電量販店、携帯電話販売店、自社ECサイト等を通じて行う。中計では26.12期営業利益5億円以上目標。販売チャネルの拡充などを図る。 記:2024/10/22
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17