マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/24 8:40:32
15,128,405
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

国内株式市場見通し:米中通商摩擦再び、21000円ラインの攻防へ

2019/8/3 14:43 FISCO
*14:43JST 国内株式市場見通し:米中通商摩擦再び、21000円ラインの攻防へ ■日経平均は一時21000円割れ 前週の日経平均は下落した。7月26日のNYダウが反発し、ナスダック総合指数も過去最高値を更新したものの、週初29日の日経平均は小幅続落となった。キーエンス<6861>などの決算を嫌気して景気敏感株に売りが広がったことが影響した。29日の米国市場はまちまちの展開となり、方向感のない流れを受けながらも、30日の東京市場は3日ぶりの反発に転じた。日銀金融政策決定会合で金融政策の現状維持が決定されたほか、円安基調が好感された。30日のNYダウは、トランプ大統領が中国を批判するツイートを行ったことを嫌気して3営業日ぶりに反落した。これを受けて31日の日経平均は一段安で始まり終日マイナス圏で推移した。米中貿易摩擦の再燃が警戒されるなかで、第1四半期2ケタ増益決算がサプライズとなったソニー<6758>の逆行高が話題となった。 31日に開催された注目のFOMCでは、大方の予想通り政策金利が0.25%引き下げられた。しかし、「長期にわたる利下げ開始を意味するものではない」とのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を嫌気し、NYダウは前日比333.75ドル安と急落した。これを受けた1日の東京市場も売り先行のスタートとなった。ただ、決算発表が好感された村田製作所<6981>など電子部品関連の一角が買われたことに加えて、1ドル=109円台への円安進行を好感して日経平均は小幅ながらもプラス圏に切り返した。しかし、トランプ大統領が、対中制裁関税「第4弾」を9月1日から課す計画を発表して、1日のNYダウが大幅続落すると地合いは大きく悪化し2日の東京市場は全面安商状となった。一時6月25日以来となる1ドル=106円台となる急激な円高も嫌気されて、日経平均は下げ幅を広げる展開となり、取引時間中として7月18日以来となる21000円割れの場面もあった。午後の取引時間中に決算を発表したトヨタ自動車<7203>の第1四半期(4−6月)営業利益は前年同期比8.7%増となり、一時買われる場面があったものの、通期予想は下方修正されたことからその後は値を消した。一時580.90円安を見た日経平均は453.83円安の21087.16円と21000円台をキープして大引けた。なお、7月の月間ベースでは2カ月連続の上昇となった。 ■日経平均は21000円ラインの攻防 今週の日経平均は21000円ラインの攻防を意識しつつ、下値模索の展開となりそうだ。6月下旬のG20(主要20カ国・地域)サミット以降の米中貿易摩擦の休戦が、1日に伝えられた米トランプ大統領による対中制裁関税第4弾の発動指示で、米中貿易摩擦懸念が再燃している。8日には中国7月貿易収支、9日に中国7月消費者物価・生産者物価と中国の経済指標の発表を控えており、ネガティブなデータが出ると、弱気に傾斜している株式市場も過剰な反応を示す懸念がある。米議会下院と英議会が7月26日から夏季休暇に入り、米議会上院も8月4日から9月8日までの夏季休暇に入る。東京株式市場もここから16日近辺までは市場参加者と市場エネルギーが減少する「夏休みモード」が意識される期間に入ってくる。山の日の振替休日による3連休を控えていることもあり、薄商いの中でNYダウや為替動向に神経質な展開となる可能性が強い。日経平均は9日に7月18日以来となる21000円割れと今年6月以降のもみあいレンジの下限に到達している。米中の通商対立による危機感が増幅されて、米国の金融緩和期待が再び台頭してくれば、自律反発の強さを試す可能性もある。 ■指数構成銘柄の入れ替えと決算発表ピーク また、需給面でのイベントとして7日に予定される「JPX日経インテックス400」構成銘柄の定期銘柄入れ替え発表も撹乱要因だ。昨年の定期入れ替えでは、25銘柄が除外され26銘柄が新規採用された。今回の定期入れ替えにおいて一部で事前予想されている候補銘柄は、除外でレオパレス21<8848>、GMOインターネット<9449>、アダストリア<2685>など。一方、採用ではシャープ<6753>、トクヤマ<4043>、日本マクドナルドホールディングス<2702>、東海カーボン<5301>などが候補として上がっている。2018年、2017年と8月7日の「JPX日経インデックス400」構成銘柄の定期入替発表後に日経平均がともに4日続落となっており、需給波乱には警戒が必要だ。決算発表については9日が約690社超のピークとなる。主要銘柄では6日にNTT<9432>、7日にソフトバンクグループ<9984>、8日に楽天<4755>、富士フイルムHD<4901>、バンナムHD<7832>、9日にかんぽ生命保険<7181>、ゆうちょ銀行<7182>、東京海上HD<8766>が発表を予定している。全般手掛かり材料が乏しいなか、7日のソフトバンクグループの決算と孫社長の発言が関心を集めることになるだろう。 ■景気ウォッチャー調査、4-6月期GDP、中国貿易収支 主な国内経済関連スケジュールは、6日に6月家計調査、6月毎月勤労統計調査、6月景気動向指数、7日に「JPX日経インデックス400」構成銘柄の定期銘柄入れ替え発表、7月29日・30日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」、8日に7月景気ウォッチャー調査、6月国際収支、7月都心オフィス空室率、9日に4-6月期GDP(速報値)、7月マネーストック、オプションSQ、決算発表ピークが予定されている。一方、米国など海外経済関連の主要スケジュールは、5日に米7月ISM非製造業景況指数、8日に中国7月貿易収支、9日に中国7月消費者物価、中国7月生産者物価が予定されている。 《FA》
関連銘柄 19件
2685 東証プライム
3,550
11/22 15:30
+180(%)
時価総額 173,240百万円
グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファーム等を展開するカジュアルファッション専門店チェーン。店舗数は国内外で1490店舗超。自社ECの会員数は1750万人。26.2期売上高3100億円目指す。 記:2024/06/04
6,150
11/22 15:30
-100(%)
時価総額 817,704百万円
国内最大のハンバーガーチェーン。1971年創業。2900店舗超。米マクドナルド・コーポレーションとライセンス契約を締結。時間帯に合わせたメニューラインアップを強化。デリバリーサービスの提供店舗拡大図る。 記:2024/07/29
4043 東証プライム
2,734
11/22 15:30
+86(%)
時価総額 197,089百万円
1918年創立の総合化学メーカー。苛性ソーダ、ソーダ灰等の製造・販売を行う化成品が主力。セメント、多結晶シリコン、医療診断システム等も手掛ける。電子先端材料等を成長事業に位置付け。化成品等の効率化進める。 記:2024/10/08
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5301 東証プライム
933.9
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 210,074百万円
炭素・黒鉛製品メーカー。黒鉛電極、カーボンブラックで国内トップシェア。ファインカーボン事業、アルミ電解用のカソード等も手掛ける。ファインカーボン及び工業炉に積極投資。26.12期売上高4580億円目標。 記:2024/10/20
6753 東証プライム
1,003
11/22 15:30
+5.8(%)
時価総額 652,358百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7181 東証プライム
3,104
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 1,240,650百万円
日本郵政グループの保険会社。1916年に創設された簡易生命保険が前身。総資産は業界最大級。郵便局を通じて保険商品の販売等を行う。個人保険の保有契約件数は1950万件超。商品ラインアップの拡充図る。 記:2024/10/25
7182 東証プライム
1,445
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 5,418,093百万円
日本郵政グループの銀行。全国の郵便局ネットワークを通じて金融サービスを提供。邦銀最大級の顧客基盤が強み。通常貯金口座数は約1.2億口座。総資産は238兆円超。中計では26.3期純利益4000億円以上目標。 記:2024/09/03
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
3,142
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
5,681
11/22 15:30
+63(%)
時価総額 11,589,240百万円
メガ損保の一角。東京海上日動火災保険、日新火災海上保険、イーデザイン損害保険などを傘下に収める持株会社。北米を中心とする海外保険事業等も。海外保険事業では競争力の高い商品のグローバル展開などに注力。 記:2024/10/25
8848 東証プライム
542
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 178,529百万円
単身者向けアパートの開発・賃貸等を行う賃貸事業が主力。管理戸数は55万戸超。介護施設「あずみ苑」の運営等を行うシルバー事業も展開。物件メンテナンスなどに積極投資。入居率、稼働家賃単価の向上を図る。 記:2024/07/07
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
2,576.5
11/22 15:30
+47(%)
時価総額 281,295百万円
クラウド・ホスティング、決済関連サービス等のインターネットインフラ事業が主力。インターネット金融事業、インターネット広告・メディア事業等も。総還元性向50%目標。電子印鑑の契約社数は増加傾向続く。 記:2024/09/01
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17