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後場に注目すべき3つのポイント~手控えムードで先物に振らされる場面も

2019/7/17 12:36 FISCO
*12:36JST 後場に注目すべき3つのポイント~手控えムードで先物に振らされる場面も 17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、手控えムードで先物に振らされる場面も ・ドル・円は下げ渋り、欧州通貨安でドル選好地合いに ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■日経平均は続落、手控えムードで先物に振らされる場面も 日経平均は続落。87.07円安の21448.18円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えている。 16日の米株式市場でNYダウは23ドル安と5日ぶりに小幅反落。トランプ大統領が通商摩擦を巡る中国との合意に向けた道のりは長いなどと述べ、中国製品に新たな関税を課す可能性を示唆したことが嫌気された。決算発表を受けてゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースといった金融大手が買われる一方、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が値を下げた。米6月小売売上高の予想上振れで円相場は1ドル=108円台前半に下落しているが、本日の日経平均は米株安の流れを引き継いで60.62円安からスタート。寄り付き後は株価指数先物の売りが出て一時21380.55円(154.70円安)まで下落した。東証1部の値下がり銘柄は全体の5割ほど、対して値上がり銘柄は4割強となっている。 個別では、日経平均寄与度の大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>といった値がさ株が軟調。この2銘柄で日経平均を約73円押し下げた。村田製<6981>、太陽誘電<6976>などの電子部品株や、東エレク<8035>、SUMCO<3436>などの半導体関連株も米中摩擦への懸念からさえない。H.I.S.<9603>による株式公開買付け(TOB)を巡り特別委員会を設置すると発表したユニゾHD<3258>は6%安となり、森永乳<2264>も急反落。また、SKジャパン<7608>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、キーエンス<6861>が2%超上昇し、ソニー<6758>やトヨタ自<7203>は小高い。アスクル<2678>はヤフー<4689>に資本業務提携の解消を申し入れたなどと報じられ、商いを伴って急伸。また、第1四半期決算が好感されたバロック<3548>や6月売上高が好調だったイオンファン<4343>も東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、精密機器、情報・通信業、証券などが下落率上位。反面、繊維製品、パルプ・紙、倉庫・運輸関連業などが上昇率上位だった。 本日の日経平均は一時3ケタの下落となり、6月末以来、およそ半月ぶりに21400円を下回る場面があった。7月に入り21500円近辺を下限とするもち合いが続いていただけに、この水準を割り込んだ局面で短期投資家が先物の売りを出したものと考えられる。ただ大きく売り込もうとする動きも乏しく、前引けでは21400円台に位置する75日移動平均線レベルまで値を戻している。東証1部の値下がり銘柄は5割ほどにとどまっており、東証株価指数(TOPIX)は小幅ながらプラスで前場を折り返した。市場のムードが大きく悪化した感はない。 とはいえ、来週から4-6月期決算発表が本格化するのを前に、大方の投資家は引き続き手控えムードのようだ。東証1部売買代金は前日まで10日連続で2兆円割れとなっている。本日も薄商いが続いており、日経平均は先物主導で下に振れる場面が出てきやすいだろう。アスクルが賑わいを見せているように、来週からの決算発表まで個別材料株物色や3-5月期の好決算銘柄の買い直しなどでしのぐ格好となりそうだ。 ■ドル・円は下げ渋り、欧州通貨安でドル選好地合いに 17日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本株や中国株の軟調地合いで円買いに振れやすいが、欧州通貨安の影響でドルの底堅さが目立つ。 日米貿易交渉が9月に妥結する方向との報道を受け、ドル・円は108円30銭まで浮揚する場面もあった。その後、日経平均株価や上海総合指数の軟調地合いでやや円買いに振れ、ドルは108円10銭台まで失速した。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き日本株安継続を警戒した円買いが根強いようだ。ただ、前日からユーロやポンドなど欧州通貨の売られやすい地合いが続き、目先もドルは底堅く推移しそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円11銭から108円30銭、ユーロ・円は121円25銭から121円39銭、ユーロ・ドルは1.1207ドルから1.1215ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・バロックジャパンリミテッド<3548>とサンオータス<7623>、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・デイリー米サンフランシスコ連銀総裁 「7月の政策決定はどちらの方向にも傾いていない」 「インフレ率の押し上げにはトレンドを上回る成長が必要」 「追加刺激策が必要かどうかの判断は時期尚早」 <国内> 特になし <海外> ・G7財務相・中銀総裁会議(18日まで、仏シャンティイ) 《HH》
関連銘柄 18件
2264 東証プライム
2,935
11/22 15:30
-26.5(%)
時価総額 269,955百万円
1917年創業の乳製品メーカー。ヨーグルト等の栄養・機能性食品事業、アイスクリーム等の主力食品事業が柱。チルドカップタイプコーヒー等で国内トップシェア。主力食品事業ではプロダクトミックスの改善等に注力。 記:2024/09/01
2678 東証プライム
1,864
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 181,775百万円
オフィス用品通販で成長。個人向けEC「ロハコ」も。ヤフーLINEの傘下。翌日配送を可能とする独自の物流基盤。ロハコが復調。だが法人向け通販の粗利率改善や物流効率化などで増収増益に。総還元性向45%目標。 記:2024/09/08
5,990
6/17 15:00
+10(%)
時価総額 204,984百万円
オフィスビルの保有、賃貸、管理等を行う不動産事業が主力。都心で投資推進。ホテルユニゾなどのビジネスホテルも展開。チトセア投資がTOB実施。固定資産売却益の計上等により、20.3期3Qは2桁最終増益。 記:2020/03/21
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
777
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 28,497百万円
若年女性向けファッションブランド「MOUSSY」、「SLY」などを展開するアパレル企業。国内店舗数は360店舗超。中国など海外でも事業展開。国内はセール抑制による適正価額の販売、仕入原価率の低減等に注力。 記:2024/06/07
4343 東証プライム
2,976
11/22 15:30
+33(%)
時価総額 58,859百万円
アミューズメント施設運営会社。モーリーファンタジー、スキッズガーデン等のブランドを展開。イオン傘下。店舗数は国内外で1200店舗超。新業態中心に新規出店。国内事業ではメダル部門の販促活動を継続的に強化。 記:2024/10/24
4689 東証プライム
415
11/22 15:30
-3.4(%)
時価総額 2,967,084百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7608 東証スタンダード
639
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 5,425百万円
ゲームセンターの景品向けキャラクター商品の企画・開発等を行う。忠犬もちしば、うさかめ兄弟などオリジナルキャラクターに強み。営業利益率5%以上目標。アニメ版権商品はブランド化による商品力の向上図る。 記:2024/10/26
7623 東証スタンダード
527
11/22 13:54
-1(%)
時価総額 1,703百万円
ENEOSブランドのサービスステーションの運営等を行うエネルギー事業が主力。1926年創業。神奈川県地盤。プジョーブランドなどの新車・中古車販売も。SS拠点の拡大により、燃料販売量の維持・拡大図る。 記:2024/09/03
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9603 東証プライム
1,838
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 146,785百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。「変なホテル」等の運営を行うホテル事業も。九州産業交通HDなどを傘下に収める。ハウステンボスは22年に譲渡。26.10期売上4300億円目標。グローバルマーケットの強化図る。 記:2024/06/09
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17